マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

カメラ実験ボード

2009-04-21 01:35:02 | CMOSカメラ
購入したCMOSカメラの動作実験用のボードを作成しました。画像のモニタはQVGA LCDで確認することにします。このLCDを何枚も持っているわけではありません。LPC2388につないだものと同一の物です。必要に応じて載せ換えて使うことにします。



肝心のカメラはボードの裏側です。カメラ基板は2.0mmピッチでしたので、サンハヤトの基板ICB-013をカットして使ってみました。カメラモジュールは、3.3V, 2.5V, 1.8Vの3電圧が必要ですが、カメラ基板上に2.5Vレギュレータが搭載されているので、3.3Vと1.8Vの2電源の供給が必要です。そこで、この秋月基板側に1.8Vのレギュレータも追加してあります。



カメラは、AT91SAM9260に直結されています。AT91SAM9260は、ISI (Image Sensor Interface)というインタフェースをもっているのが特徴のひとつであり、今回はこのインタフェースを使ってみようじゃないかというわけです。つなげ方は下図のとおり。似たような名前の信号線をつなげればいいだけという、簡単な配線です。クロックとしては24MHzを供給。AT91SAM9260でUSB用クロックの生成に使っているPLLBを分周して24MHzを生成し、PCK1から出力させます。

カメラの制御はI2Cを使っておこないます。映像信号は、VSYNC/HREFでフレーム同期をとり、PCLKに同期した Y7..Y0 の8ビットで送られてくるということのようです。



さて、このボードを作ってLCDを載せるとSAM-BAがUSBで起動しなくなってしまい、ちょっとあせってしまいました。LCDをGPIOでつなげるのにPBをデータラインとして使っているのですが、PB5はデバックシリアルのRXD0としても利用されるピンです。どうやら、LCDがつながっているとSAM-BAはシリアルポートで動こうとするようです。この問題を回避するために、最初の写真の基板下側に見えているスライドSWを追加してやりました。PB5とLCDの配線をこのスイッチで切ってやると、SAM-BAがUSBポートで動いてくれます。

LCDは何の問題もなく動いてくれましたが、カメラの方で苦戦中です。。