さてさて、ちょっと間が空いてしまいましたが、話を続けますですます。
お城本体の話に入る前に、最初に今回の僕たちの旅のルートに付いてご紹介しておくでやんす。
もしドイツを旅行する機会がある方は、参考にしてもいいんじゃないかなって思います。
フランクフルト発二泊三日で、かなり効率よくドイツでも特に有名な美しい街や名所旧跡を回れるので。
あ、ただし、レンタカー借りるなり、車持ってるオトコ見つけるなり(って、ぼくのことかw?)して、車で移動するのが前提ですけどね。
ドイツのアウトバーンは日本よりもかなり高速でみんな走ってるので、最初は怖いと感じるかもしれないけど、一般道も含めておおむねマナーはいいし、道もよく整備されていて走りやすいですよ。
まず、大まかな旅程はこんな感じ。
朝ご飯を食べてから、フランクフルトを出発。あまり躍起になって早起き早出しなくても大丈夫です。しっかりご飯食べて出かけましょう!
車はアウトバーンをひたすら東へ!最初の目的地、ヴュルツブルクまでおよそ100キロの道のりです。
ここはフランクフルト国際空港を擁し、西はケルンなんかを通って果てはオランダ・ロッテルダム港あたりまで、東は分岐すればミュンヘン方面へ、まっすぐいけばチェコやポーランドまで伸びてゆく、国際的な幹線道路。交通量も非常に多く、渋滞も頻繁に起きますが,日本の首都高のように麻痺状態になる事はまれです。安全運転でいきましょう。
↑なんかこの写真だけ,縮尺間違えたのか妙にぼやけてますが…もちろん僕が撮った写真です。あはは。
ネットでどっかから盗んできたいとかじゃないですからね!(ってか盗用だったらもちょっといい写真さがしてきたよw!)
ヴュルツブルクに着いたら,レジデンツ(宮殿)へ。宮殿前広場がそのまま広大な駐車場になっているので、ここにクルマを停めてユネスコ世界遺産に登録されている豪華絢爛な宮殿と宮殿付属礼拝所を見学。
あまりの豪華絢爛さに,『狂ってる』としか言葉でません(笑)。
だいたい,これが豪商や王様の宮殿ならまだしも、ここは大司教の宮殿。聖職者が自分の権勢を見せびらかすためだけに,ここまでやるのか…と思うと、宗教って今も昔も、ようは『カネ』なんだな、と思い知らされます。
宮殿を見学したら、繁華な旧市街の目抜き通りを抜けてこの『マリエンブルク要塞』へ。
ただしここは川のこっち側から眺めるだけ、あはは。
ここは要塞だけあって中はそれほど見るもの無かった、というか質素だった気がします。もう十年以上前の記憶だけど、たしか郷土史博物館とかになってるんだっけ?
しかもこれが結構歩くと遠いんだ。山道を延々と登って、そして帰りは降りてくる事に。
こういう外見がリッパな建物は,遠くからその全体像を見て『ああ立派だね』という程度にしておきましょう。
ヴュルツブルクまでひたすらまっすぐ東に来たアウトバーンを,ここから南に進路変換。タウバー渓谷沿いのややローカルなアウトバーンをのんびり走っていきます。
そうするとほどなく『ローテンブルク』に到着です。
ドイツで最も有名な観光地の一つで,ロマンチック街道中盤のハイライト,とも言えます。
まぁ,確かに中世の町並みがそのまま残り、その周りを塁壁がぐるりと取り囲むたたずまいは中世の宝石,と言えますが…。
あまりにも観光地化しすぎて、土産物屋ばっかりだし、しかもその軒先に『おにぎりあります』とかぶら下がってるのを見るのは、正直僕なんかは興ざめ甚だしいと思うけど、まぁそれは人それぞれでしょうね。
短時間に手っ取り早く旅行ガイドブックに出てくるような『ドイツっぽさ』を満喫するにはいいところです。
朝ご飯をしっかり食べてきているので、だいたいここら辺でお昼ご飯にしましょう。
観光地なので、レストランや軽食を売る店はたくさんあります。
そしてここに有名なあのお店の本店があるんですよ~。
世界中にいくつかの支店があり(もちろん日本にも数店ありますね)、ドイツの本店・支店にも必ず日本人の店員がいるのは,それだけ日本でも人気があるって事なんでしょうかね。
一年中クリスマスなお店ですが、もちろんクリスマスシーズンにはさらに奇麗にデコレーションされて、『クリスマスミュージアム』なんてのも開催されます。
ただし注意点が一つ、クリスマス専門店で本場のクリスマスを!なんて思って本当にクリスマスマーケットの時期にいくと、駐車場が郊外までいっぱいになるほど人であふれたりするうえに、ローテンブルクは田舎の村落なので、クリスマスマーケットも夕方の時刻には早々に店仕舞してしまいます。
遅い時間にいくと、イルミネーションだけ奇麗なゴーストタウンに迷い込んだような惨めな気分になるのでご用心。
この日の観光はここまで。ヴュルツブルクの可憐さと、ローテンブルクの素朴さを満喫しましょう。
後は移動してホテルに着くだけなので、ゆっくり街を回りましょう。
ここを出るとさらに南下、ちょっと距離があるけど一気にドイツアルプスの麓の街、ホーヘンシュバンガウに向かいます。
余談だけど、こういう昼間観光して夜にホテルに着くようなプランでは、前もってホテルは予約しておきましょう。
さらに,ちょっと遅い時間に到着するようなら、電話を一本入れておくのもいいと思います。
夕方だか夜だかにホーヘンシュバンガウ(フュッセン)の街に到着です。
ここはロマンチック街道の終着駅、ノイシュバンシュタイン城で有名なところ。
ご飯を食べるならフュッセンの街の方がそれなりレストランとかもありますね。山の上ばっかりじゃなくて,街の中にもお城があるんで,奇麗なライトアップを見ながら気に入ったレストランを探しましょう。その後はホテルに直接帰らず、宿泊者の特権である『ノイシュバンシュタイン城のライトアップ』を見に、山の中腹までドライブです。
これは、ノイシュバンシュタイン城の向かい側にある、ホーエンシュバンガウ城。
中腹のバス停になってるあたりから,両方のお城のライトアップが奇麗に見えます。
昼間は観光客でごった返すこのへんも、こんな時間にはほとんど人がいないので、カメラに自信のある人は三脚でも立てて,奇麗な夜景写真に挑戦してみるのもいいかも。
こんなところに恋人と二人で来れたらロマンチックなのにな~、なんてオセンチ浸ってる、恋人ができる予定も希望も無いあなた!
大丈夫です、ここは一人できても充分ロマンチック!
って、オレ、オオキナオセワかっw!!!
明けて翌日、アルプスの清々しい空気の中で目覚めて(高地なのでたいがいちょっと肌寒い)、のんびり豪華な朝食を摂ったら,午前中できるだけ早い時間にノイシュバンシュタイン城の見学にいきましょう。昼からは混みますし、午後には(シーズンにもよるけど)絶望的な待ち時間を他に何も無い山の中で過ごす事になりますよ。
興味があれば両方のお城を見学してもよし、湖の周辺を散策してアルプスの自然をかんじるもよし。
この日の観光はここだけです。
その後はのんびり山を下り,アウトバーンをシュトットガルト方向へ西に向かい、ヘッヒンゲンという小さな小さな街へ。
田舎はもういい!街に泊まりたい!都会の洗練されたレストランを~!という人はシュトットガルトで泊まってもいいかもしれないですね。
でもね,ヘッヒンゲンに泊まれば、クルマを数分走らせて,翌日行くお城のライトアップを見に行けるんですよね。
この日はシュバーベンの田舎町に泊まり,翌朝ホーエンツォレルン城を見学します。
ドイツ人が『ドイツで一番美しい城』と讃えるホーエンツォレルン城、城内だけでなく、正門から続く螺旋状の上り坂や城壁から見下ろすシュバルツバルトの深い森のすがたなど、お城の周りもふくめて、じっくり見学してください。
お城を見学した後は,のんびりフランクフルトに帰ってきます。
ここは幹線道路なので,しっかり整備されていて走りやすく、思いのほか早くオウチ(ホテル)に着けますよ。
これが白熊君おすすめの中部・南部ドイツのハイライトをかいつまんで(でも一番の見所を押さえて)短期間で回る旅のプラン。
ドイツ旅行の予定のある方はご参考までに~。
補足として。
時間に余裕があれば、途中で夕食でも食べたくなったら、もしくは単純にもう一泊してみたくなったら、途中のハイデルベルクに寄り道するのがいいでしょう。
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