興味深い題の本を見つけたので、早速買って読んでみることにした。
「国際離婚」松尾寿子著 集英社新書 2005年6月22日刊
ISBN4-08-720298-4
以前にも、国際結婚の本は何冊も読んでいるが、離婚をテーマにすること自体大変珍しい。
離婚の書物と言うと、どちらかと言えば、我々専門家が使う実務所と思いがちだが、この本は新書であることから分かるとおり、一般向けの書籍。
離婚に関する難しい問題をエピソード風にまとめてあるので読みやすい。
こう言った話にしょっちゅう付き合わされている(仕事だから当たり前なのだけど)我々が読んでも飽きさせない構成になっており、大変示唆に富んだ良い本だと感じた。
どちらかと言えば、我々が扱うのは日本人男性と外国人女性のケース(女性はアジア出身が圧倒的に多い)なのだが、男女に関係なく抱える問題が同じであると言うことに気づかされる。
そして、最終的に考えるべきことは、文化の違い、言葉の違い、法制度の違い、社会の違いをどう乗り越えていくのか、そのことを強く訴える著者の主張には、共感を覚えるものがあった。
国際結婚を夢見る人達に是非読んでいただきたい本である。
※私は国際結婚を否定しているわけではありません。念のため。妄想を抱いて失敗する人をたくさん見てきた経験から、お勧めしております。
「国際離婚」松尾寿子著 集英社新書 2005年6月22日刊
ISBN4-08-720298-4
以前にも、国際結婚の本は何冊も読んでいるが、離婚をテーマにすること自体大変珍しい。
離婚の書物と言うと、どちらかと言えば、我々専門家が使う実務所と思いがちだが、この本は新書であることから分かるとおり、一般向けの書籍。
離婚に関する難しい問題をエピソード風にまとめてあるので読みやすい。
こう言った話にしょっちゅう付き合わされている(仕事だから当たり前なのだけど)我々が読んでも飽きさせない構成になっており、大変示唆に富んだ良い本だと感じた。
どちらかと言えば、我々が扱うのは日本人男性と外国人女性のケース(女性はアジア出身が圧倒的に多い)なのだが、男女に関係なく抱える問題が同じであると言うことに気づかされる。
そして、最終的に考えるべきことは、文化の違い、言葉の違い、法制度の違い、社会の違いをどう乗り越えていくのか、そのことを強く訴える著者の主張には、共感を覚えるものがあった。
国際結婚を夢見る人達に是非読んでいただきたい本である。
※私は国際結婚を否定しているわけではありません。念のため。妄想を抱いて失敗する人をたくさん見てきた経験から、お勧めしております。
1.欧米文化に対して無意味やたらと卑屈になる風潮がいまだに強い
2.マスメディア等を通して国際結婚への憧れが増長される
というのがあると思います。
1.は2.が影響しているとも言えるかな。
もっとも、情報の取捨選択を自らの頭脳でしようとせず、流れてくる情報を鵜呑みにする我々のあり方に一番問題があるけれど。
ビジネスや通常の生活の場面では異文化への理解不足が原因でうまく行かないことが多々あり、そのことは誰でも知っているはず。
そこを踏まえれば、国際結婚が決して良いことばかりではないことは推測可能ではあると思うんだけどね。