しょうやの Hercules Life

ヘラクレスの飼育を中心に日常の出来事・その他なんでも…

ポット型振動子のトランサム取付計画

2009年01月28日 | 魚探
以前このブログでも紹介したと思うが、琵琶湖・南湖のようなウィードレイクでLOWRANCEを使用していると魚探の水深表示が点滅したりなどのフリーズを起こす場合がある。このフリーズ現象をLOWRANCEが調査した結果では「本体側のソフトのバージョンUP」と「ポット型振動子への変更」でこのフリーズがかなり改善されるということが報告されている。このフリーズの原因と改善策の詳細いついてはこのブログで紹介したので過去投稿を見てください。

激烈シャローやウィードエリアでの魚探フリーズはLOWRANCEを買う前から知っていたが、プラ○○インのMW-919を使用すると純正振動子に比べシャローやウィードエリアでのフリーズが改善されるというような内容がプラ○○インのHPに書かれていたので期待していた。俺のフィッシングスタイル上、極端なシャローエリアで釣りをする事はないがウィードエリアは正に職場といってもいい。出来る事ならこのフリーズを回避したいという思いもあり、プラ○○インのMW-919を使ってみた。でも、普通に魚探はフリーズしまくります。その他にも様々な理由があり、LCX-37Cの導入から振動子をこれまで使用してきたプラ○○インの「MW-919」から純正振動子に戻すことにした。この変更した理由は色々ある・・・これはまた別の機会にゆっくり書きたいと思う。

さて、LOWRANCEの振動子を純正に戻すとなるとスキマー型かポット型になる。でも、ウィードの多いレイクではポット型がいいという事なので、俺は是非ポット型をつけたい。エレキに取り付ける振動子はポット型で問題ないが、トランサムにポット型振動子をつけるとなると少々問題がある。ポット型はエレキや船底への接着取り付けが一般的でトランサムに装着させる振動子じゃないため、市販されている振動子取り付け金具ではポット型振動子をしっかり取り付ける事が厳しいと思うんだよね・・・






これがLOWRANCEのポット型純正振動子。エレキにパーカークランプで取り付ける事を考えて設計されているのでトランサムに固定出来る穴がない。これでは市販されている取付金具を使っても十分な強度が得られないと思う。

仮にトランサムに固定出来たとしても、問題はまだある。それはトランサムに市販品金具で固定するとトランサムと振動子の間にどうしても隙間が出来る。このトランサムと振動子の間に隙間が出来るとエンジン移動時にトランサムに沿うような感じで凄まじいスプレー吹き上げが起こるのだ。酷い場合はトランサムを超えて水がザブザブと入ってくる場合もある。これは俺の経験上、トランサムと振動子の間に隙間があく事が原因でほぼ間違いないと思う。このように隙間がある場合、振動子の取り付け位置をボートの底部分から上に上げると解決するが、振動子をあまり上にあげるとエンジン走行中に振動子が水面から出てしまい、アルミボートの場合はリヤ魚探はデッドスローじゃないと使えない仕様になってしまう事も多い。







過去の経験上、このトランサムと振動子の間に隙間が出来るとスプレー吹き上げが起こるが、市販の取り付け金具でポット型振動子を固定するとなるとどうしても隙間は避けられない。
また、LOWRANCEのポット型はネジ固定がしにくいので、市販の取付金具ではしっかり固定できないかもしれない。

琵琶湖でスキマー型振動子を使ってる方は多いと思う。別にスキマー型振動子でいいんじゃないの?って声も聞こえてきそうだが、ウィードレイクではポット型を使用したほうがいいという検証結果が報告されているだけに出来ればポット型に拘りたい。でも固定をどうしようか・・・

そこで!毎度お世話になっている2929ワークスさんにポット型振動子をトランサムに固定する金具の作成について相談してみた。するとこれまで色んなタイプの振動子取り付け経験があるのでスプレー吹き上げ対策なら何とか出来ると思います!と毎回だけど力強い回答が戻ってきた!ポット型振動子の画像を送り、こちらから提示した内容はこんな感じ。

 ・LOWRNCEのポット型振動子をトランサムにガッチリ固定したい。
 ・スプレー吹き上げ防止として、トランサムに出来るだけ振動子を近づけ、トランサム~振動子の隙間を極力なくしたい。
 ・ボートのトランサムに取り付けた振動子の高さを微調整できるようにしてほしい。

今回は振動子を固定するための金具なので形状や固定方法に拘りはないので、こういう部分は専門家に任せるのが一番と思った。したがって上記3点の要望を伝えたうえでLOWRANCE純正ポット型振動子を2929ワークスさんに郵送し「後はお願い!」って感じの何とも無責任な依頼方法だった。にも関わらず、すんなり引き受けえもらえるから本当に助かります。バスフィッシングを知らない一般的な業者にワンオフパーツ作成をお願いするとなるとこんな無責任な依頼方法は「出来るかッ!」って絶対に断られるね。俺は振動子に固定用の穴開け加工してもOKですと言ったんだけど、2929ワークスさんは「穴は開けずにやります!」と言ってくれた!






そして完成して送られてきた! んんッ??? これが振動子・・・???
ポット型振動子は2929ワークス製オリジナルアルミBOX(?)の中に埋め込まれるような形で収納されている!
ここまでくると、取付金具ってレベルは明らかに超えて「装置」の域に達してるね!






振動子はアルミのBOX内に収納されているが、この振動子の固定方法が唸るくらい凄い!
固定箇所は3箇所。依頼どおりガッチリ固定されてます!画像中央よりやや上にあるパイプで振動子を上から押さえてます。






本来はパーカークランプが通る部分にL字型ステーを左右から挿入するような形状で振動子を固定。
よくこういった方法を思いつくもんだなぁ~♪と今回の仕事っぷりにも脱帽です。






振動子の面もアルミBOXと一体化!
見事な完全フラットだ。トランサムと振動子の間の隙間を極力無くすどころか隙間など全くない!
まさかここまでやってもらえるとは思ってなかった!これで「吹き上げれるモンなら吹き上げてみんかい!!」って感じやね。






そして、これがアルミBOXを取り付ける専用プレート。こいつをボートのトランサムに固定する。






このプレートの裏面にはトランサムと密着性が増すようにラバーシートが貼り付けてあります!






このプレートに振動子の埋め込まれたアルミBOXを固定する。強度も十分!
これはエンジンのジャックプレートみたいな構造ですな。






このプレートにはタック加工がしてあり、振動子の高さも微調整可能!
普通一旦振動子をトランサムに固定してしまうとボルト部分をバスコークなどでシールするため、微調整が難しくなるが、この方法なら現地で容易に高さ調整可能!こういう点も「さすが!」と唸る仕事ぶりですね!






形状上、このアルミBOXの中には当然水がはいる。でも水抜き用の穴もあいてます!
こういう細かな加工もこちらが依頼しなくてもやってくれる点がありがたいね!

これで、ポット型の振動子をトランサムに装着可能になった。この方法は純正振動子じゃないと無理かもしれない。プラ○○インのMW-919はエレキのS/Wノイズに弱いだけでなく、実は金属との共振ノイズにもメチャクチャ弱い。振動子にパーカークランプを通したり、プラ○○イン製のオリジナル振動子ガードをつけただけで俺のMW-919はノイズが入りまくったからね。MW-919・・・何でここまでノイズに弱いの???でも純正振動子なら全然平気だね♪

ここ最近ワンオフパーツネタがとにかく多い・・・だって、ボートをイジってたり、エレキに振動子をつけたり、魚探をボートに接続してたり・・・特にレンタルボートで釣りをする人は借りるボートにエレキや魚探などを取り付けるから「ここのこの部分をこんな風に加工できれば・・・」なんて思ったりしない?俺はこれまでそんな思いを沢山した事がある。そんな個人の我侭に近い想いを解決してくれるんだから、これ以上の魅力はない。






2929ワークスさんの見事な仕事ぶりを画像をクリックして是非見てみて下さい!!

この振動子を取り付けてみてのインプレも今後書きたいと思います!でも・・・ボートは名古屋に置いてあるからいつになるやら・・・(苦笑)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
かっこいい! (甘栗)
2009-05-14 02:07:02
はじめまして!

私もリア振動子取りつけに悩んでました。(私もポット派です^^)

船底貼り付けは嫌だし、スキマーは見た目がいまいちだし、ポットだと取り付けに難がある・・・

いろいろ悩んだ末、厚めのプラバンでしょうやさんと似たようなBOXを作って装着してました。

強度的には3年使用しましたが問題ありませんでしが
、自作なんで細かなセッティングもできず綺麗には写らないまま、ごまかしながら使用してました^^;

でも、しょうやさんのアルミBOX見た瞬間一目惚れ^^
参考にさせて頂いて作り直したいと思います(プラバンで^^;)

ほんといい物見せて頂きました!ありがとうございます!!

インプレも楽しみにしてますよ~!
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コメントありがとうございます。 (しょうや)
2009-05-14 23:34:00
甘栗さん。はじめして!しょうやです。
僕も何とかしてトランサムにポット型振動子を取り付けたくてかなり悩んでいましたよ。僕のポット型振動子は水温センサー付きですから船底取り付けにすると水温センサーが死んでしまうので、何とかしてトランサムに取り付けたかったです。2929ワークスさんに依頼したお陰でこんなカッコイイ振動子取り付けステーを手に入れることができました!この形状は僕の考案したものではないです。トランサムにポット型振動子を取り付けるにあたり、こちらからの要望を伝えて「あとはお願いします!」みたいな相当いい加減な依頼にバッチリ答えてくれた2929ワークスさんには本当に感謝してます!先日、この振動子を琵琶湖で使用しましたが、金属(アルミ)による共振ノイズも出なかったし、当然スプレー吹き上げもなかったです。2929ワークスさんには本当に満足していますね。こういったアイテムの作成は柔軟な発想と丁寧な仕事がないと成し得ない事ですから本当にアッパレ!て感じですね!これまた恐ろしく高強度ですよ!
こういったアイテムを個人で作成しようと思ったら、やはりプラ板になりますよね・・・アルミ合金のみで作成するとなると加工がかなりしんどい(というか無理?)ですからね。ホームセンターなどによく売っているアルミ合金のステーやアングル、プレートなど様々なアイテムがありますのでこういったアイテムとプラ板を組み合わせると比較的高強度に作れるのではないでしょうか!完成したら教えてくださいね~♪
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