世界がピタッと止まって見えた
視界は無限に広がっていて
目の前のものはただそこにある
たった一人で遠く山の頂を眺めているような感じだ
いいね
いいじゃないか
全部このまんまで
いいじゃないか
オーライ all right
よーし
ままならぬこの世界で
いいじゃないか
ままならぬ自分で
いいんじゃないか
自分の息の音だけが聞こえる
オーライ all right
よーし
何でもござれ
善悪
美醜
巧拙
勝敗
そんなものもない
「勇」の一字のみだ
この世界を、ただ歩むだけなのだ
(…月は上弦。今、満ち、また欠け、そしてまた満ちていく…)
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(つづく)