飯島 治蝶/水煙同人

飯島治蝶の俳句ブログ(第一章)

処暑 (8月23日 木曜日)

2007年08月23日 | Weblog
        秋の朝小五の孫は林間に

        秋暑し職員室に鳴る電話
 
        残暑かな畑の土の白さ増し

        県道に梨直売の立看板

        北からの寒冷前線処暑となる

        処暑となる街を覆いし雲厚し

        南下せし寒冷前線処暑となる

        早朝に雨の降り出す処暑となる

        処暑となり書斎の窓を開け放つ

        窓からの処暑の雨音心地よく

        処暑の雨止みて涼しき街の朝

        

2 コメント

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好きな句 (吉田晃)
2007-08-23 17:12:40
県道に梨直売の立看板
 国道でないところがいいですね。生産者自筆の立て看板だと思います。上手な字ではないのでしようが、それが却って生き生きと感じられ、「立ち寄ってみよう」という気にさせてくれます。作者もそんな気持で看板に目をやったのでしようか。
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吉田晃様へのお礼 (飯島治蝶)
2007-08-24 02:23:01
コメントありがとうございます。県道沿いにある梨園の看板の一枚一枚に工夫が見られます。梨の絵が描かれているもの、多色のもの、中には手書きのものと様々です。手書きのものはすぐそれと分かり、かえって目につきます。看板の大きさも大小があり、また、看板と幟旗と併用したりといろいろです。
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