「梅の親善使節」(37-37)
A「大宰府天満宮の神職達の 咲き誇る梅の鉢ば持って
北海道ぃ飛んで 届けたげなたい」
B「これから雪まつりちゅう季節ぃ 一足早い春の便りな
北海道の人達も 喜んでござろう」
A「ほんに 良か親善使節、ばい(梅)」
「農業体験直売」(37-36)
A「学習塾の子供達のくさ 自分達の作った野菜ば
東区の『ゆめタウン博多』で 販売したげなばい」
B「今な学習塾で 野菜作りまで教えようとな?」
A「農業体験ば通じて 社会や経済の循環ば学ぶとぃ 月ぃ1回
糸島の農園で 草取り作業と収穫ば しよるげなたい」
B「ばってん 経費度外視の投げ売りやけん、
採算な取れん(再三な採れん)」
「日本刀の美展」(37-35)
A「九州国立博物館でくさ 平安時代からの刀剣の歴史ば
見らるる 日本刀の展示会げなばい」
B「ほう 博物館な そげな刀のごたるもんも 所蔵しとるとな」
A「北九州市のお医者さんの 仕事の傍ら長年収集しなったもんば
遺贈しとんなるげなたい」
B「そらぁ 真面目なお医者さんほど
真剣な仕事も、しようさ(証左)」
「割り込み客」(37-33)
A「人気のラーメン屋で並んどったら 並ぶやら馬鹿らしかって
店の制止も聞かんで 男が中ぃ割り込んで 座ったとよ」
B「面の皮の厚か人間の おるもんやなぁ それで
どげんなったとな?」
A「店長さんが睨みつけて なぁも入っとらん器ば あっけぃ
取られた客の前ぃ出しなったけん 溜飲の下がったばい」
B「そらぁ 並んどる人の気持ちの分らん奴ぃ 喰わする
もんななか それが店長、ちゅうもん(注文)たい」
「ゴミ捨て場のボヤ」(37-32)
A「あんた 趣味の古墳ば眺めぃ行って ゴミ捨て場の火事ば
見つけて 消防の来るまで 消火ぃ当たったげなやないな」
B「近所ぃ燃え広がったら大事やけん 通り掛かった人と
二人で 拾うたバケツで 水ば掛け続けたたい」
A「後で見たら そのバケツな 穴のあいとったげななぁ」
B「そうたい 慌てとったけん、
そこまで(底まで)気の 付かんやった」