悲しくてやりきれない ～ イムジン河 /ザ・フォーク・クルセダーズ

先日のつま恋イベントでフォークっていいなぁって思って、押入れから古いギターを引っ張りだしてみました。

当時買ったフォークギターの教本にはいろんな名曲があります。

ギターの初歩でアルペジオでザ・フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」
「イムジン河」がありました。

２曲とも美しい曲なのになぜか「イムジン河」は放送禁止曲となっていました。

当時、放送禁止曲は当たり前のようにありました。

中学生だった僕はなぜ放送禁止になるのか分かりませんでした。

あの「アイルランドに平和を / ポール・マッカートニー＆ウイングス」も放送禁止曲でした。

放送禁止になるにはそれなりの理由があります。

それぞれの国の縛りがあります。

しかし歌にはそれがありません。

特にフォークソングには当時時代を反映した歌がたくさんありました。

世界で起こる紛争に武器を置いて歌で反戦を歌う。

フォークソングは誰でも簡単に歌えるのですが、そこには当時の多くの疑問や反感がありました。

今、団塊の世代でまたにわかにフォークブームだと言われています。

「悲しくてやりきれない/作詞 : サトウハチロー/作曲 : 加藤和彦」

胸にしみる　空のかがやき
今日も遠くながめ　涙をながす
悲しくて　悲しくて
とてもやりきれない
このやるせない　モヤモヤを
だれかに　告げようか

白い雲は　流れ流れて
今日も夢はもつれ　わびしくゆれる
悲しくて　悲しくて
とてもやりきれない
この限りない　むなしさの
救いは　ないだろうか

深い森の　みどりにだかれ
今日も風の唄に　しみじみ嘆く
悲しくて　悲しくて
とてもやりきれない
このもえたぎる(注)　苦しさは
明日も　続くのか

このＢ面に入っていたのが放送禁止曲「イムジン河」でした。


「イムジン河」

イムジン河水きよく
とうとうとながる
みずどり自由に
むらがりとびかうよ
我が祖国南の地
おもいははるか
イムジン河水きよく
とうとうとながる


北の大地から南の空へ
飛びゆく鳥よ自由の使者よ
誰が祖国を二つに分けてしまったの
誰が祖国を分けてしまったの


イムジン河空遠く
虹よかかっておくれ
河よ思いを伝えておくれ
ふるさとをいつまでも忘れはしない
イムジン河水きよく
とうとうとながる

今でも世界各地で紛争が起きてます。

今、この時でも世界各地で放送禁止曲がたくさん生まれています。

でもそんな思想や紛争を知らなくてもフォークソングは美しいと思うのです。