相馬市九条の会

憲法九条、今こそ旬

憲法第9条をベートーベン「第九」に合わせて歌おう 【JanJanニュース】

2008-11-30 15:42:58 | Weblog
【JanJanニュース】(2008/11/24)より

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憲法第9条をベートーベン「第九」に合わせて歌おう
熊木秀夫   2008/11/24

 「憲法擁護エスペランチストの会」と「エスペランチスト平和の会」の呼びかけで、憲法9条をベートーベン「第九(歓喜)」に合わせて歌おうという運動が広がっています。和歌山で開かれた日本エスペラント大会平和分科会に参加した海外のエスぺランチストを通じて外国にまで広がりそうです。

(以下本文はJanJanニュースでご覧ください)

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by Ron

「決議」 【自由法曹団】

2008-11-29 12:46:59 | Weblog
【自由法曹団】

2008年11月22日、「憲法の平和原則を否定する田母神前航空幕僚長の行動と反憲法教育の横行を許してきた政府の行為を厳しく批判し、政府に対し憲法の諸原則に基づき自衛隊を厳しく指揮監督することを要求する決議」を発表しました。

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憲法の平和原則を否定する田母神前航空幕僚長の行動と反憲法教育の横行を許してきた政府の行為を厳しく批判し、政府に対し憲法の諸原則に基づき自衛隊を厳しく指揮監督することを要求する決議

1 侵略戦争を正当化し、憲法の平和原則を否定する田母神論文

 田母神前航空幕僚長は、ホテルチェーン・アパグループ主催の「真の近現代史観」懸賞論文に対して論文「日本は侵略国家であったのか」を応募し、今年10月、懸賞金300万円の最優秀賞を受賞した。

 上記田母神論文は、「我が国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者なのである。」、「我が国が侵略国家だったなどというのは正に濡れ衣である。」などと事実を歪曲し、日本のアジア諸国に対する侵略戦争を正当化している。そして、田母神論文は、「自衛隊は領域の警備も出来ない、集団的自衛権も行使出来ない、武器の使用も極めて制約が多い、また攻撃的兵器の保有も禁止されている。」などと、憲法の平和原則に基づく自衛隊に対する制約を非難、攻撃している。

 田母神論文は、日本がアジア諸国に対して侵略戦争を行ったという歴史的事実を否定し、憲法の平和原則を否定するのにとどまらず、「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与え」たことを認めた1995年8月の村山首相談話をも否定するものである。

 憲法の平和原則にも、政府方針にも反し、武力行使の範囲を拡大することをあおる論文を発表する行為は、憲法尊重擁護義務を負い、政府の指揮命令に従うべき義務を負う、軍事組織の長である航空幕僚長の地位ととうてい両立し得ず、懲戒処分に処すべき行為である。

2 憲法の平和原則を否定する田母神前空幕長の言動の数々

 田母神前空幕長は、今回の懸賞論文発表以前にも、侵略戦争を正当化し、憲法の平和原則を否定する数々の言動を重ねている。その幾つかを指摘すると次のとおりである。

(1)田母神前空幕長は、統合幕僚学校長時代の2003年度に「歴史観・国家観」講義を新設し、「新しい歴史教科書をつくる会」の役員等を講師にまねき、侵略戦争を美化する教育を推し進めている。

(2)田母神前空幕長は、統合幕僚学校長の時、航空自衛隊幹部学校幹部会機関誌「鵬友」2004年7月号で、「南京大虐殺が無かったことが真実であることは今では十分すぎるほど分かっている」などと主張している。

(3)田母神前空幕長は、「鵬友」2007年5月号で、「日本は朝鮮半島や中国を侵略し残虐の限りを尽くしたという」、「それは今では、ウソ、捏造の類であると証明されている」などと主張している。

(4)田母神前空幕長は、2008年4月の名古屋高等裁判所のイラク派兵違憲判決に対して、「そんなの関係ねえ」などと暴言をはいている。

(5)田母神前空幕長は、自衛隊内の講和や訓話で、「専守防衛」は「これからもずっと正しいのか、検討されなければいけない」、「(中国に軍隊を送ったのも)決して侵略のためではない」などと述べている。

(6)田母神前空幕長は、航空幕僚監部教育課長を通じて、今回のアパグループの懸賞論文への応募を推奨し、その結果、田母神前空幕長の他に現職航空自衛官97人が応募するにいたっている。

 以上の田母神前空幕長の侵略戦争を正当化し、憲法の平和原則を否定する数々の言動を見る時、田母神前空幕長に軍事組織の長である航空幕僚長の資格がまったくないことは明白である。

3 重大な政府の田母神前空幕長の任命責任と反憲法教育の横行を許した責任

 航空幕僚長は、内閣の承認を得て防衛大臣が任命するものである。田母神前空幕長は、空幕長になる前から侵略戦争を正当化し、憲法の平和原則を否定する言動を繰り返している。それにもかかわらず、政府は、2007年3月、田母神前空幕長を空幕長に任命し、福田内閣、麻生内閣でも空幕長を続けさせてきた。さらに、石破防衛大臣は、名古屋高裁イラク派兵違憲判決に対する田母神前空幕長の暴言を、「(イラク派兵について)何ら変更がないと言いたかったのだろう。部下を思い、国を思う気持ちだ。」と擁護している。政府は、田母神前空幕長の今回の憲法違反の論文発表に対しても、田母神前空幕長を懲戒処分にせず、空幕長を解任し、定年退職させるにとどめている。

 政府は、侵略戦争を正当化し、憲法の平和原則を否定する田母神前空幕長の数々の言動を容認、推奨してきた。それにとどまらず、政府は、侵略戦争を美化する「歴史観・国家観」講義に明らかなように、自衛隊の中で憲法の平和原則や政府方針に反する教育が横行することを容認してきた。

 政府の田母神前空幕長を任命したことについての責任及び自衛隊内で反憲法教育が横行することを許してきた責任は、極めて重大である。自衛隊は、憲法9条に違反する存在であり、本来解消されるべき存在である。その自衛隊において、このような憲法9条に真っ向から反する事態が放置、促進されれば、自衛隊は、侵略戦争の教訓を忘れ、アメリカに追随して海外派兵の拡大と他国侵略に暴走する軍隊になりかねない。

 私たちは、政府が自衛隊における反憲法教育の全容を解明し、自衛隊員に対して憲法の平和原則や公務員の憲法尊重擁護義務を徹底する教育をし、憲法の諸原則に基づき自衛隊を厳しく指揮監督することを要求するものである。

   2008年11月22日
            自由法曹団
            常任幹事会

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by Ron

「誰がなっても変わらない海賊国家の本質」の紹介

2008-11-28 23:18:01 | Weblog
オバマ米次期大統領が何をするか、しないか、についてのマスコミ報道は、「期待」説が多いので、ビル・トッテン氏の主張する構図は踏まえるべき基本かなと思って紹介します。

株式会社アシスト社長・評論家 ビル・トッテン
「アシスト:コラム」掲載記事

誰がなっても変わらない海賊国家の本質

                  投稿者 Avo

「壊れた心を拾い集めて、生きる。」記事紹介。

2008-11-27 23:27:00 | Weblog
高遠菜穂子さんのブログ「イラク・ホープ・ダイアリー」に「壊れた心を拾い集めて、生きる。」と題した記事が掲載されました。今回の「イラクの友だち招聘企画 全国スピーキング&スタディツアー」を高遠さんと共にやり終えた、イラク青年カーシムさんの心の動きを高遠さんが綴ったものです。

(冒頭部分の引用ここから)

 カーシムが帰国しました。
といっても、イラクの隣国シリアまでです。
そこからイラクまでは陸路。

今回は、本当に心が疲れたツアーだったと思います。
4年ぶりに触った軍服。
米軍基地だらけのオキナワ。
複雑な思いを抱えた二度目のヒロシマ。
いろんな気持ちや思い出が噴出し、辛かったことと思います。
でも、その分、日本の人々、特に学生たちに大きなきっかけを与えることができたのではないかと思っています。

(引用ここまで)

(中間部分引用ここから)

ヒロシマを終え、後半戦に入ったところで北海道に戻った18日の夜。
カーシムは私の自宅で号泣しました。
同じ塹壕で死んだ戦友や兄の話をしながら嗚咽し、声を上げて泣きました。
見ているのが辛くなりました。
封印していた思いが、まさに吹き出したようでした。
「戦争のトラウマ」です。

(引用ここまで)

(末尾部分の引用ここから)

オキナワ、ヒロシマ、トウキョウ、イラク、アメリカ…どこででも、
おじぃもおばぁも、カーシムも、戦争を語る人たちには、覚悟がある。
語りたくないけど語らなければという、覚悟がある。
だから、戦争を聴く人たちは、覚悟を持って聴かなければと思う。
聴きたくないような話を、聴かなければという覚悟がいると思う。
耳だけではなく心で聴こうとする覚悟を持って聴くべきなのだと思う。

(引用ここまで)

*この引用は記事本文を読んでいただくためのものです。引用しなかったところにこそ、感じ入る話があります。意味不明のところはこのツアーに関する過去記事も見てください。


首から上が壊れたような首相の連続爆発的暴言につきあわされる中にあって、この記事はなんと真実を丸のまま語っていることか、と思う。

投稿者 Avo



「九条の会」第3回全国交流集会

2008-11-26 03:49:59 | Weblog


☆☆☆ 「九条の会」メルマガ詳細版 
  2008年11月25日 第59号 ☆☆☆

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憲法9条、未来をひらく

「九条の会」第3回全国交流集会成功裏に開催(速報)
11月24日、午前10時30分から、東京・一橋の日本教育会館で「九条の会第3回全国交流集会」が開かれ、全国各地の九条の会から約900人の人々が参加、熱心に経験の交流と討議を行いました。

午前の全体会では、司会進行を事務局の高田健と渡辺治両名が担当し、開会挨拶を九条の会事務局長の小森陽一さんが行い、出席したよびかけ人の大江健三郎さん、奥平康弘さん、澤地久枝さん、鶴見俊輔さんがあいさつしました。つづいて、特別報告として日本国際ボランティアセンター代表理事の谷山博史さんが発言しました。

全国の各地域・分野の会から5人の方々、黒澤節男さん(福岡・南区九条の会)、植田英隆さん(北海道・グリーン九条の会)、吉田千秋さん(九条の会・岐阜県連絡会)、上原公子さん(教育・子育て九条の会)、鹿野文永さん(みやぎ・憲法九条を守る首長の会)らが発言しました。

午後の部では12の会場に分かれて、分科会(青年・職場)・分散会で交流・討議を行いました。

最後に集約のための全体集会を行い、各分科会・分散会からの報告と、「九条の会からの訴え」を発表・確認して、成功裏に集会を終えました。

※一人ひとりの創意や地域の持ち味を大切にした取り組みで、憲法を生かす過半数の世論を。

※継続的・計画的に学習し、条文改悪も解釈による憲法破壊も許さない力を地域や職場に。

※思い切り対話の輪を広げ、ひきつづき小学校区単位の「会」の結成に意欲的な取り組みを。交流・協力のためのネットワークを。



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2008年11月25日(火)「しんぶん赤旗」

広がり 層厚く
首長・経営者・宗教者
子ども・青年・高齢者
「九条の会」交流会 初めて職場分科会も


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 評論家の加藤周一さんら著名9氏が呼びかけて結成された「九条の会」が24日、第3回全国交流集会を都内の日本教育会館で開き、全国から900人以上が参加しました。今回初めて「職場九条の会」の分科会が設けられ、5年目を迎えた運動に確信を深め、いっそう広げようと経験を交流しました。


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(写真)よびかけ人のあいさつを聞く参加者=24日、東京都千代田区

 呼びかけ人で作家の大江健三郎氏は「九条の会の人々には静かな確信に満ちた規範があり、孫やひ孫まで四代にわたる平和主義の伝統が国の伝統になれば、日本が国際的に平和主義を根付かせる大きな手がかりとなる」と述べました。

 作家の澤地久枝さんは「会に参加する顔ぶれや人数は大きく広がり重層的になった。やたらなことでは崩されないし、崩させてはならない」と発言しました。

 集会では、日本国際ボランティアセンター代表理事の谷山博史さんが特別報告。アフガニスタン情勢と日本の対応について詳しく報告し、「憲法九条をもつ日本こそ和平の仲介者に」と訴えました。

 宮城・憲法九条を守る首長の会の鹿野文永さん(元鹿島台町長)は「九条改憲の動きこそ住民の安心・安全を脅かす」として、県内の十六人の元市町村長で会を結成、全国の首長ら約千八百人に呼びかけ文を発送し、賛同が多数寄せられていると報告。会場からはどよめきと大きな拍手がおきました。

 「経済の視点から平和を考える」と発言したのは、札幌の「グリーン九条の会」の植田秀隆さん。自身を含む三人の経営者が世話人となったユニークな会の結成を紹介しました。教育・子育て九条の会の上原公子さんは「旧教育基本法を復活させたい」と発言しました。

 十の分散会と学生・青年、職場の分科会に分かれて交流。青年や保守系の人々への浸透、貧困・格差問題との結びつき、宗教者での広がりなど、各地から知恵を絞った取り組みが紹介されました。

 千葉県船橋市の女性教員(32)は「教育・子育て九条の会の話を聞き、教師として子どもたちに九条を伝え、守っていきたい」と語りました。


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草の根の「会」7294に

 「九条の会」は二十四日に開かれた第三回全国交流集会で、地域・職場・学園など草の根の「会」が昨年の交流集会以後、新たに四百九十三結成され、合計で七千二百九十四になったことを明らかにしました。

 また今後の取り組みについての「九条の会」の訴えを発表。訴えは、(1)一人ひとりの創意や地域の持ち味を大切にした取り組みで、憲法を生かす過半数の世論を(2)継続的・計画的に学習し、条文改悪も解釈による憲法破壊も許さない力を地域や職場に(3)思いきり対話の輪を広げ、引き続き小学校区単位の「会」の結成に意欲的取り組みを。交流・協力のためのネットワークを――と呼びかけています。

 「九条の会」は二〇〇四年六月に発足しました。



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■関連キーワード

憲法

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by Ron





『「航空自衛隊を元気にする10の提言」×3』の紹介

2008-11-25 23:04:20 | Weblog
「15年戦争資料 @wiki」に
「航空自衛隊を元気にする10の提言」×3

のページがあり、田母神氏がかつて「鵬友」に掲載した「航空自衛隊を元気にする10の提言」のパート1~パート3まで、全文が掲載されています(10話×3)。
長文ですが、ここかしこに、重大発言満載です。
例えば、以下のような。

「戦場は2つある」パート2の8
(引用開始)
「第1の戦場は我々自衛隊も考えている伝統的な戦場である。戦闘力をぶつけ合う本物の戦場である。しかし戦場はこれだけではない。世論やマスコミと戦う第2の戦場があるのだ。(中略)現代においては、アメリカのCNNに見られるように、戦地の映像がほぼリアルタイムで茶の間に届く。多くの戦死者や戦傷者の映像を見て、戦争の悲惨さばかりが強調されるような報道に接すれば国民の厭戦気分はいやが上にも高まることになる。だから戦争の目的や必要性を国民が理解し、自国の軍は正義のために或いは平和のために、止むを得ず血を流しているというマスコミ報道が必要なのだ。
(中略)そのため各級指揮官は平時から第2の戦場における戦いについて明確に意識しておくことが必要である。我が国においては反日グループの熱心な活動のせいで、自衛隊があるから戦争になると信じ、自衛隊の動きを出来るだけ封じたいと思う人たちが多い。これらの人たちは、あれやこれやで自衛隊を攻撃し、自衛隊の精神的弱体化を目論んでいる。一部マスコミにはこれを支持する人たちもいる。(中略)第2の戦場では正に戦闘実施中なのだ。(中略)私たちはこれまでこれを戦いと認識していなかった。(中略)第2の戦場における戦いは、自衛隊はこれまで総理大臣や政治家の戦いだと思ってきた。しかしこれからは、各級指揮官や基地司令等がこれを第2の戦場における戦いと位置付けて勝利を追求することが必要であると思う。
(中略) 今後この動きをより進展させるためにアグレッシブな広報を専門とする組織を自衛隊の中に造ることも一案であると思う。従来のマスコミ対応にとどまるのではなく、ホームページの更新、テレビ、ラジオを通じた発信、定期刊行物の発刊、新聞、雑誌への投稿などを常続的に実施するのだ。本を書く人を育てることも必要であろう。若い人たちを自衛隊に呼んで教育することも必要であろう。また隊員に対しては部外で個人や団体が実施する親日的な活動には経費も含めて個人的に支援するという意識を持たせるべきであろうと思う。例えばここ数年新しい歴史教科書が話題になっているが、今後このような本などが出た場合、これをみんなで買いまくるぐらいの意識があっても良いのではないか。 更に若い幹部や隊員の場合には新聞や雑誌でもそれがどういう思想傾向を持ったものであるのかさえ理解していない場合もある。無知故に反日活動に協力するようなことがあってはいけない。親日的活動が一定の成果を収めないと、やがて反日活動に圧倒されることになる。それは正に組織的に実施されている。我が国の現状を見れば自衛隊の指揮官、特に上級の指揮官は、いま第2の戦場に目を向けることが大事であると思う。」
(引用おわり)


 主権者たる国民の意思に従うはずの、実力組織が、主権者を親日と反日にわけ、反日は自衛隊の精神的弱体化をねらう勢力とし、自衛隊は主体的に親日の側に立ち、反日と闘う第2の戦場で勝利することがもう一つの任務だとする。
これは「統帥権の独立」と同じ軍部独立宣言ではないか。また、憲法九条は「反日」そのものであると言っていることと同じであり「憲法九条反日宣言」でもある。

          投稿者 Avo

『渋谷・路上逮捕を解剖する』 OurPlanet-TV 11/12

2008-11-24 23:20:24 | 沈思用動画
動画『渋谷・路上逮捕を解剖する』は「日本の公安警察」の著作のある青木理氏へのインタビュー。公安と記者クラブの関係など、興味深い。
 国内でもこうであるから、ましてや外国での自衛隊の行動など「大本営発表」になるのは必定。

                  投稿者 Avo

今日放映(11/23)「日雇いハケン ネットカフェ難民4」(NNNドキュメント‘08)

2008-11-23 00:15:58 | Weblog
2008年11月23日(日)/30分枠 25:30~

日雇いハケン ネットカフェ難民 4

制作=日本テレビ

  
ネットカフェ難民第4弾は、働く側から日雇い派遣禁止問題を見る。グッドウィルの違法派遣・廃業などを受け、政府は「日雇い派遣原則禁止」という形での法改正を目指す。しかし「登録型」の不安定な雇用は残り、マージンの規制もないので低賃金は続くとみられる。前田奈津恵さん(26)は集合場所で点呼係をやらされることも多いがその手当はない。8000円の日給も交通費を引けば7000円に。出発・到着の電話や派遣会社へのファックスも全て自腹だ。「私は会社にとって資材と同じ。ボールペンと同じ…」前田さんは日雇い派遣の仕事に疑問を抱き実態を調べ始めた。
 
ナレーター:高島雅羅

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【関連】

10/5 10・5全国青年大集会2008


前田さんは43分頃から発言です。


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by Ron

 

姉奪った原爆今語らないと/張本勲さん

2008-11-22 19:36:19 | Weblog
【どこへ行く、日本。】から転載

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プロ野球解説者・通算安打記録保持者張本勲さん/姉奪った原爆今語らないと【しんぶん赤旗】
2008-11-22 10:09:28
テーマ:戦争責任(歴史)
gataro-cloneの投稿


TBS系『サンデーモーニング』のスポーツ・コーナーで「喝」を入れまくっている張本勲さん。数年前のプロ野球球団削減、1リーグ制へ移行かという大騒ぎの時には、プロ野球選手会が1リーグ制移行に猛反対し、あわやストライキの場面もあった。その時張本さんは、選手の給料が高すぎることも球団経営赤字の一因と選手会の行動を批判した。ためにgataroは、張本さんのことをとんでもない「守旧派」野郎だと思っていた。

だが、次の張本さんへの「しんぶん赤旗」インタビュー記事を読んでその認識を改めた。

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以下は「しんぶん赤旗情報・G-Search」から検索、貼り付け。

スポーツインタビュー/プロ野球解説者・通算安打記録保持者張本勲さん/姉奪った原爆今語らないと
2008.11.16 日刊紙 1頁 総合 (全805字) 




 三千八十五本――。イチロー選手が今季、あと二本へと迫り、改めて脚光を浴びた通算安打の日本記録です。この金字塔を打ち立てた張本勲さんはいま、野球解説の仕事のかたわら、被爆体験を伝えることを自身のライフワークとしています。その胸の内を語ってもらいました。

 聞き手 和泉民郎 写 真 橋爪拓治

 以前、私は自分の被爆体験をだれにも話したことはなかったんですよ。

若者の話に

 でも、「これはいかん」と思うことがありまして。三年ほど前、テレビで若者が「戦争なんて僕らに関係ない」と話すのを聞いて、ぞっとしましてね。戦争でどれだけの人が苦しみ、犠牲になったか。経験を語って、若者にもわかってもらうことが必要じゃないかと。

 一九四五年八月六日、あの日はいまだに忘れられません。五歳の私が玄関を出た瞬間、ピカッと光って、ドーンときた。

 家は広島市の爆心地から二㌔ほどのところでしたが、幸い比治山という八十㍍ほどの小山が壁になり、熱線を遮ってくれました。

 でも、避難したブドウ畑は地獄絵そのものでした。やけどを負った人が転がり、うめき声がする。絶叫が聞こえたかと思うと気がふれたように走り回って、近くの川に入っていって死んでいく人もいました。

 六歳上の姉は勤労奉仕先で被爆して、タンカで運ばれてきたときには全身ケロイドでした。

 優しくて背が高くて色も白い。「勲ちゃんはええのう。きれいなお姉さんがおって」とよくいわれ、自慢でもありましたよ。

ブドウ食べ

 それがあんな姿になってしまった。かすれた声で「のどが渇いた」というので、急いでブドウをとって口の中へ入れてあげました。すると「勲ちゃんありがとう」といってくれてね……。

 母は、姉のそばで一晩中泣いていました。自らを責めるように、自分の胸をたたきながら。

 翌日、姉は息を引きとりました。

 大切な姉を原爆に取られた--。この痛恨の思いは、いまだに消えないのですよ。

 (3面につづく)

しんぶん赤旗

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スポーツインタビュー/野球解説者張本勲さん/やけどで不自由な右手/練習を人の3倍4倍と…(1面のつづき)
2008.11.16 日刊紙 3頁 総合 (全2,047字) 


「母を楽に」とプロ野球へ

 張本さんの右手は小指がなく、中指は半分、薬指も三分の一ほどしかありません。親指と人さし指は、内側に曲がったままです。四歳で負った火傷(やけど)が原因です。その不自由な手を克服し、前人未到の記録を打ち立てました。

「もちつき」

 火傷は、たき火をして芋が焼けるのを待っていたときですよ。後ろから三輪トラックがバックしてきて飛ばされた。右手から火の中に落ちて、真っ黒になってね。まるで魚が焼け焦げたように。

 母が半狂乱のように泣き叫んで、病院に連れていってくれましたが、だめでした。

 私の両親は一九四〇年、韓国から広島に移り住みました。

 長屋の生活は貧しくて。六畳一間のトタン屋根でした。私がプロ野球の選手を目指したのは、苦労している母を二階建ての家に住まわせてあげたい、自分も腹いっぱいおいしいものを食べたい。そんな思いからでね。

 近所に柱を立てタイヤをくくりつけて、バットでたたいて打撃の練習をする。その音を聞いて、近所の人は「また勲ちゃんのもちつきが始まった」といっていたそうです。

 プロ(東映)に入ったとき、まずコーチに言われたのは「右手が弱いのは致命的だ」ということでした。バットを握るには中指、薬指、小指の三本がとくに重要です。これでバットを固定する。しかし、私にはそれが難しかったのです。

 特訓が始まりました。毎日、コーチにトスしてもらい、右手一本で打ち返す。一日五百本。手が上がらず、歯も磨けない。するとコーチは「そうか痛いか。それは弱いから痛いんだ」と、また練習ですよ。

 不思議なもので、それを続けているうちに、痛みも消えて、次第に右手に力がついていった。強い打球も打てるようになって結果もついてくる。すると自分でも楽しくて余計に練習する。その繰り返しでした。

 ただ守備は困った。右手のグラブの扱いがうまくいかず、スポットになかなかボールが入ってくれない。私は外野手でしたが、とくにゴロが苦手で、地方の整備されていない球場にいくのが嫌で嫌で。

 初めて白状しますが、ゴロを捕るときは、グラブではなく、体にあてて止めようとしていました。エラーをするとヤジもすごくて。「下手くそー」と。「でも、バットで取り返してやる」と、いつも心に言い聞かせていたものです。

川上さんが

 右手のことはだれにもいいませんでした。一年目のオフ、広島に帰って食事をしたとき、私は母親を前にこういってしまいました。

 「右手が普通じゃったら、もっと打てたんじゃが」 すると母が突然、泣き出した。「私のせいよ。あなたをちゃんと見てあげていれば…」 「しまった」と思っても後の祭りです。以来、右手をだれにも見せたことはありません。それこそ妻や娘にもです。

 ただ、元巨人の川上(哲治)さんには見せたことがありました。

 そしたら「うぉー」とうなって、「いやー、そんな手でー」といったまま絶句し、涙ぐんでくれました。

 何もかもわかってもらえた気がして、苦労が一気に吹き飛んだ思いでした。うれしかったなー。

 私はこの右手のおかげで、子どものころから練習を人の三倍、四倍やらないといけないと心に決めて生きてきました。だから人に負けないくらいバットを振りました。同期の王(ワン)ちゃん(王貞治・前福岡ソフトバンク監督)とは、リーグこそ違いましたが、会うとよく「日本で一番バットを振ったのはおれだよ」とお互いに、いい合っていたものです。

生きる希望

 私は野球から生きる希望をもらいました。一度は原爆で死んだ身ですしね。

 二年前、私はある新聞にこう書きました。

 「八月六日と九日を暦から外してもらいたい」 いまわしい記憶をよみがえらせないためにという気持ちからです。そしたら、長崎の小学生の女の子から手紙をもらいました。

 「それは逆だと思います。広島と長崎を忘れないために、なくしてはいけないのでは」 ハッとしましてね。今年四月、長崎原爆資料館にいってみました。八月には、広島平和記念資料館にもね。私はそれまでどちらにも行ったことがなかった。広島では近くまでいったけど、結局は入れなかった。怖くてね。でもその子に背中を押されて、やっと。

 核兵器を持つ国が、その力で自分の主張を通そうとするのは、やってはならないことです。しかも、核を持つ国が廃絶といっても説得力がない。だから日本は廃絶の先頭に立つべきです。

 人間の所業とは思えない核兵器の使用は、繰り返しちゃいかんのです。純粋無垢な子どもの命を奪う核兵器は、世の中から無くすべきなんですよ。

 はりもと いさお 1940年6月19日、広島市生まれ、68歳。韓国名・張勲(チャン・フン)。4歳で右手を火傷し、5歳のとき広島で被爆。浪商(現大体大浪商)から59年東映(現日本ハム)入団。新人王。76年巨人、80年ロッテに移籍。23年間でプロ野球最多の3085安打を放つ。通算打率は3割1分9厘。本塁打は504本。1676打点。首位打者7回、MVP1回。90年野球殿堂入り。

しんぶん赤旗

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by Ron



オバマ政権誕生!で「国際貢献」はどう変わる?

2008-11-21 22:17:25 | Weblog
【マガ9対談】
'08-11-19UP

 伊勢崎賢治さん×土井香苗さん

オバマ政権誕生!で「国際貢献」はどう変わる?(その1)


アフガニスタン問題を再び考える

史上はじめて黒人の米国大統領が選出されました。8年もの間、ブッシュ大統領の愚策に苦しめられた世界の人々は、アメリカ国民のこの選択に大歓迎のムードですが、気になるのは、アメリカのイラク・アフガニスタン政策がどう舵をきるのかです。日本においてもまさに今、「新テロ対策特別措置法改正案」をめぐり、国会ですったもんだが続いているところ。 メディアでは十分に伝えられていないこの問題の本質は何なのか? 日本はどういう立場にいるのか? 「マガ9」でお馴染みの伊勢崎賢治さんと、弁護士で国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」職員の土井香苗さんに対談していただきました。

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伊勢崎賢治●いせざき けんじ1957年東京生まれ。大学卒業後、インド留学中にスラム住民の居住権獲得運動に携わる。国際NGOスタッフとしてアフリカ各地で活動後、東ティモール、シェラレオネ、 アフガニスタンで紛争処理を指揮。現在、東京外国語大学教授。紛争予防・平和構築講座を担当。著書に『東チモール県知事日記』(藤原書店)『武装解除 紛争屋が見た世界』(講談社現代新書)などがある

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土井香苗●どい かなえ弁護士、ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表  東大在学中に司法試験合格。2000年に弁護士登録。ニューヨーク大学ロースクール修士課程修了後、ニューヨーク州弁護士資格取得。2006年より国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウオッチに参加し、2007年より現職。著書に『“ようこそ”といえる日本へ』(岩波書店)

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●民主党の対案づくりでわかったこと

編集部  まず、土井香苗さんは、「マガジン9条」は初登場になりますので、簡単な自己紹介からお願いします。



土井  はい、職業は弁護士でして、2年ほど前からヒューマン・ライツ・ウオッチ(以下HRW)という国際NGOの職員をしております。HRWは、本部がニューヨークにある国際人権NGOで、30年ほど前に設立されました。ロンドンに本部があるアムネスティ・インターナショナルが国際人権NGOとして有名ですが、これと並ぶ2大国際人権NGOの1つです。世界中に、特にアメリカ、ヨーロッパを中心にオフィスを持っています。またアジア、アフリカも含めて世界全体に駐在調査員を置いており、世界80カ国の人権状況をモニターしております。

 日本への上陸は非常に最近で、私が1年ほど前に連れてきたというか、私が来ただけのことですけれども、やって参りました。

編集部 じゃあ今は、土井さんお一人が駐在員なんですか?

土井  ええ。近い将来、オフィスをつくって、スタッフも複数にしたいと思って東京センター開設の準備を進めているところですが。頑張ります(笑)。来年春が目標です。

 なぜ、今さらながらHRWが日本に来たかというと、日本の人権状況をモニターするということもさることながら、今、関心の高いアフガニスタンですとか、ビルマ(ミャンマー)ですとか、北朝鮮とか、こういった地域の人権問題の解決に日本の政府の力を貸して欲しい、ということ。世界中の人びとが尊厳を持って暮らしていけるようになるため、日本のより積極的な貢献が必要であると考えているのです。そのためのアドボカシー(いわゆるロビングや政策提言)をするために、日本に来たわけです。

 HRW全体としては、基本は調査・リサーチのNGOです。世界約80カ国の人権状況を、できるだけ正確・公平・精緻に、知られていないことも含めて、人権問題を世界に知らせるというのが根本的な役割です。

編集部 ありがとうございます。それでは、最初にアフガニスタンの問題から。伊勢崎さんは、アフガニスタン問題について、以前より非常に危機感をお持ちですね。

伊勢崎  実は、これは2007年からずっと引きずってきている問題なのですが、例のテロ特措法の延長について、新テロ特措法案を与党がつくって国会の議論にかける際に、民主党がそれにNOを言い、対案をつくるという動きがあったでしょう。民主党に僕が個人的に尊敬する議員さんがいて、それに協力することになったのです。事実、対案の前半の部分は、僕のアイディアを活かしたものになりました。

土井  民主党の議員に頼まれて案文を作られたのですか?



伊勢崎  名前は出せないけど、協力しました。それは僕にとって非常にいい経験になりました。しかし、民主党が対案をまとめあげる過程でいろいろなことがあり、結果、基本的に整合性がとれていない対案ができちゃった。それが2007年末に民主党より国会に出された「アフガニスタン復興支援特別措置法案」です。

土井  対案の前半と後半が違うということでしょうか? 

伊勢崎  後半のほうに、あれは多分小沢さんの意向があったんだと思いますが、自衛隊も国連決議を受けている紛争地への派兵なら、ISAF(国際治安支援部隊)として、地上部隊として、参加することは可能ということが書かれていました。そのために「自衛隊派兵の恒久法整備」を盛り込んだりもしました。

 前半の部分には、アフガニスタンの人道復興支援と治安改革のため、自衛隊や文民をアフガン本土へ派遣し、武装解除や医療、物資輸送、インフラ整備などに従事させるとか、武装集団が抗争停止を合意している地域か現地住民に被害が生じない(安全な)地域で活動を実施させるといったことが、書かれています。アフガニスタンの治安をよくするためには、アフガニスタンの内政改革に力を入れなきゃいけないし、日本は多分それに対して直接支援が唯一できる国であると。他国がそれをやるともろに内政干渉だと拒絶されるでしょう、アフガンは独立国家ですから。そういうことを盛り込んだ内容だったのです。

 しかし、それは結局あっさりとだめになりました。民主党の思惑もはずれ、参院の委員会で否決されてしまった。だってそれはそうでしょう? 恒久法の制定や自衛隊の海外での武力行使を可能にするような内容が入っているのですから、社民党や共産党など、ほかの野党が反対するに決まっているじゃないですか。それでやすやすと、衆院で再議決となり政権与党の作った新テロ特措法が通りました。

(*以下の項目は【マガ9対談】でご覧ください)

●新テロ特措法のでたらめな法的根拠

●オバマ政権のアフガニスタン政策は?

●日本がやれる国際貢献としてのアフガニスタン政策は?


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by Ron




こうして“核”は持ち込まれた ~空母オリスカニの秘密~ 【NHKスペシャル】

2008-11-19 00:55:50 | Weblog
「 NHKスペシャル こうして核は持ち込まれた」が【YouTube】にアップされました。見逃した方どうぞ。

【YouTube】は削除されました。当ブログも削除しました。

再放送がありますのでご覧ください。

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2008年11月9日(日) 午後9時~9時49分
総合テレビ

こうして“核”は持ち込まれた
~空母オリスカニの秘密~

おととし(2006年)、米フロリダ州の沖合に退役した1隻の空母が沈められた。その名は、「オリスカニ」。朝鮮戦争からベトナム戦争までの27年間、第7艦隊の主力空母として日本を拠点に活動した。NHKが入手した米海軍の機密資料からは、この空母が日本に核兵器を持ち込み、その後日本を拠点に朝鮮半島やソ連に向けて核攻撃態勢を整えようとしていたことが明らかになった。当時、米ソの核開発競争が本格化する中、アメリカは日本をその“最前線の基地”として位置づけていたのだ。
 それに対し日本は、非核3原則を掲げながら、アメリカに核持ち込みの有無を確かめることはなかった。日本を核戦略の一部に取り込もうとするアメリカ。アメリカの巨大な核の傘に依存しようとする日本。両国の利害が一致し、より強固な同盟関係が築き上げられていったことが、関係者の取材から浮かびあがってきた。
 番組では、1隻の空母を軸に、アメリカの知られざる核戦略の実態と、日米両国の思惑に迫る。

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再放送予定

2008年11月27日(木)  午前0時55分~1時44分 (26日深夜) 総合

こうして“核”は持ち込まれた ~空母オリスカニの秘密~
初回放送 2008年11月9日(日)

※放送予定は急遽変更となる場合がございます。あらかじめご了承下さい。


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by Ron 


「宇宙基本法の監視を」―国民に訴える

2008-11-18 18:40:44 | Weblog
「宇宙基本法の監視を」―国民に訴える
アピール WP7 No.94J

2008年8月26日
世界平和アピール七人委員会
委員 武者小路公秀 土山秀夫 大石芳野
   井上ひさし 池田香代子 小沼通二 池内了

 宇宙基本法案が今年5月21日に国会で可決され、成立しました。私たち世界平和アピール七人委員会は、昨年11月に、自民・公明両党の議員が提出した法案に対して「宇宙基本法案の再検討を求めるアピール」を発表しましたが、このたびの法律の成立過程および今後の運用について危惧の念を消すことができないので、宇宙開発戦略本部発足の機会に改めて国民の皆様に訴えたいと思います。

 まず、この法案審議の異様さに注目したいと思います。昨年提出された自民・公明案は一度も審議されることなく、5月9日の衆議院内閣委員会において理由の説明がないまま撤回され、ただちに自民・公明・民主の三党案が提出されました。そのまま2時間ほどで委員会審議が終了して可決され、4日後には衆議院本会議で一切の審議がないまま採決されました。続く参議院の内閣委員会でも実質2時間ほどの審議だけで可決され、提出からわずか2週間で、参議院本会議で採決・成立という速さでした。このように急ぐ理由は何も説明されず、私たちの意見を含めた国民の声にこたえ、現在と将来の国民に責任をもって決定する姿勢がまったく見られませんでした。

 この法律は、これまで専ら平和利用に徹して「非軍事」を掲げてきた日本の宇宙開発を、軍事利用を目的としたものに衣替えしようという狙いが明白です。具体的な例を挙げれば、日本の宇宙開発を進めている宇宙航空研究開発機構(JAXA)を規定する法律(宇宙航空研究開発機構法)の第4条には「平和目的に限る」と明記されていて、成立時の国会審議において、これは「非軍事」だと確認されてきました。ところが、今回の参議院での審議の中で、「非侵略」と変更された機会に当然見直しが行なわれると提案者が明言したのです。「非軍事」の研究開発機関の存在自体を許さないという重大発言が、なんら深められることなく国会で認められている怖さを感じます。

 基礎研究を無視した目的研究だけでは健全な開発を実現させることはできません。ましてや、他国並みの防衛力を求めることは、際限ない宇宙の軍事予算拡大を認めることにつながります。防衛目的と攻撃目的は分けられるものでなく、防衛力強化は、攻撃力強化を誘発することは歴史が示しています。宇宙軍拡への道なのです。私たちは、日本の産業の健全な発展を願うものですが、安全保障を軸とした研究開発への動員と軍需産業の拡大強化には同意できません。

 今後、この基本法を基礎にして、具体的な運用のための法律が提案されることになっています。私たちは、私たちを含めた国民が、「日本国憲法の平和主義の理念を踏まえ」と書かれているこの基本法の運用方針をよく検証し、あくまで宇宙利用が平和憲法の原則から名実ともに外れることがないよう厳しく監視していくよう訴えます。

連絡先:
小沼通二(委員・事務局長)
247-0014 横浜市栄区公田町200-9
ファクス:045-891-8386
メール: mkonuma254@m4.dion.ne.jp

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2008年11月16日(日)「しんぶん赤旗」
主張
宇宙の軍事利用
憲法ないがしろの検討やめよ


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 宇宙の軍事利用に向けた政府の作業が急ピッチで進んでいます。

 宇宙開発戦略本部(本部長=麻生太郎首相)の第二回専門調査会(四日開催)は、早期警戒衛星などの開発・保有に向けた「検討を促進していく必要がある」ことを確認しました。戦略本部は十一月末までに宇宙軍事利用計画の骨子をまとめる予定です。戦争を禁止した憲法も、宇宙開発は「平和利用に限る」とした国会決議もないがしろにした動きを許すわけにはいきません。

アメリカの圧力

 政府はいま、情報収集衛星で北朝鮮など諸外国の動向を偵察していますが、さらに多種多様な軍事衛星の開発・保有をめざしています。専門調査会が検討している「宇宙利用の拡大」とは、本格的な偵察衛星、早期警戒衛星、軍事通信衛星、正確な位置を知るための準天頂衛星などを持つということです。

 現在の情報収集衛星よりも精度の高い本格的な偵察衛星を持つのは、海外の戦場でたたかいやすくするためです。軍事通信衛星も、同じです。早期警戒衛星は、アメリカの先制攻撃への反撃として発射される弾道ミサイルを早期に探知し、在日米軍基地とアメリカ本土の防衛につなげるのが役割です。日本のミサイル防衛もアメリカのミサイル防衛と一体です。

 結局のところ、日本の軍事衛星保有は、アメリカの戦争への参加・協力態勢を強めることになるだけです。

 「専守防衛の範囲内での防衛目的」という言い分はまったく事実に反しています。「防衛計画の大綱」とそれにもとづく自衛隊法改定で、イラク派兵のような海外での「国際協力活動」を自衛隊の本来任務にしたため、軍事衛星が必要になっているのです。

 アメリカは、日本に宇宙の軍事利用に踏み切るように圧力をかけています。昨年二月、アーミテージ元米国務副長官とナイ元国防次官補らがだした二〇二〇年に向け日米同盟を強化するとの報告書は、「日本が宇宙空間の利用に関心を持っていることを歓迎」しています。アメリカの本音をむきだしにしたものです。

 見過ごせないのは、政府が宇宙航空研究開発機構(JAXA、ジャクサ)をも軍事利用計画に組み込もうとしていることです。宇宙航空研究開発機構法は、JAXAは「平和の目的に限り」宇宙を開発し利用すると明記しています(第四条)。宇宙基本法制定で「非軍事から非侵略になった」ので「JAXAのあり方の見直しを検討する」(十二日の衆院内閣委員会、日本共産党の吉井英勝議員への河村建夫官房長官の答弁)などという政府の態度は、許されるものではありません。軍事計画に組み込まれれば、軍事秘密をたてに「自主・民主・公開」の原則を突き崩し、宇宙科学や技術の成果を秘密にする事態にもなりかねません。

具体化を許さない

 宇宙の軍事利用は、日米軍事一体化を狙うアメリカの要求と、「宇宙産業の競争力強化の必要性」だとして大もうけをはかる財界・軍事産業の要求によるものです。

 憲法の精神に反し、宇宙の平和を破壊する要求は拒絶するしかありません。海外の戦争に備え、国民の負担を増やすだけの計画はただちにやめるべきです。

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【関連】

宇宙戦略本部/早期警戒衛星を検討/専門調査会 軍事利用拡大へ
2008年11月5日(水)「しんぶん赤旗」

主張/宇宙の軍事利用/海外で戦争する備えをやめよ
2008年10月6日(月)「しんぶん赤旗」

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転載:by Ron


もはやこれ自体がクーデター

2008-11-17 18:57:02 | Weblog

【[AML 22098] 非戦つうしんミディア407  08.11.16】 より転載

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もはやこれ自体がクーデター

「歴史観・国家観」講義を受講した幹部自衛官が約400人

講義が新設されたのは二〇〇三年度。田母神氏は十一日の同委員会で、自身が設けたことを井上氏に対し認めて
います。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-11-12/2008111203_01_0.html

 浜田防衛相は、その受講者数が、陸・海・空の自衛隊別にそれぞれ百四十人、百三十人、百二十人だと明らかに
しました。

 井上氏が示した防衛省資料によると、同講座の「主要教育内容」は「現憲法及び教育基本法の問題点」や「大
東亜戦争史観」などですが、講師の名前は黒塗りにされています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-11-14/2008111401_03_0.html


クーデター危ぶむ声も 前空幕長問題で自民幹部

 田母神俊雄前航空幕僚長が歴史認識に関する政府見解を否定する論文を公表した問題をめぐり13日、自民党
の各派総会で、青年将校らがクーデターを企てた2・26事件などを引き合いに「シビリアンコントロール(文
民統制)をしっかりしないといけない」と危ぶむ声が相次いだ。

麻生派の中馬弘毅座長は「陸上や海上(自衛隊)は大丈夫か。だらしない政府はつぶせと首相官邸を取り囲み、
放送局を占拠すれば一挙にクーデターとなる。2・26事件は青年将校だったが、今回は長だ」と訴えた。
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008111301000958.html

田母神元航空幕僚長らによる“現代の軍事クーデター”
池邊幸惠@西宮   平和のピアニストです。 
http://peace.yukichan.cc/?eid=1010398


[ムービー]
11/13 自衛隊の侵略美化の幹部教育 井上議員が追及
http://jp.youtube.com/watch?v=lgVzrnMFykk

11/11 自衛隊内で違憲教育 侵略美化、組織ぐるみ 井上議員が追及
http://jp.youtube.com/watch?v=5A26ZEZj0Zw



核武装論じた会合に出席/前空幕長 アパ代表が主催(2008/11/8)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-11-08/2008110802_04_0.html

前空幕長/「靖国」派と危険な癒着/アパ代表と親交10年/「小松基地友の会」を接点に(2008/11/8)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-11-08/2008110801_02_0.html

田母神前空幕長問題/“言論のクーデター” 根本に何が(2008/11/9)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-11-09/2008110901_03_0.html

過去の戦争「自衛を基本」/「日清から大東亜まで」/防衛大教科書で侵略正当化/本紙が入手(2008/11/11)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-11-11/2008111101_01_0.html

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転載責任:by Ron


イラク―戦場からの告発

2008-11-16 23:14:35 | Weblog
昨日に引き続き西谷文和氏の映像レポートをご覧ください。【YouTube】より
(注:閲覧注意の表示があります。「戦争」の現実とはいえ、ショッキングな映像がありますのでご注意ください。)

クラスター爆弾についてレポートでは、日本でも製造され「自衛隊」も持っていると述べています。このような爆弾を「専守防衛」をいう「自衛隊」がどこで使うというのでしょうか。

by Ron

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イラク―戦場からの告発【1/5】閲覧注意


イラク―戦場からの告発【2/5】閲覧注意

イラク―戦場からの告発【3/5】閲覧注意

イラク―戦場からの告発【4/5】閲覧注意

イラク―戦場からの告発【5/5】閲覧注意

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