国際秩序の視点でロシアのクリミア併合の反発は強い。
米国はクリミアを併合したロシアの「違法な試み」を承認せず、ウクライナへの軍事侵攻によって欧州の安全保障を脅かしたとプーチン政権を糾弾している。
米国は引き続き、「ウクライナが主権と領土を守るのを支援する」と表明。さらに、ロシア政府の行動は「世界の安全保障体制の基盤を揺るがし欧州の平和と安全を脅かす」と非難する理由を良く理解できる。
今現在、ロシアのクリミア併合の代償と思われる動きは次の3点だ。
1、資本の流出
ロシア経済発展省は24日、今年1~3月期のロシアからの純資本流出額が約700億ドル(約7兆円)に上るとの予測をまとめた。昨年1年間の流出額(627億ドル)を超える水準で、ウクライナ危機を巡る欧米各国との対立を背景に経済情勢の悪化に歯止めがかからなくなっている。
2、実質経済成長率低水準になる
国内投資の停滞などで1~3月期はほぼゼロ成長になるとし、2014年の政府予測の2.5%の達成は早くも困難な見通し。もともと、経済が停滞していたので、マイナス成長になることは確実だろう。
3、通貨ルーブルの下落
通貨ルーブルの下落による輸入品価格の上昇でインフレは加速。2月に6.2%だったインフレ率は3月に約7%に上昇するという。
ロシアからの資本流出、1~3月で7兆円に 制裁でさらに加速も
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140325/erp14032514300008-n1.htm
ロシアから資本流出、1~3月7兆円に ウクライナ危機で加速
http://www.nikkei.com/markets/features/12.aspx?g=DGXNASGM25002_25032014EB1000&n_cid=TPRN0005
ロシアの「孤立化」狙う 米中首脳会談 オバマ大統領、クリミア問題で協調要請へ
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140324/amr14032421110000-n1.htm
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