前回の検診から10日たった日
12w1d
この日までたくさんたくさん悩んで、
良くないことばかりが調べると調べるだけで出てきた
でもまだ良くなるかもしれないと信じている自分もいた。
「NT 3.8㎜」
「頸部浮腫 良くなる」
‥たくさんたくさん調べた。
この頃はまだNT(頸部浮腫)だけだと信じて検索していたので、
「初期の頃は浮腫があったけど少しずつ軽減していき問題なく出産した。」
という方々もいたから
実際私の周りにも
10週くらいでやっぱりNT浮腫と言われている方もいたのだ。
その方は羊水検査のみを受けた。
結果は陰性。
安心して出産できたとのこと
私はその前の段階でできる
新型出生前診断というものを勧められていた。
母親の血液検査を採取し、その中から胎児の染色体異常を調べるというもの。
バンコクではこの検査を受ける方が多いと聞いていたし、母体に負担が無いこの検査なら安心だと思っていた
ただ血液を採取しただけで分かってしまうのも怖い気がしていた
私のせいで赤ちゃんの染色体異常が見つかるかもしれない。
そうだったら本当に私のせい‥
知りたく無いとさえ思いました
たくさんの国でこの
NON INVASIVE PRENATAL TEST
は行われており、値段も受ける会社によって違う。
私はアメリカで行われている
PANORAMA TESTを受けた。
この検査では
13.18.21トリソミー、Xモノソミー、性別
が分かるというものだった
この時点で先生にはかなりの確率で
染色体異常だと思うと言われていた
不安でいっぱいな私は
涙をこらえきれずただただ涙を流し
聞きたいことも聞けずにいた。
ただでさえ通訳さんを交えないと会話ができないことに
憤りを感じ、家に帰ると聞きたいことはたくさんあったのに‥
という事が多々あったのだ
つくづく日本の生ぬるい生活に慣れきっていたのだと痛感させられる。
血液検査の前にエコーをしてもらう。
いつもと違う先生
胎児ドック専門の先生とのことだった
この先生なら赤ちゃんが問題ないと
いってくれるのではないか‥
などと考えてしまった
いつもより念入りにエコーをしてもらう。
先生は一言も話をせず
少しずつ曇っていく表情に私はまた涙が止まらずにいた。
終わるまで先生は何も話さなかった‥
またいつもの先生の所へ行くように言われる。
一緒にきていた息子は
「赤ちゃん元気だった?」
と無邪気だ。
私は何と言ったらいいか分からず
ただ頷くだけだった。
ただそれだけでも精一杯で‥
これ以上は無理だった
先生からは
「とても厳しい状況だ」
と言われる。
まだ血液検査もしていない
結果も出ていないのに何が分かるんだろう?
と思い怒りさえ覚えてしまった日だった。
「結果は2週間後にでます。電話で結果を伝えます。」
と言われ、足早に血液検査に向かう。
血を採ってもらいながら
悲しくて、怖くて、この結果を知った時受け止められるかどうか不安になってしまった。
いつもならすんなり採れるのに
今日はどうした事か全く出てこない。
「力を抜いてリラックスして」
と言われるも、今日の私にはこれが精一杯だった
やっと採血が終わる。
きっとこの血のように結果を知りたくないと私が拒否していたから、なかなか進まなかったのではないか?
と思う
この日の日記に
「神様 いるならどうか赤ちゃんを助けてください 私に何が起きてもいいから」
と書いてあった
産まれてきてくれるだけでいいと思った。
たとえ染色体に異常があっても
私はお腹にいる赤ちゃんを守りたかった。
死産をした今
命の尊さ、大切さ
家族が元気でいてくれることに
とても感謝している
夫がいて息子がいて
支えてくれる家族
いつも話を聞いてくれるお友達。
私は恵まれていると思える
家に帰り夫と決めたこと。
結果が出るまでは
絶対に悪いことは考えないように!
と。
本日の支払い
PANORAMATEST 21,900B
他エコー代 9,000B
合計30,900B
(日本円で99,000円くらい)