熱き専門学校理事長の仕事

「日本一学生を幸せに出来る専門学校を創る」という夢に向かって奮闘する経営者のひとり言

自信に裏づけされた度量 清田製作所の清田茂男社長

2012年02月08日 07時11分36秒 | 我思う
小生、無宗教である。

つまり特定の神様を信じていない。

が、やっぱり神様はいるのではないか、と思うことがある。

いや、結構そう思う。

、、、

そう思うのは、小生のめぐり合い運の強さを考える時だ。

人とのめぐりあいや言葉や考え方、情報とのめぐり合わせの運が強いのだ。

本当に神がかっていて怖いと思うくらい、ぴったりのタイミングで人に出会ったり、

書物に出会ったり、たまたまつけたテレビで!!!となったり、、、。

偶然にしては多すぎで出来すぎと良く思う。

あまりにも多いので、人の力を超えたところで、神様や祖先、亡くなった師匠たちが導い

てくれているのではないか、と本気で思うのだ。

神様というか、天というか、うまく定義は出来ないが、そういった人知を超えた不思議

なめぐり合わせに心から感謝したい。

、、、

前置きが長くなったが、今回のめぐり合わせ。

それは雑誌から。

写真はたまたま新幹線で手にした雑誌「WEDGE」2011年2月号。

手にした時はほとんど読まず、入浴タイムに読む雑誌コーナーに入れていた。

で、先日奥に埋もれているのを発見し、湯船につかりながらゆっくり目を通した。

(だから写真がしわくちゃ。笑)

良い記事がいくつかあった。

そして震災前の日本のビジネスの感覚にタイムスリップしたような気にもなったが

特によかったのがこの記事だった。↓



読むまで存じ上げていなかったが、清田製作所の清田茂男社長の特集記事だった。

題名は「局地戦の勝利はいらない。負けるが勝ちで大事を成す」

※清田製作所について詳しくは同社HPを参照されたい。↓
 http://www.kiyota-s.co.jp/

半導体検査装置プロープをはじめとして「世界唯一」を開発してきた企業とこの記事では

紹介している。

読んでみて、清田社長のものの考え方、哲学に引き込まれていった。

やや長くなるが、備忘録をかねて記事の一部を書き残しておこう。

「打合わせ、仕事の依頼、交渉ごと。相手との言葉のやりとりは、あらゆる場面に発生
するが、絶対に自分が負けたことにならないよう強弁する人は結構いる。相手の言い分
を受け入れる時ですら、自分が高みに立とうとする。そんな『局地戦の勝利』にこだ
わる人に大きな仕事は出来ない
、と清田茂男は考えている。」

「言った言わないの場面での優位、目先の利益。そんなものに清田は関心がない。
一歩退いて自分で背負い込む道をあえて選んでいるかのようだが、『結果として、そう
なっています』と言うから、意識しているわけでもなさそうだ。
 自然とそうなるのは、一つには素直な性格があるのだろう。清田の『負けるが勝ち』
は、まず相手の話を受け止めるところから始まる。『私が持ち合わせていないことを
しゃべってくださるわけですから勉強になります。』」

「清田には、『世のため人のため。世の中にないものを作って社会に貢献する』という、
はっきりした『生きる軸』があるのだ。これまでの仕事はこの軸の上にあり、信念と
言っていい。お祖母ちゃん子だった清田は、祖母の『崖をよじ登ってでも世のために尽くせ』という言葉を肌身離さず生きてきた。」

「局地戦で四の五の言う人は、軸がないから譲る判断もできないし、何より自分に
自信がない。だから局地戦の勝ち負けが自己否定につながると焦って、自分を大きく
見せたがる。清田は『この部分なら、他にはないものがある、自分が生きる場がある。
それが「抜きん出る」ということだと思います。』」

「軸もなければ自信もない人が、局地戦人間になる。小戦闘での勝利がすべてだから
いきおい場当たり的になり、いったい何を大事にして生きているのやら、人生の航跡
は迷走している。それが人格となって周りに悟られていることに気づいていないのは、
本人だけだろう。」

、、、

うーーーん。

とお風呂の中で何度も唸った。

素直に、

かっこいい!

なんてかっこいい人なんだ!

すごい人は大きくて、有名な企業にだけいるのではない。

と何度も思った。

、、、

小生は運がいい。

清田社長が影響を強く受けた祖母の存在のような人たちが、小生にもたくさん周囲

にいた。

そして、身近に清田社長のタイプのような先輩たちにも恵まれ、多くを学ばせていた

だいている。

(そうじゃない先輩たちもいたが、それがさらにコントラストとなり、度量の大きな

先輩を際立たせていた。笑)

強い自信に裏づけされた譲歩、あえて局地戦で負けてあげる度量。

幕末の偉人たちのなかにもこの手のタイプは多く見受けられる。

そういう人たちは、見ている先が違うと思う。

もっと遠くの大切なものを見ているから、多分そういった些事が気にならないのだ

ろう。

(いうまでもなく、細かいことをおろそかにしてもいいという意味ではない。)

志を高く持って、必死に学び、実践で鍛錬を繰り返すしかない。

さて、やっぱり小生、運はいい。

とてつもなく、天からの啓示にも周囲の人たちにも恵まれている。

それを活かして何を成し遂げるか。

すべては自分次第。

自分のベストを尽くして、少しでも恩返しをしたい。

※清田社長の本を見つけました。さっそく買って読んでみます。↓

 清田茂男『「世界一の町工場」オヤジの哲学 愚直に勝る天才なし!』


最新の画像もっと見る

コメントを投稿