爺やの前立腺がん体験記

~前立腺がんの検診から告知・全摘手術まで~

術前検査と準備

2010年08月28日 | 日記
<術前検査>

2010年9月初旬、前立腺全摘手術を3週間後に控え、術前検査を受診した。担当のN教授から、既往症や家族歴ついての問診、血圧測定の後、頸動脈部や胸部の聴診・触診を受け、明らかな心雑音があると指摘を受ける。その後、心エコー検査と胸部X線検査を受診。なお、血液検査、肺機能検査および心電図検査は先日検査済みである。

心エコー検査の結果、予期せぬ心臓弁膜症(大動脈弁および僧帽弁閉鎖不全症)の診断を受ける。大動脈弁および僧帽弁から血液の逆流がある連合弁膜症である。弁膜症が確認されたことにより、翌日、トレッドミル運動負荷試験(TMT)を受けることになった。この負荷試験は、虚血性心臓病の診断に重要な役割を果たす検査法で、狭心症などの診断時に用いられる。

運動負荷試験の翌日、改めてB教授と面談し、試験結果についての説明を受け、一部不整脈など軽微な所見はあるものの、前立腺全摘手術は予定通り可能であることを確認した。

(所 感)
1 術前検査の過程で、予期せぬ心臓弁膜症の診断を受け、正直ショックを受けたものの、早期に発見できたことを喜んでいます。現状では、内科的治療(服薬)を含め治療の必要性がなく、年に一回程度、心エコー検査を受診し経過を見ることになります。

2 ここ十数年、狭心症の疑いから日常生活で多少不安がありましたが、今回、トレッドミル運動負荷試験の結果、陰性の診断が出てホッとしています。これから入院までの2週間、体調をくずさないように、規則正しい生活に心がけたいと思います。


<手術前の準備>

手術の2週間前、手術時の麻酔管理を行う麻酔科医師から、麻酔の詳細とそれに伴う合併症について、妻も同席のうえ30分ほど説明を受ける。今回の手術は、全身麻酔で、手術中~手術後数日の痛みを軽減させる目的で、硬膜外麻酔を併用して行う。
また、手術の際、自己血輸血を実施するため、手術の1~2週間前2回に分けて、400ccずつ計800ccを採血し、貯血を行った。

これで、入院前の検査および準備はすべて整ったことになる。なお、入院は9月24日、手術は9月28日で、順調に推移すれば術後2週間程度で退院となる。
 
(所 感)
1 自己血採血前日の9月13日、前立腺がんと一緒に行った胃がん検診の結果が出ました。結果は“陽性”、不安が的中してしまいました。7月初旬に実施した胃レントゲン検査の結果、「さらに詳しい検査を受ける必要があります」との通知書が交付され、8月下旬、同じ医療機関B病院で内視鏡検査(胃カメラ)を受診し、生検を経て下された判定です。(細胞診:クラスⅣ)

2 幸い、病期は早期胃がんで、現時点では内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による治療が可能と診断されていますが、さらに、超音波内視鏡検査および腹部CTによってがんの深さや周囲リンパ節の診断を行い、がんの広がりを確認したうえ、最適な治療法が決定されます。(胃がんのステージ:ⅠA)

3 不運にもがんの告知が重なり、一時、前立腺全摘手術の時期について再検討されましたが、予定どおり9月28日に手術することが確認されました。なお、早期胃がんの治療は、前立腺全摘手術を終えた後、10月27日に再入院し、翌28日に手術することになりました。

4 今夏、告知された前立腺がんおよび胃がんは、いずれも比較的早期に発見されたものの、ここ数年、人間ドックを受診していなかったことが悔やまれます。この間、市の委託成人基本健康診査、および特定健康診査を受診していましたが、以前のように毎年人間ドックを受診していれば、もっと早く発見されていたかもしれません・・・。


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