(聯合ニュース)
2003年に民間の共同研究を開始してから約10年での交渉開始となる。第1回交渉は来年3~4月に韓国で開催される見通しだ。今後、3国は日程を詰める。
3国がFTAを締結すれば、人口15億2200万人、名目国内総生産(GDP)14兆3000億ドル(1162兆円)の巨大市場が誕生する。北米自由貿易協定(NAFTA)、欧州連合(EU)に次ぐ第3の地域統合市場になる。
外交通商部の関係者は「東アジア経済統合の過程で韓国の敏感分野を保護する。国益を最大化できるよう交渉を進める」と話した。
(聯合ニュース)
(聯合ニュース)
(@DIME)
先日、キヤノンの一眼レフカメラ『EOS 6D』を購入した。このカメラの特徴のひとつが、無線LAN機能。スマホアプリとの連携で、カメラ内の画像の確認や、リモート撮影が可能になるというので、早速試してみた。
筆者初のフルサイズ機となる『EOS 6D』。レンズは、「EF24-70mm F4L IS USM」。適当にシャッターを押していても、気分が浮かれざるを得ない。
『EOS 6D』の無線LAN機能で可能になるのは、主に次の6つ。
1「カメラ間で画像送受信」
無線LAN機能内蔵のキヤノン製カメラ同士で画像が交換できる。
2「スマートフォンと通信」
スマホアプリから、カメラ内画像の再生や撮影操作できる(今回紹介する機能はこれ)。
3「EOS Utilityでリモート操作」
ワイヤレスでつないだパソコンからカメラをリモート操作できる。
4「Wi-Fi対応プリンターで印刷」
PictBridge対応の無線LAN搭載プリンターに画像をワイヤレスで出力できる。
5「Webサービスへ画像を送信」
キヤノンユーザー向けサービス「CANON iMAGE GATEWAY」に画像を保存できる。
6「メディアプレイヤーで画像 ナイキ レブロン覧」
DLNA対応のメディアプレイヤーを経由してテレビに画像を映し出せる。
カメラとスマホを接続する
まずはアプリ「EOS Remote」(iOS、Android)をスマホにインストール。EOS側でWi-Fiの設定を行なう。
スマホのWi-Fi設定画面で、ニックネームを付けたEOSを選択して接続(パスワードはEOSの画面に表示されている)。
「EOS Remote」アプリに戻りペアリング。次回からは、パスワード入力やペアリングの操作なしに自動でつながる。
アプリで「カメラ内画像の表示」を選択すると、日付けごとに画像のサムネイルが表示される。
表示方法を変更すると、撮影時刻や絞り、シャッター速度などのデータも一覧に表示される。
画像を選択して表示。下のメニューで行なえる操作は、「スマホへの保存(自動でリサイズされる)」「メール送信」「レーティング設定」「カメラ内の画像を削除」。
「メール送信」のボタンをタッチすると、メールアプリが起動。添付される画像は、スマホへの保存と同様、約2.5メガピクセル(1920×1280ピクセル、データサイズは300KBほど)にリサイズされる。
SDカードを抜き差ししたり、パソコンを立ち上げなくてもメール送信やSNSへの投稿ができるのは実際便利。これまではネットとの相性の良さからスマホカメラばかり使っていたが、一眼レフの利用頻度が高まりそうだ。
リモート撮影
次に試したのは、リモート撮影の機能。購入する前に話を聞いた時は、それほど使うことはないだろうと考えていたが、これも実際に使ってみると、いろいろな用途が思いついた。
スマホによるリモート撮影が、シャッターリモコンやセルフタイマーと違う点は大きく2つ。まずは画面をライブビューで確認できること。とくにEOSの場合、バリアングル液晶がないので、自分撮りや集合写真撮影においては、かなり使えそうだ。
もうひとつの違いは、絞りやシャッター速度、フォーカス操作までが手元で行なえること。ズーム操作こそできないが、一般的な撮影操作はほぼスマホからできてしまう。たとえば商品撮影などで、三脚に設置した場合、カメラの位置が高いもしくは低くて操作しづらいことがある。そういう状況でもストレスなくスムーズに撮影が進行できるだろう。
最後に老婆心からの注意。くれぐれも盗撮に使用しないように。実際はカメラ本体が大きいのと、シャッター音からバレるだろうけど。というか、老婆はこんな心配というか想像はしませんね。
文/小口 覺(おぐち さとる)
IT、SNS、スマートフォン、ネット、家電、ガジェットからサブカル、ビジネスまでゆる~くカバーしているライター。
(Number Web)
イタリア代表は早々にブラジルW杯を後にしたが、決勝戦の舞台に立つことを夢見るイタリア人がいる。
ニコラ?リッツォーリは、イタリアが生んだ20人目のW杯審判だ。-09--10年シーズンから、欧州中に20人余しかいないUEFAのレフェリー?トップグレード“Elite”の一員となり、CLなどの重要な国際試合を裁いている。
彼が欧州派遣のレフェリーとして初めて参加するブラジル大会も、準決勝の2試合と3位決定戦、決勝戦を残すだけになった。
13日の決勝戦の舞台は、聖地マラカナンだ。W杯のファイナルで笛を吹くことは、世界中の審判にとって至高の到達点だろう。
ブラジルW杯には、各大陸協会から計33人(リザーブ含む)の審判が派遣されている。最大の欧州が10人、次いで南米の6人。アフリカ、アジア、中北米が5人ずつで、最も少ないオセアニアが2人だ。
審判団は、大会前にリオ郊外でトレーニング?キャンプを張り、体調を整え情報交換をくり返した。そこで、レフェリングに関する今大会の基本方針が決まった。
「試合の流れを読むことと、両チームの戦術の状況を見極めること。審判はグラウンドで起こるいかなることにも“驚いてはいけない”」
大会の初戦が一番難しい、とリッツォーリは言う。
「代表チームなら初戦を失敗しても取り返しがつく。しかし、大会最初の試合でミスをした審判が決勝戦を裁けることはないんだ」
リッツォーリは、大会2日目に衝撃を与えたスペイン対オランダ戦やグループFを締めくくるナイジェリア対アルゼンチン、そして準々決勝のアルゼンチン対ベルギー戦の3試合を裁いた。彼のレフェリングは、ここまでの時点で高い評価を受けている。
新たに導入された得点判定システム「ゴールコントロール4D」やFKに対する壁の距離を明確に可視化するバニシング?スプレーの採用によって、ブラジルW杯は、審判にとっても大きな転機の大会になった。
全ての試合をモニタリングするFIFA審判選定委員会は、グループリーグ終了時に全審判を査定した。決勝トーナメントの試合を裁くに不十分と判断された審判は、この時点でふるい落とされる。
大会開幕戦の笛を吹いた西村雄一主審のPK判定が、物議を醸したことは記憶に新しい。
3-1でブラジルが逆転勝ちした試合の決勝点は、FWフレッジが倒れたプレーに西村主審がPKを与えて生まれた。試合後にクロアチアが猛抗議し、FIFAが同 ナイキ レブロン判を擁護するコメントを出す事態になった。
グループリーグの審判は、対戦国が属する2つの大陸別協会以外から指名されるのが通例となっている。しかし、クロアチアの2戦目となったカメルーン戦を裁いたのは、UEFA“Elite”の一人であるペドロ?プロエンサ審判(ポルトガル)だった。審判選定委員会は、通例を破ってでもEURO2012決勝戦を裁いた実績と信頼ある有名レフェリーを起用することで、審判批判の鎮静化を図ったのだ。
メキシコ対カメルーン戦では、線審の明らかな見落としもあり、ウィルマル?ロルダン主審(コロンビア)が、本来は有効だったFWドス?サントスの2ゴールを取り消した。
「1試合につき2度まで、判定に異議を唱える権利を監督たちに与えたい」
開幕前日、FIFAのゼップ?ブラッター会長が披露したアイデアは、MLBが今季から採用している“チャレンジ”制度に酷似している。試合中のビデオ判定導入の是非は、来年2月のFIFAインターナショナル?ボードで議論される見込みだ。上記の2試合は、最新のW杯で問題視されたケースとして、くり返し議題にのぼるだろう。西村審判のジャッジが、世界のサッカーに与えた影響は決して小さくなかったのだ。
どんなに優秀な審判であっても、W杯の“ファイナル?レフェリー”となるためには、運も必要だ。
近年のW杯では、2大会続けて同じ大陸から決勝戦の審判が指名された前例がない。決勝主審の出身国を、日本が初出場したフランス大会から振り返ってみても、-98年=モロッコ(アフリカ)、-02年=イタリア(欧州)、-06年=アルゼンチン(南米)、-10年=イングランド(欧州)となっている。少々変則的とはいえ、大陸別指名ローテーションは暗黙の了解なのだ。
ところが、今大会は、準決勝の4強に欧州と南米が2チームずつ分かれた。
もし、決勝戦のカードがブラジル対アルゼンチンの南米対決になれば、近年の国際評価と今大会のレフェリング査定が優秀な欧州組の上位から選ばれるとの見方が強まっている。
前回大会の決勝戦を担当したハワード?ウェブ審判は、御役御免で候補から自動的に外される。本命は、ビョルン?クイペルス審判(オランダ)だ。マドリード?ダービーとなった今年のCL決勝や昨年のコンフェデレーションズ杯決勝を裁いた実績は文句なし。対抗は前述のプロエンサで、リッツォーリは3番手にいる。
決勝の組み合わせがドイツ対オランダになる場合は、開催国ブラジルのリッチ審判が、候補の最右翼に躍り出ると見られている。
彼らは皆、国内リーグで力をつけ、CLやリベルタドーレス杯といった大陸カップ戦で切磋琢磨しながら、W杯の晴れ舞台にたどり着いた。
32カ国の出場国と同じく、レフェリーたちもグループリーグから決勝戦まで“勝ち上がっていく”のだ。
「鍵を握るのは、最初の試合だ。W杯ではどのチームも初戦にかけてくる。どこだって負けたくない。だから、試合展開はより戦術的になる。レフェリングの条件として、初戦はとても難しいのだ」
FIFAのマッシモ?ブサッカ審判選考委員長は、自身も過去2大会で笛を吹いた。大会前の審判トレーニング?キャンプで、自ら短パン姿になって後輩たちを走り込みでしごいた。
走り負けしていては、高速化したプレーに追いつけない。
頭がクリアでなければ、複雑化する試合の流れを読めない。
“ファイナル?レフェリー”として選ばれるためには、正確なジャッジと潤滑な試合進行能力はもちろんのこと、「どれだけフィジカルとメンタルのコンディションを整えられるか」(同委員長)が絶対条件なのだ。
日韓大会のファイナルで笛を吹いたピエルルイジ?コリーナは、現在UEFAの審判選考委員長職にある。イタリアが生んだレフェリー界の巨人は「決勝の笛は、どの大陸出身者にもチャンスがある」と言いながら、後輩リッツォーリが今大会見せてきた仕事ぶりを高く評価し、後押しする。
本業は建築士、今年43歳になるリッツォーリにとって、これが最初で最後のW杯だ。「決勝戦に行くのは、自分ではなくイタリア代表であってほしい」という開幕前の望みは絶たれた上に、決勝の笛の行方もわからない。
ただし、リッツォーリは別の願いもブラジルW杯に込めていた。
「テクニカルで、スピードがあって、スペクタクルに満ちた大会になってほしい」
リッツォーリの願いは、彼自身が裁いた3つの試合で十分実現したのではないだろうか。
<追記>
7日、発表された準決勝以降の4試合を裁くためのリスト15人が発表された。
最有力候補だったクイペルスが外れる一方で西村雄一が復活し、ウルグアイ代表FWスアレスの噛みつきを見逃したロドリゲス(メキシコ)が再登用されるなど、人選にはサプライズが相次いだ。リスト入りしたリッツォーリは、他の候補らとともにコンディション調整に集中する。
“ファイナルレフェリー”の座を巡る争いは、混沌としてきた。
文=弓削高志
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