大相撲

大相撲についての想い

五月場所ポスター

2006-04-07 01:31:55 | Weblog
地下鉄の駅に大相撲五月場所のポスターが貼ってあった。写真は初場所千秋楽、栃東が朝青龍を破った一番、栃東の投げを食った横綱がまさに土俵に落ちようという瞬間の写真である。

普通、こういうポスターって最も興行的に効果のありそうな写真を選ぶはずだから、協会の考えなのか、広告代理店のおすすめなのかわからないが、これが一番インパクトある写真だという判断なのだろう。あの初場所の千秋楽、栃東が勝てば優勝、負ければ白鵬との優勝決定戦という緊迫感ある状況で、立合いの呼吸合わず仕切りなおして立ってすぐに右から投げを打って栃東が勝った、あの全体の流れは確かに面白かった。

朝青龍が強すぎる(強すぎた...昨年までは)ゆえのアンチ朝青龍もいるだろうからそういう層への訴求にもなるだろう。そういうファンがいても決して不思議ではない。それくらい朝青龍は憎らしいくらい強すぎたから、少なくとも昨年までは。なので、短絡的に「朝青龍叩きのポスターだ」、とこの写真を採用したことを攻撃するつもりもない。

だけれど、もし春場所栃東が十二勝して綱とりを五月場所につなげてなかったら、このポスターって結構インパクトに欠けてるものになってたよなー、と素朴に思った。綱とりでも何でもない大関の写真、ということになるので。

或いは、よく知らないけれど、とにかくポスターの納期の関係上、前々場所の最も盛り上がった取組の写真を使うしかないということなら、それもまあ一応納得。

いずれにしても、このポスター見たら横綱機嫌悪くなっちゃいそうだから、付け人の皆さん方は気を利かせて、行く先々で横綱の目に入らないように覆いかぶさったりしているのではなかろうか。お気の毒に。

このポスターのおかげ、というより、春場所の盛り上がりのせいか、五月場所のチケット売れ行きはよさそうな雰囲気を感じている。それはそれで何より。

この次の名古屋場所のポスターなんか、白鵬も琴欧州もアリだろうから、写真の選択に迷うような贅沢な状態になるのだろう。それもよし。

先の話だけれど、九州場所担当親方なんかは魁皇の写真使えたらやっぱり興行的にはよいのだろうから、春場所の千秋楽は祈るようにみていたのではないだろうか。


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