花山歩  ~はなさんぽ~

花に逢いに山をぶら~り

山の辺の道 -古代ロマンの世界へー その2

2016年12月10日 | 奈良北部

 

山の辺の道沿いに咲くコスモスと向日葵

 

 

平成28年(2016年)11月29日

昼食後、天理トレイルセンターを出発

 

 

今日の長岳寺の駐車場は出入りが多い。

長岳寺は弘法大師が824年創建と伝わる。

この時期、紅葉と大地獄絵図の開帳の為か。

 

 

長岳寺前に立つ立派な石仏。

通行人の安全を守っておられる。

 

 

山の辺の道を北に向け進む。

空気が澄んで気持ちよく歩くのに最適の気候だ。


 

柿本人麻呂の歌碑。

金屋から石上神宮の間に38もの歌碑が立つ。

背後のピークは龍王山か。



大和神社の御旅所。

4月1日に行われる大和神社のちゃんちゃん祭りのお渡りが神幸される。

境内には御旅所坐神社と歯定神社。

北側の森は中山大塚古墳。



道沿いにたたずむ舟渡地蔵。

花が手向けられ大切にされているのが良くわかる。

案内板によると腰から下の病気にご利益があるようです。

 

 

東側には青垣の山並み。

 

 

西側には奈良盆地と生駒の山並み。

 

 

夜都伎神社の鳥居。

鳥居は春日若宮からの移築。



石畳が敷かれる登りはこのルート一番の急坂。

・・・と言っても少しの時間。



落ち葉で埋まるトレイル。



池がある内山永久寺跡。

往時は壮麗な大伽藍を誇り「大和の日光」と称された。

この付近春には桜色に染まる。



石上神宮は近い。



14:15 石上神宮に到着。



境内には来年の干支が走り回っています。



境内を通り抜けJR天理駅に向かう・・・。

その前に。

本日のコーヒータイムはここ。



温かいコーヒーでまったりとした時間を過ごします。



ゆっくりしたらJR天理駅に向け出発。

天理教本部の門をくぐり。



JR天理駅からJR三輪駅に。



JR三輪駅からは駐車場に戻り帰路に就きます。

久しぶりの山の辺の道は以前の記憶と大差なく迎えてくれた。

天候にも恵まれ気持ちの良い歩きとなった。

 


山の辺の道 ー古代ロマンの世界へー その1 

2016年12月04日 | 奈良北部

 

 

 大和平野の東、美しい青垣の山裾を縫うように走る古道。

沿道に残る記紀・萬葉集の地名や伝説、古社寺、古墳。

冬の小春日和に青垣の山々ゃ二上の山並みを眺めながら大神神社から石上神宮へ。



平成28年(2016年)11月29日

10:18 大神神社の駐車場に車を止め歩き出す。

今日は良いお天気になりそうだ。



松の木が植えられた参道を行く。



二の鳥居。

鳥居を潜ると空気感が変化する。

駐車場とトイレが有る。



大神神社の拝殿に今日の安全を祈り山ノ辺の道へ。

大神神社のご祭神は大国主大神。

本殿は無く三輪山を拝す。



狭井神社にもお参り。

三輪山への登拝口があり社務所に願い出れば頂上に1時間で立てる。



山ノ辺の道は東海自然歩道の一部でもある。



無人の販売所が至る所にありカキ、ミカン等が100円で販売されている。

大きな袋を重そうに持って歩いている方を見かけます。



三輪山奥ノ院 玄賓庵密寺。

玄賓僧都が隠棲していた庵で重要文化財の木像不動明王座像がある。



木々の間から木漏れ日が。



11:00 桧原神社通過。

立派な注連柱【しめばしら】と奥に三輪鳥居。

大神神社の摂社で三輪山中の磐座を神体としているので本殿はない。

元伊勢伝承の地でもある。




ミカン畑の向こうの山肌が紅葉している。

微かに吹く風が心地良い。



二上山と葛城山に続く峰。



振り返ると三輪山のたおやかな姿が。



奈良盆地に浮かぶ耳成山と畝傍山。



道沿いには古き石仏のお姿が。



渋谷向山古墳(景行天皇陵)の森が。

全長約300mの前方後円墳で山辺道上陵とも。

柳本古墳群に属し全国で8番目の規模。



富有柿5個100円也。

美味しそうなので思わず買ってしまった。

 


崇神天皇陵の森が見えてきた。

天理トレイルセンターは近い。



龍王山への分岐。

平成28年10月6日の龍王山山行の際、天理トレイルセンターからここを上がって行った。



池に映り込んだ青空が綺麗。



12:12 天理トレイルセンターに到着。



此処からは行燈山古墳(崇神天皇陵)の全容が。

山辺道勾岡上稜ともいい、全長約242mの前方後円墳。

心地の良い日差しの当たる南側で昼食をいただきます。



長くなりましたので後半は その2で。

 


古墳群と城跡 歴史の山旅 龍王山・・・その2

2016年11月02日 | 奈良北部

奈良盆地に浮かぶ島と金剛・葛城の峰。

手前から、箸墓古墳・耳成山・畝傍山。

 

 

平成28年(2016年)10月6日

舗装道路は天理ダムからの車道。

南城跡は右に行く。

雨乞い信仰の藤井田龍王社の社と立派な神木を右に舗装道路を暫く進む。

 

 

案内板の立つ分岐を道標に従い南城本丸跡に向かう。

 

 

少しの時間で奈良盆地が一望できる開けた所に着く。

案内板に有ったてんぐ岩のようだ。

心地よい風が吹き上がって来る。

我が家の位置もほぼ確認できる。

 

 

頂上まであと一息。

先に進もう。

階段の先から曲輪群が始まる。

当時の石段(たぶん)や礎石が残る3つの曲輪跡を駈け上る。

 

 

龍王山の三角点586mが立つ南城跡の主郭跡は、広々として眼下に奈良盆地が一望できる。

稲穂が黄金色に輝くのはあと少し先か。

奈良盆地を眺めながら静かな山頂で、昼食・コーヒータイムとします。

 

 

日当たりの良い山頂西側でなぜかこの時期ヤマツツジ。

 

 

心地よい風の吹き抜ける山頂でのんび~~~り過ごし、4名のパーティーが登って来たので、

12:20下山開始。

山を下り舗装道路を北城跡に向かう。



馬池を通り案内板の所で舗装道路と別れ山道に入る。



ミゾソバ



ゲンノショウコ



北城跡は植林に覆われ当時の痕跡が判明しずらく、本丸跡にたどり着けなかった。

(後で分った事だが、本丸跡へは案内板を通過し舗装道路を下り龍王山跡の石碑の横にある小道を入るのが良い様だ)

写真は本丸跡ではなく、曲輪跡。



北城跡を後に、舗装道路を下山に使う長岳寺コースの入口に向かう。

トイレを通過、案内板横の道標の所から下る。

写真は北城跡に向かう時に撮影。


 

階段が続き、岩盤の露出する道を下る。

落石が転がる場所もあり注意が必要だ。 

 

 

長岳寺奥の院への分岐。

此処からもいけるんだ。

 

 

植林の中、暫く平坦な尾根道が続く。

 

 

雑木林の中の下りとなると道端に不動明王の石仏が。

足元には石箱仏。

 

 

コウヤボウキ

 

 

木々の間から西側が開け金剛・生駒の山並みが見える。



ミズヒキ



急な下りが続く。

岩盤が露出し、濡れて滑りやすい。

ロープの架かる場所もあり慎重に行く。

 

 

天理トレイルセンターまで1.2km。

足元が良くなってきた。

 

 

お地蔵様を過ぎると前方の視界が広がり道は平たんになって来た。

 

 

畑や田んぼ、民家が出てくるとゴールは近い。

 

 

道は民家の間を抜け、長岳寺の山門前を右に行くと天理トレイルセンターに着く。

 

 

天理トレイルセンターは改修の為休館中。

敷地を抜けると駐車場に着く。

今日も無事に帰ってきた。

 

奈良盆地を囲む青垣の山々で、西側のダイトレが通じる山は登る機会が多いが、東側の山は今回が初めてだったが、期待以上の山旅となった。

季節を変えて又登ろう。

山ノ辺の道も久しく歩いていないし。

次はどこにするか。

 


古墳群と城跡 歴史の山旅 龍王山・・・その1

2016年10月30日 | 奈良北部

二上山遠望


平成28年(2016年)10月6日

龍王山は奈良盆地から東に見る青垣の山々で一番高く

山ノ辺の道が通る裾野には、行燈山古墳を主墳とする柳本古墳群

西斜面には龍王山古墳群

頂上には中世の豪族十市氏が築いた大和を代表する山城跡

 


天理トレイルセンターに車を止め歩き出す

 

 

駐車場を出るとそこは山ノ辺の道。

しばらく山ノ辺の道を行く。

ハイカーの姿は少ない。



前方色付く稲穂越しに行燈山古墳の森が見える。

空が青く温かい。

行燈山古墳(伝 崇神天皇陵)は242mの前方向円墳で柳本古墳群では渋谷山古墳に次ぐ大きさを誇る。



道は石畳となり、行燈山古墳に沿って緩やかに登る。


ツユクサ


キツネノマゴ



やがて道は行燈山古墳の東側に回り込み、櫛山古墳との間を抜けると、舗装道路と合流する。



右は山ノ辺の道。

龍王山へは左の舗装道路を行く。



道沿いには花が。

クサギ


ヤブマメ


ヒヨドリジョウゴ


ヤブミョウガ


ヒヨドリバナ


ゲンノショウコ



龍王山の登山口です。

林道と別れ左に登って行く。

山頂まで2.5km



明るい雑木林と、薄暗い植林の中、緩やかに高度を上げて行く。



登山道脇の六体地蔵石仏。

上の方が欠けて四体になっている。

墓地にある六地蔵と同じ役目か



山頂まで2.0kmの道標を通過すると、山腹に口を開けた古墳が現れる。

龍王山古墳群は円墳、横穴合わせて約600基が植林内に点在していると言われている。


濡れた石が滑りやすい足元の悪い登りが続きます。



急な登りになってきた。

蜘蛛の巣が顔にまとわりつき鬱陶しい。

先行者はいないのか



この時期、山にはキノコが多い。

これは小人の白い家。



急登の階段登りが続くと、長岳寺奥ノ院の分岐に着く。

「奥ノ院まで80m」近いから行くか。



少しの時間で奥ノ院の案内板。

水の流れる踏み跡を右に上がると若々しいお顔の立派な不動明王の石像。

足元に瓦が散乱。

古くに屋根に瓦を乗せたお堂が有ったのか

 

 

 

分岐まで戻り山頂に向かう。後1km

またまた急な階段を登ると、西側が僅かに開ける日当たりの良い場所に出た。

日差しが心地よい



足元にイナカギク



水場を過ぎ、薄暗い植林内のコンクリートの階段を登ると、前方が明るくなり、突然舗装道路に飛び出した。



と・・・此処まで長くなりましたので

続きは・・・その2で。