睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

れんげ畑と破壊願望

2009-10-11 06:56:26 | ひびつれづれ



まだ緑が多い片田舎
コンクリート製の用水路の底にザリガニが干からびていた。
今は昔、この水路は「小鮒釣りしかの川」だったのだ。
ジミがどっさり捕れたという。

れんげ草が繁る土手に腰かけ日がな一日釣りざおを垂れる。
そんな身近な一日が私の子供時代にはたしかにあった。

あれからわずが数十年、いまだ行政は無策な破壊と再生を繰り返す。
コンクリートの箱に生まれvirtual漬けの幼少期を過ごした青年たちが
実社会の権勢を握るころ「兎追いしかの山」を知る熟年たちが消えてゆく。


それもいいだろう。
限界まで張られた弓はいつか放たれる、
近代都市も、ハイテク人間も、
みーんなまとめて壊れちまえ。


シヴァ神が剣を捨て
基督が聖書を燃やし
お釈迦様が笑い踊る






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