人生で「だいじなこと」。
恋愛にも通じるモノがあるんだけど
「逢いたい人には逢えるときに必ず逢う」
「なんだよ、それ」と思われるかもしれませんが。
いつでも逢えるから、と逢う機会を見送ってばかりいると、
逢えない状況になったときに後悔しちゃうから。
そして、逢えない状況っていうのは、遅かれ早かれ必ず来る。
人間である限り。命には限りがある。
もちろん、永遠の別れではなくても、
物理的に遠く離れてしまうこともあるし、
どうしても逢えない事情ができてしまうこともある。
あのとき、何で逢っておかなかったんだろうと悔やむのはイヤ。
だから「次はない」そういうつもりで、
だいじなひとに逢うようにしている。
1年位前。
だいじなひとが突然電話をくれた。
長い間逢ってないけれど、お互い、心のどこかでつながっているのを
確信しているような、そんな関係だった。
だから、わざわざ無理して逢う機会も作らなくて平気だった。
でも、その電話で、彼が命に関わる病にかかったことを知った。
治療のために遠くの病院に入院していた。
大きな手術が控えていて、成功の確率は高いとは言えないものらしい。
「逢いたい」と彼は言わなかったけれど、
「逢わなくちゃ」と私は思った。
すぐに病院の場所を調べる。
日帰りでなら行けないこともない。
彼とは携帯のメールで連絡がとれる。
行けそうな日を知らせる。
相手の家族や友人に遭遇することのないような時間を聞き出す。
「逢いたいけれど、無理するな」と言ってくれた。
どんなに心細いだろう。
死を覚悟しながら、手術の日を待つしかないなんて。
私に逢うことが、少しでも彼の心に希望を与えるなら。
そんな思いで、電車の時間なども調べ上げた。
でも。結局行けなかった。
行けない、とわかってすぐに彼に連絡した。
「行こうと思ってくれただけでうれしかったよ」と彼は言った。
そのあと、手術が終わって、彼からの連絡が来るまでは
毎日、心配で心配で落ち着かなかった。
結局、数十時間の大手術を乗り越えて彼は戻ってきた。
そのあとも、容態が急変しないかとか、
いつもいつも不安だった。
何で行かなかったんだろう、とずっと後悔していた。
苦しいリハビリを経て、職場に復帰するまでになった彼。
手術の半年ほど後に、再会することができた。
体のあちこちを治療のために切ったり削ったりしているのに
信じられない位に元気だった。
今も、ときどきその病院へ検査のために通っている。
そのたびに、報告をくれる。
いつ再発するかわからない。
転移だって。
だから、彼と逢うチャンスがあれば、もう逃したくない。
彼だけじゃない。
いつ誰と逢えなくなるか、わからない。
これからも、逢いたい人に逢えることの幸せを大切にしたい。
恋愛にも通じるモノがあるんだけど
「逢いたい人には逢えるときに必ず逢う」
「なんだよ、それ」と思われるかもしれませんが。
いつでも逢えるから、と逢う機会を見送ってばかりいると、
逢えない状況になったときに後悔しちゃうから。
そして、逢えない状況っていうのは、遅かれ早かれ必ず来る。
人間である限り。命には限りがある。
もちろん、永遠の別れではなくても、
物理的に遠く離れてしまうこともあるし、
どうしても逢えない事情ができてしまうこともある。
あのとき、何で逢っておかなかったんだろうと悔やむのはイヤ。
だから「次はない」そういうつもりで、
だいじなひとに逢うようにしている。
1年位前。
だいじなひとが突然電話をくれた。
長い間逢ってないけれど、お互い、心のどこかでつながっているのを
確信しているような、そんな関係だった。
だから、わざわざ無理して逢う機会も作らなくて平気だった。
でも、その電話で、彼が命に関わる病にかかったことを知った。
治療のために遠くの病院に入院していた。
大きな手術が控えていて、成功の確率は高いとは言えないものらしい。
「逢いたい」と彼は言わなかったけれど、
「逢わなくちゃ」と私は思った。
すぐに病院の場所を調べる。
日帰りでなら行けないこともない。
彼とは携帯のメールで連絡がとれる。
行けそうな日を知らせる。
相手の家族や友人に遭遇することのないような時間を聞き出す。
「逢いたいけれど、無理するな」と言ってくれた。
どんなに心細いだろう。
死を覚悟しながら、手術の日を待つしかないなんて。
私に逢うことが、少しでも彼の心に希望を与えるなら。
そんな思いで、電車の時間なども調べ上げた。
でも。結局行けなかった。
行けない、とわかってすぐに彼に連絡した。
「行こうと思ってくれただけでうれしかったよ」と彼は言った。
そのあと、手術が終わって、彼からの連絡が来るまでは
毎日、心配で心配で落ち着かなかった。
結局、数十時間の大手術を乗り越えて彼は戻ってきた。
そのあとも、容態が急変しないかとか、
いつもいつも不安だった。
何で行かなかったんだろう、とずっと後悔していた。
苦しいリハビリを経て、職場に復帰するまでになった彼。
手術の半年ほど後に、再会することができた。
体のあちこちを治療のために切ったり削ったりしているのに
信じられない位に元気だった。
今も、ときどきその病院へ検査のために通っている。
そのたびに、報告をくれる。
いつ再発するかわからない。
転移だって。
だから、彼と逢うチャンスがあれば、もう逃したくない。
彼だけじゃない。
いつ誰と逢えなくなるか、わからない。
これからも、逢いたい人に逢えることの幸せを大切にしたい。