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アクセルを早めに開ける切り返し

2006年11月26日 | 上級テクニック
 連続するUターンの切り返しで一つ目のUターンを回った後、早めにアクセルを小さく開けてスピードを作る方法について紹介しましたが、それはパーシャルを作るコーナリングにつながっています。

 上図は11月29日上級のコースレイアウトですが、T木イントラの設計によるものです。コースの始めと終わりの外周の走行を除くと、バイクが直立している区間が殆ど無いレイアウトになっています。
 特に左上のセクション③~⑨はUターンが6個も続いているので、そこをスピードを落とさないように走らなければいけません。(6個目⑨の小さなUターンだけはUターンCのラインになりますが、それ以外は全てスピードを落としたくないのです)
 コーナーを小さく回って次のコーナーとの間に直線を作ることもできるのですが、そうすると非常に窮屈になって、加速してすぐ減速、倒し込みの繰り返しになります。細かいところでアクセルを開け閉じしているとサスペンションの伸び縮みとライダーの動きがズレてギクシャクしやすくなるわけです。
 タイミングがずれて、フロントサスが伸びたところでバイクを曲げようとすると思い通りに切れ込んでくれず大回りになって破綻してしまいます。


 で、T木イントラが「このコースのテーマに気が付きましたか?」という質問を参加者に投げかけたのですが、その答えは、アクセルを早く開けるということだったのです。T木さんの説明を借りれば、「バイクを倒してハンドルが切れたら、直ちにアクセルを開け始めるイメージで」ということです。これは正しく「小さい連続Uターンの切り返しの走り方(6)」で説明したラインBからラインBへとつなぐコーナリングの延長線上にあります。それのUターンの半径がもっと膨らんでいるというイメージで、走り方はまったく同じです。

 ポイントは、直線を作らないようにして、フロントサスの浮き上がりを起こさないまま切り返して行くことです。そのためにはアクセルを開け気味にして、わざとラインを膨らませて切り返し地点までバイクを倒したまま回っていき、切り返したらそのまま次のコーナーに向って反対側に一度にバンクさせることです。二つ目が大きな旋回である場合にはバンクを主体にして回転半径を合わせます。二つ目が小さな回転半径の場合は、バンクと同時に上体を使ってハンドルを積極的に切り返してあげる動作が必要です。
 うまくいくと、フロントタイヤが路面に食いついたまま、ごろごろごろっと回って行ってくれます。

 これは基本的にはネイキッドのテクニックで、セパハンの場合は、旋回速度が速く、もともとこれに近いイメージで走っているので、さらに早いタイミングでアクセルを開けるとなると大きく膨らんでしまって破綻してしまうかもしれません。


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