日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

クロルピクリン(分子模型)

2008-05-26 | 分子模型図鑑

「農薬を飲んだ男が嘔吐したら毒ガス発生」

というニュースがあった

メディアに浮かんでくる化合物の分子は

なるべくフォローしていこうと思っているが

その例が前回の「硫化水素」で今回は「クロルピクリン」

どちらも自殺に関わっていることが残念だ

 

クロルピクリン

Photo_2

塩化ピクリン、クロロピクリンともいう

トリ クロロ ニトロ メタンというのが本名に近い

農薬(塩素系殺菌殺虫剤)という報道をされていたが

もともとは第一次大戦の頃の化学兵器として開発されたもの

肺水腫を起こさせ窒息させることを目的とした化学兵器

元祖は単純な塩素ガスである

塩素

塩素

ホスゲン

Photo

ジホスゲン

ジホスゲン

こういう奴らがお仲間である

ホスゲンはオウム真理教が

江川紹子氏に対して使用したことでも有名だ

 

クロルピクリンによる自殺は

硫化水素のように連鎖することはないだろう

催涙作用もあるクロルピクリンをがぶがぶ飲むなんて

誰にでもできることでは無いのだから

私などは食用の酢ですら飲めない

Dsc08973

クロルピクリンは水を加えて分解することで

Dsc08974

塩化水素や窒素酸化物などの有毒ガスを発生させる

件の治療室の中は

毒ガスの展示場のようなありさまだったにちがいない

死ぬにしても

人に迷惑をかけないように逝きたいものだ

5/28 写真修正

コメント (2)
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