韓国訪問記 似ていて大分違う国状

どんなに感謝してもしつくせない恩人の方々との食事会

を終えて先ほど帰宅。

感謝の気持ちを結果で表したい。

日本一の学校を創ることによって。

本当に俺は恵まれている、この恩を絶対に忘れてはいけない、、、そう思いながら

帰路に着いた。

、、、

さて、先週の韓国旅行で感じたこと。

これから時折このブログで紹介したい。思いつくままに。

写真はソウルの地下鉄の車両に貼ってあった広告。（公告という方が正しいか？）

日本には絶対にない広告だ。

少なくとも、地下鉄の各車両に貼られるなんてことは、今後もないだろう。

（ないことを祈る。心から。）

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これは韓国の「国家情報院」（知る人ぞ知るあの旧国家安全企画部）というところが出

している広告だ。

直訳すると、

「国家安保は、国家の競争力です」

で、その下には、スパイ申告、事件申告のための電話番号がずらりと並ぶ。

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車での移動中でも、結構こういった看板を目にする。

「スパイ申告は○○○まで」とか、、、。

そして、３８度線近辺では、戦車の侵入を塞ぐ大きな石が道脇に積んであったり、、、。

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初めて韓国に行く人たちは、ほとんどの人が多分こう感じると思う。

看板の字が違うだけで、日本に似ているなー、と。

（特にソウルや釜山など大都市は）

でも、実は国が置かれているベースが違うのだ。

それも、ちょっとではなく、全然違う。

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ご存知の方も多いと思うが、いまだ南北ＫＯＲＥＡは、「休戦」状態に過ぎない。

朝鮮戦争後、５０年以上も休戦していることになるのだが、

停戦とか終戦ではないのだ。

こういったこともあって、兵役制度がこの国のほぼ全員の若者たちに重くのしかかる。

先日の日記で、初めて銃を撃ったと若干はしゃいだが、この国の男性のほとんど

が拳銃どころかライフルや機関銃なんてものは当たり前で撃った経験があるのだ。

小生が学生時代、韓国の友人たちは、国民としての義務としっかり受け止めながら

も、この国状と兵役制度を大いに嘆いていた。

勉強をするにも、スポーツをするにも、２０代前半～３０代前半にかけて、約２年

以上もこの兵役に費やす。

勉強もスポーツも最も伸びる時期にこれは確かに痛いだろう。

２００２年のワールドカップ、先日のＷＢＣで、兵役免除が選手たちのモチベーシ

ョンアップに大きく寄与することも頷ける。

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もう一つ例を挙げよう。

最も身近な例として、カップラーメン。

韓国で働く知人から聞いた話だが、あれだけの急成長を遂げた韓国でもカップラー

メンは実は統制価格だそうだ。

つまり国がカップラーメンの価格の上限を決めているそうだ。

（インスタントラーメンもそうだったかも知れない）

そう、カップラーメンは有事の時の非常食扱いなのだ。

この話を聞いた時は、驚いた。

小生も経営者の端くれ。

コストに上限を設けられながら、少しでもおいしい味を追求するカップラーメンメ

ーカーの涙ぐましい努力を想像した。

（数年前に聞いた話なので、今も、今後もそうなのかはわからない。国から補助が

あるかどうかもわからないが。）

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顔も、街並みも似ているが、国が置かれているベースがここまで違うのだ。

そりゃ、意思疎通も、隣国として仲良くすることもなかなか難しい、と思う。

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お互いを尊重し、お互いの長所に目を向けて、お互いの立場に立って物事を考え、

そして心の交流をはかる。

月並みだが、これに尽きると思う今日この頃。

知らなければならないこと、考えることは多い。