日本男性解放講座

日本の男女の関係性を外国とくに欧米とのそれと比較しかんがえてみる。たとえば、財布の紐をにぎるのは誰か、といった問題など。

不倫について(2) クリント・イーストウッド、ウディ・アレン

2017-05-19 09:02:58 | 評論と時事ネタ
 もし、今回の渡辺謙の不倫について、ハリウッドでの謙の「師」、クリント・イーストウッドがコメントを求められたら、それこそミッテラン同様「それがどうした」」で終わりだろう。なにせ、イーストウッド、妻子を顧みることなく共演女優と次々と関係、ときに同棲、女優のサンドラ・ロックなどは2度に渡り中絶までさせられている。別れるに際し、彼女が慰謝料を請求すると
「フザケルナ!オレの名声のおかげでどれほど得をしたと思っているんだ。その上、金まで要求するのか!」と一喝。
 日本だったら疑いもなく「女性の敵」の烙印をおされるところ。しかし、イーストウッドの名声はいささかも揺るぎない(どうやらあちらには「手切れ金」という習慣はないらしい)。
 才人として知られる俳優、監督のウディ・アレン。アレンは一時期、女優のミア・ファーローと結婚していた。彼女は人道主義者で多くの孤児を引きとり養子にしていた。ところがこともあろうに、ウディはそのうちの韓国系の少女と関係してしまう。血のつながりはないとはいえ、法的には父と娘。とんでもない不倫。しかしウディは関係を認めた上で「何ら恥ずかしいことはしていない」と開き直る始末。二重の意味で裏切られたミア・ファーローは深く傷つきウディの下を去った。いま、ウディはその少女を妻にしている。ウディはその後、ほされることもなく活躍を続け、日本でも今公開されている新作がヒットしていることは御案内の通り。