「農薬を飲んだ男が嘔吐したら毒ガス発生」
というニュースがあった
メディアに浮かんでくる化合物の分子は
なるべくフォローしていこうと思っているが
その例が前回の「硫化水素」で今回は「クロルピクリン」
どちらも自殺に関わっていることが残念だ
クロルピクリン
塩化ピクリン、クロロピクリンともいう
トリ クロロ ニトロ メタンというのが本名に近い
農薬(塩素系殺菌殺虫剤)という報道をされていたが
もともとは第一次大戦の頃の化学兵器として開発されたもの
肺水腫を起こさせ窒息させることを目的とした化学兵器
元祖は単純な塩素ガスである
塩素
ホスゲン
ジホスゲン
こういう奴らがお仲間である
ホスゲンはオウム真理教が
江川紹子氏に対して使用したことでも有名だ
クロルピクリンによる自殺は
硫化水素のように連鎖することはないだろう
催涙作用もあるクロルピクリンをがぶがぶ飲むなんて
誰にでもできることでは無いのだから
私などは食用の酢ですら飲めない
クロルピクリンは水を加えて分解することで
塩化水素や窒素酸化物などの有毒ガスを発生させる
件の治療室の中は
毒ガスの展示場のようなありさまだったにちがいない
死ぬにしても
人に迷惑をかけないように逝きたいものだ
5/28 写真修正