旅の三日目です。一日フリーだったので、午前中は航空博物館に行って、午後はお土産でも購入しようかなという予定でスタート。ボーイングの工場見学というのもありますが、旅客機だけだし、オプショナルで高かった。8時頃にホテルを徒歩で出発、まずは朝食、事前に調べていたカフェ・ラドロへ。ここのラテは超~うまかったです(パン類は??)。スタバに似ているといえば似ているけど、ここ独特のコクがあって、私は今まで飲んだ中で一番美味しいと思いました。また是非飲んでみたい味です。
見づらいですが、ミルクで模様を描いてあります。
その後はパスステーションへ。地下が乗り場となっており、ほんと地下鉄の駅みたいでした(数駅はそのまま地下を走る)。乗る際にバスの運転手に航空博物館に行きたい旨話して(つもり)、なるべく近くに居ました。ほんとに教えてくれるか不安な時間が20~30分位でしょうか、続きました。その間ビックリしたことは、①降車場についてのアナウンスがないことは知っていましたが、日本みたいに降車ボタンはなく、ワイヤーみたいなものが、張り巡らしてあって、次に降りたい人がそれをヒョイっと引っ張るとちょっとだけブザー音がして、バスの天井にある表示器が赤くなるというシンプルなもの。②自転車と一緒に待っている人がいて、乗る際に自転車をバスの前に固定して乗りました。その後はフロントガラス越しに自転車の姿。不思議な光景です。どうやって固定していたんだろうか??③車椅子の人が乗ってきた時の、乗せる際の運転手の手際、付近の人をどかせ、固定するためのバスの準備をテキバキとする姿。日本でもそういう装備は見たことはあるが、使っているところは見たことがない。
ここにバスが滑り込んで来る。2両を電車みたいに連結して。
なんか郊外が続いていて、ひょっとして通り過ぎているんじゃないか?と思っていたら屋外展示の飛行機が見えてきて、運転手も私に向かって目で合図。良かった。2ドルを払って下車。それにしても降車場の表示板が超小さい。よそ者はここにバス停があるなんて絶対わからないと思った。
航空博物館はもう言葉にならないくらい、途中でわれを忘れそうになるほど良かったです。以前NYに行った時も空母を博物館にしている所に行きましたが、比べ物にならないくらい良かったです。多分ボーイングの力も入っているんでしょか、全体的に抜かりがないというか豪華さがありました。中に入ると説明員と思われる人のよさそうなおじいさんが出迎えてくれて、もうそこでこの場所に自分が浸っていく感じがありましたよ。ただ、悪いことをしたのは、入口が間違えていたのか、入場料を払わずに入場し、その後も払おうとしましたが、英語が通じず逆にパンフレットを貰う有様。ものすごく良い物を見せてもらったことから、罪悪感を感じますね。。ま、しょうがない、帰国しちゃってるし。説明員の方はそこらじゅうに配置されていて、本当に丁寧に説明してくれます(2~3割は理解したつもり)。多分、ボーイング、軍隊、NASAの退職された方々だと思います。
F18&SR71のコクピットです。
ライト兄弟~WW1~現代まで、ほんと、所狭しと展示されてます。
管制センターや月の石、スペースシャトルの実験室や火星の探査機等の展示も見逃せません。
外は滑走路(ボーイング社?)、ひっきりなしに離着陸(小さいけど)してました。右の写真の中央には早期警戒機らしいのが写ってます。
ケネディ、ニクソン等の時代のエアフォースワン。右下の写真のパイプ立てはケネディが愛用していたもの。
一番のハイライトはボーイングの歴史が分かるセクションでした。そこはタイムスリップしたような昔の雰囲気の場所で、飛行機の部品について、木を削って作る時代から展示がある所でした。見ていくうちに、多分ボーイングの発展に寄与した人々なんでしょう、遺影が飾ってある部屋に入りました。若くてパイロットらしき人達、多分設計等をされたんだろう人達...そしてその人達一人一人を見ると、みんな自分を見て、微笑みかけてくれているのです。「よく来たね。」「どうした、何を悩んでいるんだ。」「大丈夫だよ。」 本当に話しかけてくれてるみたいに。そして頭をよぎる先程の説明員のおじいさんの屈託のない笑顔。そして笑顔。思わず涙がこぼれてきました。みんな純粋に飛行機が好きで、空が好きで、生きてきたんですね。瞳がみんな同じでした。私は結局全然違う人生を歩んできましたが、ここまで心が通じ合う場所にやっと辿り着いた。体の中で心の中で、なにかクリアになっていく感じがしました。
その後バスで市街へ戻り(帰りのバスは唐突に歌を歌いだす黒人の方が隣に来たりして、ちょっとビビリ。降りる時はワイヤーを引いて私が止めた。エッヘン!!)、昼食へ。市場の横を通り、湾クルーズの出るところのレストランでカキフライを食べましたが、これが超~うまい。中が絶妙にやわらかくジューシーで、外はカリッ。失礼ながらアメリカでこんな絶妙な料理を食べれるとは・・・今迄で一番美味いカキフライでした。
湾に降りて行く途中&カキフライ!!&湾からの眺め
昼食後ちょっとブラブラした後、これも事前にチェックしていたル・パニエへ。ラテはそこそこ美味しかったですが、クロワッサンは日本のパン屋の方が美味しいかな?気になったのは隣がスタバ1号店のせいか、押されちゃって、なんか寂しい雰囲気だったことですね。その後予定していなかったけど、色気を出してブルースリーの墓参りに行くことに。どこからバスに乗ったら良いか分からなかったので、街のインフォメーションセンターへ。そこで受付のおばちゃんに、ブルースリーの墓に行きたいと言っているつもりだけどなかなか通じず、ムービースターとか、カラ~テとか身振り手振りやったら、そのおばちゃん「オウ、ブルースリー」、私が「ヤーヤー、ブルースリー」・・・私には発音の違いが分かりませんでした。発音しづらい言葉なんでしょうか?そおいえば、海外に行くといわゆる英語圏って私のような中途半端な英語って通じないことが多いですね。逆に非英語圏の方が通じます。変なもんです。最終的にはなんとか墓場について書いてある紙を貰って、運転手に見せれば良いとのことだったので、バスに乗り、見せようとしたら、なんと強面の運転手。恐る恐る見せたら、何か言っている。どうもそれならちゃんと読め!と言っているみたいだったので、「なんとかセメタリー」と言ったら「O.K.!♯■☆※・・・」いや~怖かった。。これまた、ほんとに降ろすところを教えてくれるか、ドキドキして近くに乗っていたら、ある降車場で他の人が降りた後、私をじっと見て(指は指してなかったと思うけど..)「ユー、ユー、♯■☆※・・・」。ここで降りるんだあ~と分かり(飛び上がらんばかり!に)、お金を払いに近くまで行くと、ここを降りたらあっち方向だ、このチケットはああだ、こうだ、と教えてくれました。結局は、強面の声が大きい、昔かたぎのいいおじさんでした。。。
この時を含め都合4回バスに乗って分かったこと。①フリーエリアから乗るときは後払い。②フリーエリア以外から乗るときは先払い。③日本みたいに釣りは出せない。④その代わりっと(その時の代金は1.75ドル…)強面のおじさんは言ってたけど、フリーエリア以外だと、紙切れみたいのものを降りる時に渡される。2時間以内にまた乗るときはその紙を運転手に見せれば無料で乗れる(本当にそうでした)。以上、実体験に基づく情報でした。
その紙切れ。どうやって2時間がわかるんだろう??
話を戻します。確か日本で「地球の歩き方」を読んだときに、ブルースリーの墓は墓場のこの辺って簡単な地図をなんとなく見ていましたが、当然ブルースリーだから、墓場に行けば矢印かなんかで、はいこっちです、とすぐ分かるようになっているかと思ったら、とんでもない!!目の前に広がる、こ~だいな墓場とそのお墓達!!まったく案内なんてありません(考えてみれば当然か)。しょうがないから歩けば分かるかなと思って結構歩きました・・・が、結局わかりませんでした。午前中があまりにもスムーズで感動的だったので、「うまくいかないこともあるさ。」っと思わず呟き、去ることにしました・・・それにしてもビックリするくらい大きな墓もありましたよ。最初事務所か、トイレかと思って近づいたら、大理石で出来た家みたいな墓。中が通れるようになっていて、通ったら小さな噴水もありました。ちなみにアジア系の方の一族の墓だったかな?その他よくアメリカ映画に出てくるような低い墓や、日本式の墓もあり、考えてみればいい体験だったかも。ちなみにそこではアジア系でしょうか、赤い墓石のものが多かったようです。
その後市街へ戻り、ショッピングへ。今回のショッピングのメインはカミサンのタグホイヤーの腕時計。来る前にアメリカに行けば安く買えるだろうと高をくくっていたところ甘かったですね~いわゆる正規販売店を3店程回りましたが、どこも同じ値段で、円に換算すれば同じか、高いくらいでした。。それだったら日本の量販系で買ったほうが安いとの話になり、あえなく断念。悔しい~
ちなみに日本とのコミュニケーションについて掛かった料金は1,700円程になる模様。ネットで調べた方法でシアトルから送る時はiモードメール(受信は選択受信にしておく)、逆に日本から送る時はSMS。通話はクレジットカードを使った公衆電話からの直接ダイヤル通話を考えていましたがそれは面倒なので、結局試さず。1日4~5回のメールでのやり取りと、iモード受信チェック、携帯から日本の自宅へ1分程度の通話一回、携帯から同室の方への携帯通話(これが案外高いらしい)が1分程度一回といった内容です。高いんだが、安いんだか?
その後夕食を食べようと同室の方に連絡を取ったら、既に食べたとのこと。日本で下調べをしている時なんかは、テアドロジンザーニとかも考えてましたが、現地添乗員の方が、シアトルは海産物が美味しいけど、調理方法は日本料理が一番美味しいですよ!と言っていたし、一人だし、同室の方が「umi」という日本料理へ行って美味しかったとのことだったので、本意ではないけど、とりあえず「umi」に行くことにしました。ところが、行ってみたら満席。っで外は危なげな浮浪者風体の人達がウロウロ。これはと思い、もうちょっと人通りがある「SAITO」に行きました。シアトルって安全ということになってますが、多分夜は危険ですね。10年位前にNYに行きましたが、それよりも怖い感じがしました。市民は郊外に住んでいるせいか、夜は人通りがかなり少ないんですね。夜は結構ひっきりなしにパトカーが走ってましたし。確かに命が奪われるような事件には巻き込まれないにしても、夜ぷらぷらしてれば、なにかしら事件に巻き込まれる可能性大。注意しましょう。
それで「SAITO」の話なんですが、ここもうまいですよ。最初におまかせ握りとスパークリングワインを頼んだんですが、ネタにアワビまであり値段も4~5千円位(高いといえば高いけど)、味は本当に日本と変わりません。米とかどうしてるのかな?私は米どころの某県に住んでいるので、間違いないと思います。その後追加であげだし豆腐とメイドインUSAの大関(ウェイトレスがそう言っていた)を頂きましたが、揚げ出し豆腐もほんとうまかったです。お勧めのお店です。ホテルまではタクシーで帰りましたが、運転手のインド人(ターバン巻いてた)が「イチローはすごい。今イチローいなくなったら、シアトルはやっていけない。あんたも来ないだろう。」てなことを言ってました。そんなこともあってイチローは動けないんだろうか?
美味しかったです。
いよいよ最終日。午後の便で日本へ帰国の日です。午前中は同室の方がまだスペースニードルへ行ってないとのことだったので、一緒に行くことに。ここは何度行っても眺めが良いからいいですよ。お勧めです。展望台でラテを飲んだんですが、カップを見たら、スタバのカップ。でもその店はスタバとは書いてない。向うではそういう提供形態も出来ているんですね。まあ、日本でもコンビニに行けばスタバの商品売ってるしね。1階に降りてみて、スペースニードルのショップが広くて、色々置いてあることも改めて認識。そういう意味でもお勧めです。
11:30くらいにホテルを出発。他の人の話を聞くとオリンピック国立公園のオプショナルも結構良かったみたい。次回来る機会があったら、行ってみたいですね。程なく空港に到着。すごかったのがセキュリティ・チェックですね。ベルトを外し、靴まで脱いで、トライ。1回で合格。良かった。あまり外さないでトライした人はやはり引っかかって時間がかかっていたようです。通った所で座って靴を履いていたら、隣に大柄の外人が座ってきて、「We Made It!!」と言ってきて、お互い笑い合いました。そういうのもなんか思い出になりますね。シアトル空港の入国のところは非常に閑散としていましたが出国の所は非常にきれいでした。でも空港自体も小さいせいか、免税店もあまり大きくなく商品もそんなに置いてありません。ほんとに買っておかなくてはいけないものは、空港に来る前に買っておいたほうがいいと思います(タバコは免税店で絶対買いだけど。)
出国ロビー
シアトルを3時頃だったか離陸。10時間15分かけて、日本到着が翌日の17:30分頃。一回も日が沈みませんでした。でも行きに比べて揺れもなかったので、案外楽でしたね。ところが、成田に着いて、それからエクスプレスで東京に行き、金曜日の夜という、普段でも乗りたくない時間帯の新幹線に乗りやっと帰宅。。途中で気絶するように、うとうとしていたよ~な気がします。
翌日、荷物を整理しようと思い、スーツケースを開けたら、あれ、なんだこの紙切れ?読んでみるとなんと、荷物検査に選ばれて、開けられ検査されていた模様!!ガイドブック等にあるように、最近の対応している鍵付きは別として、スーツケースの鍵は確かに開けておいたほうがいいと思います。念の為とかのレベルではなさそうです。そうでないと、壊されちゃいますよ!!
一枚こんな紙がペロンと入ってました・・・
最後にこの旅行を企画してくれた方々、一緒に添乗してくれた方々、一緒のツアーの方々に感謝したいと思います。また、特にカミサンには心配をかけたと思うのでほんと~に感謝、感謝。今度は一緒に行こうね。
以上、シアトル旅行記でした。