2009年2月25日(木)、26日(金)のGAORA「タイガースとファイターズのキャンプ60分」で、光山氏による梨田監督、大社オーナーのインタビューで印象に残った内容:
番組サイト(2月単月放送で現在は放送終了):
GAORA 「タイガースとファイターズのキャンプ60分」
梨田監督(2月25日(木)の番組より):
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今年の目標として日本一になることは当然だが、まずリーグ優勝しなければならない。
今年もファイターズらしい野球 (守り勝つ、最後まであきらめない、全力疾走、つなぐ野球) を、ファンと共に戦っていく。一緒に戦った結果が最後に順位として表れる。
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大社オーナー(2月26日(金)の番組より):
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札幌ドームの劇場化、ボールパーク化。今年も楽しい札幌ドームであることは間違いない。
ファイターズはもともと(東京時代から)、大リーグのボールパークをぜひ日本でもという志を持った球団。
試合がない時も札幌ドームにファンが集まってくるような、大リーグや欧州サッカーのようなスポーツコミュニティの形成が、球団の理念。
大人も子供も札幌ドームに来たら楽しいという環境を、これからも用意するというのが我々の約束。
ファイターズのチームの編成方針は「スカウティングと育成」であり、このため選手の流動性は高まる。一緒になって最後まであきらめないで戦うというファイターズの精神を選手にしっかり持ってもらうことが、ファイターズのマネジメントの一番重要なところだ。
一般的な企業経営に近い形に球団運営のし方が変わってきているし、そうあるべき。しかし日本のスポーツが存在し続けるためには、地域行政との協力が不可欠。それが球団が取り組んでゆくべき課題。
球団のオーナーとしてのビジョン:
永続的な(毎年の)目標: お客さんが楽しんでいただけるような球団であり続けたい。そのためにどうあるべきかを考えていきたい。
今年(2010年)の目標:札幌ドーム年間動員数200万人超。
勝負に常に勝つという気持ちはスポーツマンの絶対要件だが、144試合に全部勝つことは、相手チームの存在や運・不運があるので、ファンに約束することはできない。しかし、北海道日本ハムファイターズの選手として全力でやることは、選手が自分の責任の中で達成できることであり、オーナーがファンに対して約束できることである。
結果的なことを求める前に、それにたどり着くためにやらねばならないことをしっかりやれば、きっとまたいい結果が我々を迎え入れてくれる。
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梨田監督のインタビューは当然ながら今シーズンを(リーグ優勝に向けて)やりぬくための選手の起用・やりくりの話が中心で、大社オーナーのインタビューは当然ながら球団全体としてのビジョンや経営の話が中心でした。「最後まであきらめない」という気持ちが球団の核にあるという印象を受けました。
GAORAの番組の選手、監督(首脳陣)、オーナーへのインタビューは興味深い内容だと思うので、4月からの月刊番組も期待したいです。また採算が合えばDVD化してほしいと個人的に思います。