むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

偵察してきました。(桃太郎)

2010-11-13 | 書道

前回のお稽古の際、吉野大巨先生からご紹介いただいたお店に偵察に行って参りました。

 

丁度お客さんの居ない時間を見計らってお邪魔し、先ずはカウンターに。

 

おもむろに、「あの~桑原翠邦先生の書かれた板戸が・・・」と切り出すと

 

気さくに店主の親方が「あ~あれね、こないだも確か見に来た人がいたな~

ありゃ部屋の仕切りの板戸だから今日はしまってあるんだけど」と

 

座敷の押入れのようなところに案内していただき

これを見せてもらいました。

全部で5枚あるそうです。

 

更に押入れからこんな写真も出していただきました。

桑原翠邦先生が板戸に書を書かれているところです。

そして吉野大巨先生も、お手伝いでこの傍らにいらしていたそうです。

(とき平成4年12月8日)

 

お店のカウンターの正面の壁面には石版に書が。

 

 

鈴木方鶴先生の書と説明を受けました。

「華下一壷酒」 李白だそうです。

李白は、壷、酒の字が大好きだとか。

 

 

そして、店内には部屋名の表札?がありました。

これも桑原翠邦先生のお弟子さんがかかれたもだそうです。

 

これはお店のパンフレットです。

やはり、この板戸と正面の石版が掲載されていました。

そしてこのお店の外壁にも方鶴先生の書が書かれておりました。

 

 

右上の写真がお店の外観です。白いペイントですがいったいどうやって書いたのでしょうか?

 

そして、親方にいろいろとお話をお伺いしながら、美味しいお鮨をいただきました。

お酒も青竹に入った十四代を冷で。なかなか手に入らないお酒と思っていたのですが

とってもリーズナブルなお値段で”びっくり”です。

十四代は絶対お勧めです。

ただ・・・食べることに夢中で写真を撮るのを忘れてしまいました。すみません。

と、言うことで偵察は無事終了、吉野大巨先生のお話のとおり、桑原翠邦先生の

書はしっかりと現存し、そして、その板戸は現在も実用とされておりました。

 

お店はちょっと不便な場所にありますが、お酒も肴も書の研修会?には

ぴったりなお店だと思います。

 

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
任務ごくろうであった。 (萬鶴)
2010-11-13 20:56:11
桃太郎さん

吉野先生からの偵察の命令を早速実行されて、また詳細な調査をしていただき、任務を果たされたことを評価いたします。
私から号(いや合)を差し上げましょう。
十四代を2合差し上げます。
中野さんだったら、1升かな?

しかし、渋い店ですね。
是非、行って見たい!
先生も大喜びすることでしょう。
また、ベースキャンプが増えましたね!
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ご褒美ありがとうございます (桃太郎)
2010-11-13 21:24:23
萬鶴さん

十四代ごちそうさまです。

実はこのお店、24年前(改装前)に行ったことがあるお店だったのです。
アルバイト先の社長さんに連れられて、お鮨をご馳走になったことを記憶しております。
当時トロ、中トロ、鯖など、とっても美味しく、こんな辺ぴなところにあるお店なのに・・・と思いましたが、繁盛していたお店でした。
因みにこの板戸。
親方からお聞きしたのですが、1枚作るのに杉板の板戸の材料を含めて約百ウン十万円もかかったそうです。
なんだか住む世界が違うような気がしましたが、親方曰く、あの当時だからできたんで、今じゃとてもじゃないとのことではありました。

是非、今度はご一緒に、桑原翠邦先生の書を肴に(失礼ですね)学びながら十四代を楽しみましょう。きっといい研修になると思います。
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偵察ありがとうございました (東鶴)
2010-11-13 22:15:56
桃太郎さん

偵察ありがとうございました。

戸吹というと、八王子市戸吹の清掃工場のある戸吹でしょうか?

いやーそれだと遠いですね。武蔵野市からだと1泊2日の研修になりますか?

それでも桑原翆邦先生の戸板書は一度拝見したいです。
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そうなんです。 (桃太郎)
2010-11-13 22:35:16
東鶴さん

そうなんです。このお店は東鶴さんのおっしゃるとおり、八王子の戸吹清掃工場、八王子カントリー倶楽部から歩いて10分程の滝山街道に面したところにあります。
八王子駅からバスで30分程度でしょうか?武蔵野市と同じ東京都なのですが、同じ東京でもなんとも・・・
そうそう、画像では分かりませんが、カウンター正面の壁際に一升瓶が並んでいますが、その中に奇遇にも、「晴耕雨読」という銘柄のお酒が並んでいました。「晴書雨書」はありませんでしたが!
東鶴さんは、秋の信州、「寒竹」特別純米、ほのかな墨のかほり、なんとも心地良いひと時をお過ごしのことと推察いたします。
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