俳句の部屋

俳句ブログ 花冠同人/高橋秀之

夏の月

2013-05-26 22:50:29 | Weblog
薄暮どき東に白く夏の月★★★
新緑の映る水面と水鳥と★★★

穏やかに頬へ海からの風薫る★★★
※「風薫る」の季語は、若葉青葉を吹く風のことをいいます。歳時記でご確認ください。


新緑

2013-05-25 22:51:40 | Weblog
ぐっと伸ぶ若葉の先は薄緑★★★
新緑の重なる先に飛行雲★★★★
新緑のつややかな緑と、空に真っ白に描かれた飛行機雲の
色彩的な対比がみずみずしい。(高橋正子)
薄曇その向こうには夏の富士★★★


若葉風

2013-05-19 22:54:21 | Weblog
明るさと雨音の先若葉風★★★★
雨が降りながら明るい。
なるほど、その明るさは向こうに若葉があるせい。
若葉を吹く風がここまで届く。(高橋正子)

大空を隠す新樹に隙を見る★★★
母の炊くわずかばかりの豆ご飯★★★

五月ネット句会

2013-05-12 22:55:53 | Weblog
★旅先の母はいずこかカーネーション
親はいつでも子どものことを思い、子どもはいつも
親のことを案じます。
母親を思う優しい気持ちがうまく表現されていると
思いました。(井上治代)

★初夏の月かかる生駒山近く
同じ月でも月の表情は季節ごとにかわります。
生駒山近くの月は私達に何かを優しく語りかけているようです。
(井上治代)