今回は建築の寸法についてお話ししたいと思います。
家や土地の広さを「△△面積:○○.○○㎡(□□坪)」などといったように表記されているのを見かけられたことはありますか?
[㎡]は私達が一般的によく使う単位ですが、
【坪】はちょっと違いますよね。
この様に建築では一般的に使われる単位とは別に「尺貫法」による単位も使用しています。
【坪】の他には、【間(ケン)】【尺】【寸】などといった単位があります。
<各単位の長さ>
1寸:尺の10分の1
1尺:約30.3センチ
1間:6尺(1820センチ)
1坪:1間×1間(畳2枚分)
「尺貫法」とは中国で生まれ、
主に東アジアで広く使われている
長さ・重さなどの単位系のひとつです。
(当初は身体の一部の長さなどが基準にされていました)
現在、日本の計量法では計量単位に「国際単位系」を採用している為、尺貫法は公式の単位ではありませんが、日本の住環境に適した尺度として、日本家屋の設計基準に尺が使われています。
(現在は計量法で「尺貫法」を取引や証明の計量に利用することは禁止されている為、正式図面等は、メートル法の表記が義務付けられています)
※ちなみに尺貫法の「貫」は重さの単位です。
建築現場では、【尺】や【寸】を使って材料を測り、打ち合せなどを行っています。
打ち合せの時も、「**間」や「**尺」と説明されるはずです。
ちょっと知っていれば大工さんなどと話す時、寸法のイメージがつかみやすいのでどれくらいの寸法なのか覚えておくと便利です。
特に尺については自分の体のどこかで基準スケールをもっておくと便利です。
大抵は、ひじ下の長さを使って1尺(約30.3㎝)はどれくらいなのか自分で把握しておきます。
ちょっとしたときにだいたいの寸法が測れるので便利ですよ☆★