マーサの昔話

デジカメでの景色や花、動物などの写真
海外体験談、今日の一品、糖分控えめ?なおやつ等‥‥‥

逢わざれば 離れ行く心地して  SR12

2009年04月25日 | Scottish Romance

 それにしても、ジョージ・ペパードに似たあの男性がエディだったなんて  
私って、どこ迄ついているのかしらと思うし、女冥利につきる。 でも本当にどうして
気付かなかったのかしら。 エディ、私に何度も “ コンタクトをして下さい。” と
言っていたもの。 私が大ボケなので、随分滑稽だったでしょうね。

 ああ、でも素敵なあなたはグラスゴーへ行ってしまった。 その後は、北海油田の
取材で、アバディーン迄行くと言っていたわ。 グラスゴーはともかく、アバディーンは
かなり遠いわね。 せめてグラスゴーに付いて行けば良かった。 結構、観光する所も
あるようだし、でも、エディが誘ってくれないのに付いて行けば、きっと嫌われていたわ。
  
 それに4日間では、帰って来れないわ。 彼が、本心で私と将来的に付き合う気が
あるのなら、ケンブリッジまで来るわね。 ケンブリッジなら、再会は容易だわ。 
 調べれば、どこの大学に在籍しているかすぐ分かるし、街歩いていても逢う可能性大
だもの。 でも、私一人だけの妄想かもしれないし、エディはプレイボーイかもしれない。
 多分、もてるでしょう! 私に何度も “ コンタクトをしなさい。 ” って
言ってた位だから。 相当、自分に自信を持っていると思われるけれど・・・
 こちらじゃよく解らないけど、日本なら周りの女達がほってはおかない。 きっと・・・

 そんな事、今はどうでもいいじゃない。 何を考えても、エディは仕事の為に北へ・・・
 私の前から去って行ってしまった。 恋は一方通行ね、ままならないものよ。 
 それも恋、あれも恋だけど、二つとも、停止状態。 でも、どうやらエディに対しては
特別な感情を持ち始めている気がしました。 エディの男らしさの虜になってしまった様な
私が求めていた理想の男性像に、めぐり逢えたような気がした。

 マイケルとはお互いの意思は通じていたが、エディと比べて青々しいというか
私には眩し過ぎるってところかな。 マイケルと息が合えば合うほど、友人関係で
終わらなければと、知らず知らずのうちに、悟っていたのかもしれません。
 年に拘っているのではありませんが、エディは、私より8歳年上です。 人生においては
遥かに、数々の経験をしている為、私にとっては、頼りがいがあるし、頼もしい限りに
尊敬に値する人なのです。 そして、何よりも、エディと私の間に縁というものが
本当にあるのか、試してみたい気がする。 “ 赤い糸の伝説 ” ってあるのかしら。

 あ~あ、1人はつまらないわ。 1人事ぶつくさ言って、甘い恋に溜息。
 でも、現実は、たった1人きり。 う~ん。 エディンバラ滞在期間の後4日を
どうすればいいの? 早くプラン立てないと思いつつ、何故か足は、ウォルター・スコット氏の
塔へ向かっていた。 どうしてもマイケルが忘れられない自分がいた。忘れられないのではない。
 昨夜の自分からの突然の去り方が、余りに釈然としないので、もし、偶然にでも
逢う事ができるならば、昨日のお礼と突然去った事を謝りたかっただけなのです。

 マイケルとエディ、どちらにしても “ Good looking boy(=man) ! ”
 どうやら、この頃の私の恋は、目に宿っていたらしい。 “ 性格よりルックス重視 ”
まあいずれ、付き合っていくにつれ、お互いのメッキがはげおちて、別れることに
なるかもしれないが・・・
 でも、今、そんな事を考えても無意味な事なのである。

 ウォルター・スコット氏の塔へ着き、昨夜上れなかった塔を一気に一番上まで
上がってみる。 素晴らしい “ True blue ” の空の下、エディンバラの街を一望できた。
 海も近くにあるようだ。 今から、行ってみよう。 そう思って、一人、階段を下り
通りに出てタクシーに乗る。 「 近くの海まで行って下さい。 」 
 夏なのに、何か寒々しい海、人もあまりいない。 しばらく、海辺を歩いてから
小さな店に入り、ティーを飲む。 寂しい風景を見ていたら、急に、人恋しくなって
ホテルが別々になってしまった友達に合いに行く為、再びタクシーに乗り
カールトンホテルへ戻ることにする。 私が合いに行くまでもなく、3人の友人達が
待ち草臥れて、ロビーでうとうとしていた。

 1人は、養護学校の石塚先生で、ユーモアのある人、一緒にいて飽きない人
とても私達を楽しませて下さる先生。 後の二人は、ケンブリッジ留学生の宇野君と
小崎君。 何でも、あのセントアンドリュースでゴルフをやってみたいというので
一緒にどうかという誘いであった。 今回、乗馬道具は持って来たけれど、クラブは持参
していない。 それは皆も同じという事で、明朝、エディンバラから、コーチに乗って
行く事になった。 どうなることやら・・・
 


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