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雪解け時のミズバショウとともに、一面に栂池湿原を彩るのが、夏のワタスゲ:綿菅(カヤツリグサ科ワタスゲ属)の白い果穂です。
そのワタスゲが黄色い花をつけていました。
本州中部地方以北の亜高山帯~高山帯の高層湿原に群生する多年草で、高さ30~50cmになり、茎や葉を叢生して株をつくります。
いまの時季は、背丈も低く、黄色い糸状の花被片がブラシ状についたずんぐりむっくりの姿で、高原の風に揺れる白いワタスゲを見慣れている目には、おなじ草とはにわかに思いつきませんでした。
それもそのはず、この花穂は花のあとのびて約2.5㎝の綿のような白い球形の果穂に変わるのだそうです。ワタスゲは花より花後を楽しむ草なのです。