美しき旋律 麗しき雑音

忘れるための記憶/覚えておかないための記録

カニを食らいに晩秋の日本海へ(その2)

2005-11-30 11:56:33 | 旅行記
大乗寺を後にする。106の走りは相変わらず快調。ちょっと走ると、そこが香住の市街地。まあ、小さな町である。とりあえず今夜の民宿に向けて車を走らせる。と、あっという間に到着。まだ15時。宿の周りは特に何もなさそう。これじゃ、時間持て余しそうってことで、そのまま宿の前を走り抜け、R178を西へ向かう。

おお、出た。餘部鉄橋。相変わらず高い。これまで何度か車を止めて見上げたので、今回はそのままスルー。駐車車両も多かったしね。しかし、ここ、いつ来ても何となくもの悲しいイメージがある。昔の列車転落事故を思い起こすからか。そうそう、この鉄橋、近々建て替えるのかな。「ありがとう」ってな垂れ幕がかかってた。

106は走るよ、どこまでも。ってことで浜坂町に到着。せっかくだから浜辺へ行こうってことになる。が、道はどんどん狭くなり、これ以上行くと身動きが取れなくなる。いくら小さな106でもね。ちょっとドキドキしながら小道をグルグルした結果、何とか大きな道路に出る。浜辺はあきらめて、元のR178を今度は東へ。

早々にまた宿の前に到着。まだ、早いか。そのまま通り過ぎる。香住の海岸沿いを東へ。と、海水浴場を発見。どでかい駐車場も完備。こりゃ、ちょっと降りてみよう。駐車場に車を止めて海辺へ。護岸ブロックにあたる波が飛沫を上げている。その右手にきれいな砂浜発見。ちょうど満潮時期なのか、結構そこまで波が来てる。砂浜に「L・O・V・E」とか書いて写真を撮りたかったのだがあきらめる。

もうえーやろうってことで、宿へチェックイン。勝手にボロい民宿をイメージしてたが、結構きれいな建物。少々の運転疲れを感じながら、ビールを飲む。ほっと落着く瞬間。じゃあ、風呂にでも入るか。一応温泉のようだし。浴室はまあまあの広さ。お湯の温度も適温。深さも適当。ゆったり温泉につかる。

風呂上りはお決まりのビールだ(って、さっきも飲んでたが)。軽い酔いを感じた頃、夕食の準備をってことで仲居さんが3人部屋に入ってくる。3人がそれぞれテキパキと担当職務をこなしていく感じ。あっという間に完了。しかし、まだ食べないでね、と言い残して次の部屋へ。テーブルに並べられたカニをしばし眺める。食べきれるか?この量。

ちょっぴり不安になる3人であった。

(つづく)


カニを食らいに晩秋の日本海へ(その1)

2005-11-28 17:16:27 | 旅行記
いつもは綿密なスケジュールを立てて臨む旅行であるが、今回は忙しくてそれも出来ず。とりあえず、出発時間だけ決めとく。8時15分頃家を出て、一人二人拾って、中国道宝塚ICへ。近所にも関わらず、道を間違いちょっと遠回りになる。まあ、いいか。

中国に乗るといきなり渋滞(15分くらい)の表示。でも、結局すぐに解消したようでスーイスイ。追越車線に出ると永遠に追い越し続けないと気がすまない私は自重して一番左の車線をトロトロと。さらに進み、舞鶴道に入る。と、いつもと違う光景。いつ走ってもガラガラのこの道、今日はえらい混んでる。途中、休憩した西紀SAでもトイレが激混み。なるほど、日帰りカニツアーのバスが多かったのだ。

サービスエリアで思い思いの朝食を食べた後、早々に出発。走り出してすぐの春日ICで降り、そこから延々下道。昼飯はどうするか。相談の結果、出石そばは明日にすることになった。飲食店を探しながら走るが、適当な店が全然ない。あっても、閉まってる or 準備中(結局閉まってる)。話の中で、但馬牛のステーキが食べたいなーってなってたのだが、どーにも店が見当たらないため、仕方なく、休憩がてら止まったハチ北の道の駅の軽食で我慢。私はラーメンと焼飯のセット(850円)。テーブルに置いてあった一味(脂肪が燃焼する!って書いてあった)をラーメンにかけまくる。普通のしょうゆラーメンがピリカララーメンに変身だ。他の二人はよーやるわって顔してたが、結構旨かった。身体は熱くなったが。

しかし、天気も道も106の調子も最高である。って、もうちょっとで目的地着いてまうで。このままじゃ、早々に着いてしまうのでところどころ休憩しながら進む。道沿いにあった香住鶴の工場兼お店に寄って大吟醸と山廃吟醸を買う。いろんな種類の酒が試飲出来たのだが、今日は自粛。匂いだけかぐ(残念ながら味は想像出来なかった)。

さらに北上し、続いては大乗寺を訪ねる。このお寺は円山応挙と息子・弟子たちの襖絵が観覧できる。これ、特に期待はしていなかったのだが、非常に感銘を受けた。絵は襖の中だけにとどまらず、物によっては、実物の池とつながっていたり。また、八方にらみで描かれた物は、場所を変えても常に目が合ってたり。これってメタ絵画と言えるのではないか。こういった手法を音楽に生かせないかと感じた1時間だった。今後、考えてみよう。

さあ、そろそろいい時間だ。目的地へ向かうか。そこにカニが待っている。

(つづく)


いざカニ旅行

2005-11-26 08:01:15 | 日記・エッセイ・コラム
この2週間、あっという間だった。日頃サボっているツケなのか、滅茶苦茶な忙しさ。いや、ほんま死ぬかと思った。

スケジュールやりくりして、今日明日は香住へカニ食いツアーである。たらふく食って飲んで笑うのだ。今回は我がプジョー106が出動。ドライブも楽しみだ。

来週から年末年始にかけてさらに忙しくなりそうなもんで、今日明日で最大限に息抜きしとかんとね。過労死はしたくないからな。

じゃあ、そろそろ出発の準備するか。


死にそうだが生きている私と死ぬ理由のない少女の死

2005-11-23 16:28:34 | 日記・エッセイ・コラム
死にそうではあるが、しっかり息をしてる私。"死"の概念すら理解出来ていないかもしれない少女が突然不条理な死に追いやられる現実。

これからも一寸先は闇ではあるが、38歳11ヶ月のこれまで無事生きてこれたのは奇跡。

今、小さな子供がいる親は心配が絶えないだろう。とても"まとも"で"幸せ"な世界とは言えない。でも、私たちはここでこれからも生きていかなければならない。何から始めればいいのか皆目検討がつかないが、やっぱりこのままではダメでしょう。やれることから始めるしかない。

少女のご冥福を祈る。