新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

アカモノ(比婆山で出会った植物 Ⅱ)

2006-10-23 06:46:42 | 植物観察1日1題
主峰比婆山に連なる烏帽子山(1225m)の頂上付近は、中国山地特有の草原地帯になっています。
その遊歩道沿いにアカモノ(ツツジ科シラタマノキ属)が、一輪だけ遠来の客を気遣うように季節はずれの花をつけていました。
北海道、本州、四国の山地帯~高山帯下の林縁に生える常緑低木で、上部で分枝し高さ10~20cmになります。互生する長さ1.5cm~3cm、幅1~2cmの卵形~広卵形の葉は皮質で、上部の葉脇に白い鐘形の花が1個ずつ下向きにつきます。
花柄と萼は濃い紅色、花は純白でわずかに紅色の条が入るなかなか派手なカラーコーディネーションで、登山道の脇などに群生するとよく目立ちます。
和名は実が赤くて食べられることから赤桃が転訛したものとされており、イワハゼの別名もあります。
雪も近いこの時期、ただひとりだけ咲くこの花に声援を送りたい気持ちになりました。