日本将棋連盟の新普及方針は成功する

2006-08-28 06:50:24 | 将棋
Date : 06/08/11 21:40:55
Subject: 名人戦は朝日新聞と契約で共催も含めて交渉 29局目
URL : http://game9.2ch.net/test/read.cgi/bgame/1154974428/

>>388
お教室の種類・数を増やして朝日からの1億5000万も人件費にぶちこむ。
勝ってない棋士、引退棋士に重点的に仕事を割り振れば、選挙対策の公共事業も手厚くなる。
指導員まで出しても人手が足りない部分はアマがロハ…は無理だから連盟からお手当てを出す。
5年経っても普及が進まず利益が上がらない場合はは5年後の上の人考えてください?

アマ本位とかファンが喜ぶことをするとか小さな連盟、大きな将棋界とか言ってるので、この線だけはないよね。


以上は2ちゃんねるへの自分の書き込み。“ないよね”というのは単に皮肉。

 以下はいつもの通りの米長憎しの単なる妄想。感情に囚われているので思考は進まない。
 現在の将棋連盟の普及の根本は1960年代にある。原田は“界道盟”、“将棋を義務教育に”、“女性にも将棋を”と言った。プロ棋士たちは引退者たちの生活を考えろと言った。普及をリタイアした棋士と対局で喰えない棋士が担う体制ができあがった。ここで将棋の普及を行うための人件費が必要になるのだが、連盟にはその資金を調達するアテがなかった。(9月3日追記 アマ初段の濫発が始まったのは加藤治郎会長時代の昭和32年にまで遡る。本来の目的は免状云々ではなく、全国共通のアマチュア段級制と駒落ちの手合を連盟主導で根付かせることを狙っていた。残念ながら、段級差を基準とした手合割は定着せず、副作用の段級の甘さだけが目立つようになってしまった。実施5年後には反省されていたが、改める動きはなく、段位の価値下落は止まらなかった。町道場としては段位がサービスの一環であり甘い基準を根絶するのは難しく、連盟にとっても免状収入がおいしかったのだろう。)棋戦の契約料は70年代半ばになるまでは低く抑えられており、現役の棋士たちの生活自体がまだ安定していなかった。引退棋士の氷代・餅代まで手が回るはずがない。そこで全国のアマチュアに段位を販売することにした。連盟は段位を買ってくれたアマチュアに領収証を出す。それが免状だ。連盟の免状濫発体質は会館建設の費用と結びつけて書かれることが多い。しかし、単に会館を建てるための資金を集めるのであれば、免状濫発は一時的なもので済んだだろう。40年近くに渡って段位をカネで売り続けるのは、継続的にカネが必要だからだ。アマチュアが段位を賄うのに注ぎ込んだおカネは辞めた棋士たちと勝てない棋士たちを養った。
 第二次名人戦騒動を境に棋戦契約金は大幅に上昇。相変わらず免状収入が普及活動の主な資金源であり続けたが、契約金は現役棋士たちの生活の向上させ、同時に普及活動も活発にさせただろう。将棋連盟は、バブルでおいしい目を見なかったが、バブル崩壊のあおりも大して受けなかった。羽生フィーバーを普及の出汁に使えなかったのは痛恨の極み。21世紀に入ると免状収入は頭打ちどころか顕著な減少傾向、このままでは普及活動が停止してしまう恐れが出てきた。単に将棋の普及を考えるだけなら、直接的にお金を注ぎ込む必要はないのだけれど、相互扶助としての将棋の普及にはカネが要る。連盟は免状による収入の減少を補う方法を模索した。その結果が、来年から朝日新聞が拠出することになった普及協力金ではないか。
 数日中には、『将棋世界』2006年10月号で新方針の全貌が明らかに成る。米長会長のさわやか日記から普及に関する記述を拾ってみる。
アマチュアもプロも、一人でも多くの協力者で組織した普及体制を築き上げる時がきたようです。(8月25日)
都立高校で新教科としての授業に将棋が入る。そのテキスト作りについての打ち合わせです。(中略)今日25日は、盲、ろう、養護学校の先生への指導があります。石橋幸緒君が頑張ってくれている。教育界と将棋が結びついてきました。(8月25日)
普及は大人向けと教育向けと大別して二通りでしょうか。
プロ棋士派遣は勿論ですが、アマチュアの方も無理なく喜んで協力して頂ける態勢をとる必要があります。いつまでも「ご好意に甘えて」で許されるかどうか。
これにつきましては、じっくり議論でしょう。(8月11日)
普及活動をどうするか。これについて意見を交わしました。組織的な普及活動を考えております。
プロ棋士があと200人くらい欲しい。もっとも普及に務めている人はプロとは限りません。さあ、みんなで前進しよう。(8月10日)
あと一ヵ月くらいで普及方針の骨格も定まることと思います。アマチュア本位ですね。(8月7日)
8月に入りましたら、将棋界の将来を見据えた全プロ棋士参加型の「アマチュア普及要領」を発表したいと考えています。
そのための準備会のため、普及部は3ヵ所で(東北、中京、九州)アマチュアの意見を聴きます。(7月24日)

 拾わなくても「将棋の話」の普及元年にまとめられていた。
 正直、この方針がうまくいくのかどうか分からない。普及が進むのかどうかもわからない。明らかにされた、教育の方だけ考えてみる。1クラスの最初の授業なら、図書室や特別教室を使って6人インストラクター集団で格好がつくかどうか、くらいのイメージは湧く。普通の将棋普及の場とモチベーションが異なるから予想がつかない。希望者にやるのか、全校的に満遍なくやるのか。直接、関われば、個々の時間はうまくいくだろうな、とは思う。まあ、わからない。とりあえず来年からの5年簡は、ドボンはない。普及活動の本来の目的は将棋の普及ではないから。じゃあ、タイトルになぜ“うまくいく”と書いたのか。この先、色々な具体策が示されるが、それはすべて、アマチュアの声を聴いて、ファンのために行うことだから。

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