感覚の 基準

久しぶりの　雨
風と共に　やってきた

さらに　深まる秋の色　秋の音
それは　深まっているのか　それとも
冬が　始まろうとしているのか

秋の心地よい　空氣は　いつのまにか　通り過ぎ
すぐに寒さが　やってきた

口々に人は　寒さを確認しあう
そして　おもむろに　厚着を始める

感覚とは　不思議なもの

ふと　氣づく
最近の　車のエアコンは　温度で調節するようになっている

すると　ある一定の温度で四季を楽しむことができる

肌に　ふれる風は
夏にはクーラーになり　冬にはヒーターになる　

一定なのに
肌にふれる　温度の感覚は　変わっている

エアコンの温度は変わっていない　変わったのは外の氣温
そして　人間の感覚

エアコンの温度は変わっていないのに
涼しくもなり　温かくもなる

そう感じているのは　人間の感覚
そう受け止めているのは　人間の感覚

暑い暑い　サウナに入り　水風呂に入る
その冷たさに・・・
そして　次第に　温もりを感じ始める

ふと　不思議な感覚になる
「この水風呂の温度も　南極で入れば温かなお風呂の温度なんだろうな」

温もりは　いつも　そばに　あるのかも　しれない