【西鉄バス北九州23系統】小倉駅⇒貴船町
下関から門司港に渡り、門司港の街をぶらぶらすす計画だったのが、関門汽船の混雑で予定変更。JRの運賃を別払いして、小倉に出てきました。
次に乗るバスまでは、約1時間半。バスは乗り放題なので、以前から行ってみたかった小倉の新名所に足を向けてみました。
小倉駅前からバスで9分、貴船町という上品なバス停で下車しました。
目の前にある白い巨大な球体が、TOTOミュージアム。「水回り」の衛生器具でおなじみ、TOTOの歴史が分かる博物館で、2年前の2015年8月にオープンしたばかりです。
ゆるやかな白と曲線が基調になった外観は、内部でもそのまま感じることができます。TOTOのイメージへ、素直にリンクする造形です。
「水回り」の進化はそのまま、日本人の生活が豊かになってきた足跡と重なります。「水回り」という言葉そのものも、技術の進歩で水を使う場が、生活空間の中に進出してきた過程で生まれたものなんだとか。
数々の挑戦の歴史と、デザインの変遷史は見ているだけで興味深いもので、1時間弱の時間では足りないほどでした。また来なければ。
【西鉄バス北九州「ゆのくに」】三萩野⇒大分フォーラス前
帰路のバスでは小倉まで乗らず、貴船町から数分の三萩野で降りました。モノレールの駅があり、大型スーパーも並ぶ、ちょっとした副都心です。
日常の買い物では三萩野を目的地とする人が多いことも、バスに乗っているとよく分かります。
交差点を斜め横断すると、高速バスの乗り場があります。福岡方面を始め、古くから高速バスの発着地となってきた三萩野。屋外の待合スペースも、かなり広く取られています。
一昨年、東九州道の「ほぼ」全線開通に伴い新登場した北九州~大分間の高速バスも、もちろん停車地になりました。
公募で決まったバスの愛称は「ゆのくに」。1日9往復のうち6往復が各停便で、一旦小倉南インターまで回って、沿道からの乗客を拾います。3往復のノンストップ便にしても、三萩野までは一般道経由です。
この日も乗客の総数15人のうち、半数以上は三萩野以南からの乗客。ライバルのJRではカバーできない範囲から、こまめに集客しています。高速バスの利用が、以前から根付いている地域というのも強みです。
「ゆのくに」は、ネット割や回数券などではなく、基本運賃そのものが割安に設定されていることも特徴。1,500円~2,500円の間で曜日毎に運賃が異なり、今日は東九州道全通記念割引運賃の1,800円でした。
基本運賃が安いだけに、予約なしで乗る人も多く、しかも現金払いばかり。所要時間は2時間を超える中距離路線ながら、近距離高速バスのようです。所要時間1時間半、30分毎のJRも回数券では2,520円まで下がりますが、バスには気軽さがあります。
座席は中距離路線タイプの4列配置。少し窮屈だけど、運賃が割安なので仕方ないかな。1日2~4往復には3列シートの便もあり、うまく時間があえば乗りドク感を味わえそうです。
小倉の南部・中谷から、別府までの間は、行橋今川以外ノンストップ。中津や宇佐といった主要都市でも、高速道路上のバス停すら設けられていません。
出発から30分弱、ようやく小倉南から九州自動車道に乗りました。
わずかに上り、北九州ジャンクションで東九州道へと進路を変えます。午前中は椎田付近で渋滞があったようだけど、今の時間はよく流れていてほっとしました。
北九州空港までは4車線だったものが、以南は暫定2車線になります。GWとあって、交通量はかなり多い感じ。今日の様子だけ見ていれば、充分に4車線化を目指せるだけの需要があるのではないかと思えますが、さて。
10年以上前の学生時代には自動料金所で運用されていた旧「椎田道路」や、ミカン畑の強制代執行でもっとも最後の開通となった椎田南~豊前間は、うとうとと夢の中。目を覚ませば、中津ICに差し掛かっていました。
有料道路「宇佐別府道路」として、学生時代には何度も乗った区間も、今は東九州道の一部。「暫定2車線」の状態が、もう20年以上も続いています。
日出JCTで大分自動車道に合流。
眼下には、別府湾の風景が見えてきました。福岡や久留米から来た時に見慣れてきた風景であり、北九州から来た目で見ると、なんとも不思議な感じがします。
各停便は、鉄輪口、別府、高崎山、大分フォーラス前、大分新川と、こちら側でもこまめに停車。特にインターに近く、温泉街のど真ん中に着く鉄輪口は便利で、福岡方面の僕も何度か利用したことがあります。
ここまでスムーズに来たけど、別府市内ではさすがに渋滞。
別府市街地を抜け、3車線の通称「別大国道」まで出れば流れはスムーズになりました。
10分程度の遅れで、大分フォーラス前着。駅前のバスロータリーには入らず、路上のバス停が事実上の大分側のターミナルになります。
バス停名の由来となったフォーラスは、現在建て替えのため休館中です。
時間も7時を過ぎ、お店を探す気力もなかったので、まず間違いのない中央町の居酒屋「かみ風船」へ。行列ができていて30分待ちを告げられたけど、実際は10分くらいでカウンターに通してもらえました。
さすがは連休、早い時間から飲み始めた人も多かったみたい。
生中380円、チューハイ180円、しかも税込み!というお手軽価格。大分名物もお安く、嬉しくなってついつい頼み過ぎてしまいます。
りゅうきゅう茶漬けをずずーっとすすって、〆。6千円もかけずに、二人でお腹いっぱい、ほろ酔いになれました。
まだまだ宵の口なので、2周年を迎えて なお好調の「JRおおいたシティ」へ。
アーケード街の「センタポルタ中央町」は十数年前と変わらぬ風情なのに、その先に見える駅前界隈は、まったく以前の面影がなくなってしまいました。
駅前広場では、地ビールフェスタが大盛況。賑わいの場があると、街に出るのが楽しくなりますね。ああ、学生時代にこんな駅だったらなあ…
駅ビル内の飲み屋街も、人が途切れることがありません。
大分駅ビルの開業とほぼ時を同じくして、アーケード街の先には大分県美術館もオープンし、人の流れは確実に変わって来たようです。
在学中は、シャッターが目立っていたガレリア竹町も、目だって店が増えたように感じます。全国大手も認める活況ということか、ローソンまでできていました。
ドーム広場にあったポルトガル船のモニュメントは、一昨年なくなってしまったのだとか。「船の前」は待ち合わせ場所としても親しんできただけに、ちょっと寂しい気もします。
歓楽街、都町(みやこまち)には、自立型のLED街灯が登場。えらくしゃれた感じに見えるものです。防犯カメラが仕込まれており、安全な街づくりの一翼も担っています。
大分での1泊は、ジャングル公園真横の大分クレインホテルに投宿しました。
歓楽街・都町のど真ん中なので、酔っぱらって迷い込むような小汚いビジネスホテルを想像してました(失礼!)が、実際はナチュラルテイストな内装で、落ち着けます。
こだわりアメニティプランを選んでみたら、男性用もちゃんと準備されていました。使い慣れない男性化粧品で、旅疲れの肌をお手入れ(笑)。
300円の朝ごはんも充実。
GWど真ん中の日程でツイン8,000円は、なかなかお値打ちでした。
下関から門司港に渡り、門司港の街をぶらぶらすす計画だったのが、関門汽船の混雑で予定変更。JRの運賃を別払いして、小倉に出てきました。
次に乗るバスまでは、約1時間半。バスは乗り放題なので、以前から行ってみたかった小倉の新名所に足を向けてみました。
小倉駅前からバスで9分、貴船町という上品なバス停で下車しました。
目の前にある白い巨大な球体が、TOTOミュージアム。「水回り」の衛生器具でおなじみ、TOTOの歴史が分かる博物館で、2年前の2015年8月にオープンしたばかりです。
ゆるやかな白と曲線が基調になった外観は、内部でもそのまま感じることができます。TOTOのイメージへ、素直にリンクする造形です。
「水回り」の進化はそのまま、日本人の生活が豊かになってきた足跡と重なります。「水回り」という言葉そのものも、技術の進歩で水を使う場が、生活空間の中に進出してきた過程で生まれたものなんだとか。
数々の挑戦の歴史と、デザインの変遷史は見ているだけで興味深いもので、1時間弱の時間では足りないほどでした。また来なければ。
【西鉄バス北九州「ゆのくに」】三萩野⇒大分フォーラス前
帰路のバスでは小倉まで乗らず、貴船町から数分の三萩野で降りました。モノレールの駅があり、大型スーパーも並ぶ、ちょっとした副都心です。
日常の買い物では三萩野を目的地とする人が多いことも、バスに乗っているとよく分かります。
交差点を斜め横断すると、高速バスの乗り場があります。福岡方面を始め、古くから高速バスの発着地となってきた三萩野。屋外の待合スペースも、かなり広く取られています。
一昨年、東九州道の「ほぼ」全線開通に伴い新登場した北九州~大分間の高速バスも、もちろん停車地になりました。
公募で決まったバスの愛称は「ゆのくに」。1日9往復のうち6往復が各停便で、一旦小倉南インターまで回って、沿道からの乗客を拾います。3往復のノンストップ便にしても、三萩野までは一般道経由です。
この日も乗客の総数15人のうち、半数以上は三萩野以南からの乗客。ライバルのJRではカバーできない範囲から、こまめに集客しています。高速バスの利用が、以前から根付いている地域というのも強みです。
「ゆのくに」は、ネット割や回数券などではなく、基本運賃そのものが割安に設定されていることも特徴。1,500円~2,500円の間で曜日毎に運賃が異なり、今日は東九州道全通記念割引運賃の1,800円でした。
基本運賃が安いだけに、予約なしで乗る人も多く、しかも現金払いばかり。所要時間は2時間を超える中距離路線ながら、近距離高速バスのようです。所要時間1時間半、30分毎のJRも回数券では2,520円まで下がりますが、バスには気軽さがあります。
座席は中距離路線タイプの4列配置。少し窮屈だけど、運賃が割安なので仕方ないかな。1日2~4往復には3列シートの便もあり、うまく時間があえば乗りドク感を味わえそうです。
小倉の南部・中谷から、別府までの間は、行橋今川以外ノンストップ。中津や宇佐といった主要都市でも、高速道路上のバス停すら設けられていません。
出発から30分弱、ようやく小倉南から九州自動車道に乗りました。
わずかに上り、北九州ジャンクションで東九州道へと進路を変えます。午前中は椎田付近で渋滞があったようだけど、今の時間はよく流れていてほっとしました。
北九州空港までは4車線だったものが、以南は暫定2車線になります。GWとあって、交通量はかなり多い感じ。今日の様子だけ見ていれば、充分に4車線化を目指せるだけの需要があるのではないかと思えますが、さて。
10年以上前の学生時代には自動料金所で運用されていた旧「椎田道路」や、ミカン畑の強制代執行でもっとも最後の開通となった椎田南~豊前間は、うとうとと夢の中。目を覚ませば、中津ICに差し掛かっていました。
有料道路「宇佐別府道路」として、学生時代には何度も乗った区間も、今は東九州道の一部。「暫定2車線」の状態が、もう20年以上も続いています。
日出JCTで大分自動車道に合流。
眼下には、別府湾の風景が見えてきました。福岡や久留米から来た時に見慣れてきた風景であり、北九州から来た目で見ると、なんとも不思議な感じがします。
各停便は、鉄輪口、別府、高崎山、大分フォーラス前、大分新川と、こちら側でもこまめに停車。特にインターに近く、温泉街のど真ん中に着く鉄輪口は便利で、福岡方面の僕も何度か利用したことがあります。
ここまでスムーズに来たけど、別府市内ではさすがに渋滞。
別府市街地を抜け、3車線の通称「別大国道」まで出れば流れはスムーズになりました。
10分程度の遅れで、大分フォーラス前着。駅前のバスロータリーには入らず、路上のバス停が事実上の大分側のターミナルになります。
バス停名の由来となったフォーラスは、現在建て替えのため休館中です。
時間も7時を過ぎ、お店を探す気力もなかったので、まず間違いのない中央町の居酒屋「かみ風船」へ。行列ができていて30分待ちを告げられたけど、実際は10分くらいでカウンターに通してもらえました。
さすがは連休、早い時間から飲み始めた人も多かったみたい。
生中380円、チューハイ180円、しかも税込み!というお手軽価格。大分名物もお安く、嬉しくなってついつい頼み過ぎてしまいます。
りゅうきゅう茶漬けをずずーっとすすって、〆。6千円もかけずに、二人でお腹いっぱい、ほろ酔いになれました。
まだまだ宵の口なので、2周年を迎えて なお好調の「JRおおいたシティ」へ。
アーケード街の「センタポルタ中央町」は十数年前と変わらぬ風情なのに、その先に見える駅前界隈は、まったく以前の面影がなくなってしまいました。
駅前広場では、地ビールフェスタが大盛況。賑わいの場があると、街に出るのが楽しくなりますね。ああ、学生時代にこんな駅だったらなあ…
駅ビル内の飲み屋街も、人が途切れることがありません。
大分駅ビルの開業とほぼ時を同じくして、アーケード街の先には大分県美術館もオープンし、人の流れは確実に変わって来たようです。
在学中は、シャッターが目立っていたガレリア竹町も、目だって店が増えたように感じます。全国大手も認める活況ということか、ローソンまでできていました。
ドーム広場にあったポルトガル船のモニュメントは、一昨年なくなってしまったのだとか。「船の前」は待ち合わせ場所としても親しんできただけに、ちょっと寂しい気もします。
歓楽街、都町(みやこまち)には、自立型のLED街灯が登場。えらくしゃれた感じに見えるものです。防犯カメラが仕込まれており、安全な街づくりの一翼も担っています。
大分での1泊は、ジャングル公園真横の大分クレインホテルに投宿しました。
歓楽街・都町のど真ん中なので、酔っぱらって迷い込むような小汚いビジネスホテルを想像してました(失礼!)が、実際はナチュラルテイストな内装で、落ち着けます。
こだわりアメニティプランを選んでみたら、男性用もちゃんと準備されていました。使い慣れない男性化粧品で、旅疲れの肌をお手入れ(笑)。
300円の朝ごはんも充実。
GWど真ん中の日程でツイン8,000円は、なかなかお値打ちでした。