GO FOR IT !!!

09年からNYCで集中治療の指導医をしています。
すでに自分の限界が見えていますが、無事に元気でやっています!

05/29/2024

2024-05-30 | associate professor
久々にこちらを覗いたら、またもや一年以上もほっからかしでした。

最近、私の運命に少し動きが出てきたので、Updateします。


1)当院のcardiothoracic ICUが、移動に移動を重ねて増床されました。

急性期患者のICUは、これまで通りに12床。

亜急性ー慢性期患者のICUは、17床へ増えました。

日中は一人ずつの指導医とその他数名が各ICUをカバーしますが、夜勤は一人の指導医とその他数名だけとなります。

夜勤中は、最大で29人ものICU患者を担当せねばなりません。

これはかなりのストレスとなっています。

にも関わらず、外科医らは今までと同等の管理を要求しています。

もし夜間に問題点を見逃したら、翌日以降にそれを彼らに咎められるのは間違いありません。

私も50歳を超えましたので、これは結構シンドイ状況です。


数年前から、「どうやって抜け出そうか?」と思案中でした。

幾つか集中治療医を募集している近隣施設に履歴書を送るも、恐らく私が米国専門医を持っていないせい(レジデントをすっ飛ばした)で、完全に無視されていました。



2)そんな折に、同僚で懇意にしている心臓外科医が「中西部の大学病院への転職をするに当たり、ぜひ一緒に来てほしい」と熱心に誘ってくれました。

彼の採用の条件に、「私の採用も追加する」とのことです。


現地で「たった一人で」働いている心臓外科医が辞めるので、彼はその後任、いわばチーフとしての栄転です。

当院からは、彼ともう一人の心臓外科医が行きます。



「CTICUに集中治療医がいないので、CTICU directorとして自分の心臓外科の立ち上げに力を貸して欲しい」とのことです。

ただ、いかんせん現地での人材が大幅に不足しています。

病院側を含めて、VADs、ECMOや心臓移植も、将来的にやりたい意向のようですが、彼の症例も増えるかどうかもわかりません。

それに立ち上げスタッフとなれば、色々と考えもしなかった困難が待ち受けているかもしれません。



とはいえ、これはまさに私にとって、「渡りに船」。。

当院で、常に「ガラスの天井に頭をぶつけている状態」から一歩抜け出すチャンスです。


これに乗じてまたの名を、「プロジェクトX」(NHK specialでの、中島みゆきの歌が聴こえてきそうです)、と、私は命名しました。




妻とは散々揉めましたが、私の独断により二つ返事で了承する事にしました。

私からの条件は「CTICU Directorとしての採用」「Professorへの昇進」「Non-US Board statusでも勤務可」そして「昇給」です。


外科医が正式に採用されたので、私はもう内定しています。

先方の計6人とのZoom 面接が予定されており、現在それをこなしています。

これから忙しくなりそうです。。。




「石の上にも3年」ですから、3−5年くらいは歯を食いしばって(?)与えられた運命に従ってみようと思います。

あと数年で本帰国して、ゆっくりするつもりでしたが、その計画が大きく、大きく、狂いました。

「まだ現役を引退するなんて、早いんだよ!」っていう、神からのお達しなんだと思います。




今回の件で、心臓外科医に「一緒に次の職場に来て欲しい」と言われたのは2回目です。

初回は「心臓麻酔科医」として、今回は「集中治療医」としてです。

まあ、これも運命なのでしょう、きっと。。。




事後報告ですが、来月に一時帰国した際に両親へ報告するつもりです。

本当に私は親不孝者です。

自分のことばかりを優先してしまい、ごめんなさい。。。




3)息子は5月初旬に、中西部の大学工学部を無事に卒業しました。

卒業式は、かなり盛大に行われました。

午前中にあった、全体の卒業式は大きなフットボール場で行われました。

午後の工学部の式は、別のプロ仕様のバスケットボール場で行われました。

いやー、米国の大学卒業式の規模は「デカい」!!

写真を載せると、どこの大学かバレてしまうので割愛します。



彼は、夏からまたも中西部の企業へ就職が決まっています。

これで、私の子育ては終わり?と思いきや、新生活のお祝いに新車を買わねばなりません。

米国では、中古車と新車の値段は大して変わりません。

試乗した後に、私もつい欲しくなるような、超人気のHonda CRV Hybrid仕様です。



お値段は何と、$ 40,000ほど。。。

日本円にしたら、、、と円換算してはいけません。


私も30年ほど前、医学部入学祝いに、親に新車を買ってもらったので、当然のプレゼントです(自営業で私の車代を捻出するのは、かなり大変だったでしょうに)。

しかし、米国の物価は半端ではありませんよね。。。



では、また!!

Have a good day !!!