古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

4号A自動電話機用カールコードの違い

2016年10月21日 | 電話機

久しぶりの電話機についてのお話。

今まで数多くの「黒電話」を触って来ましたが、今回のお話は「4号A自動電話機」のカールコードのお話。

「布打ちストレートコード」や「ゴム被膜ストレートコード」「ビニル被膜ストレートコード」のお話はさて置き、このカールコードについても

いくつかの種類がございます。当方が知る限りでは3種ございます。

この電話機に着いているカールコードが初期型(勝手にそう言ってますが)で、コード自体も太くカールの巻径も大きいものです。

後はコート両端の保護材がゴム製となっております。

そして、直ぐ左隣のカールコードが中期型。カールの巻径はほぼ同じですがコードの太さが少し細く感じます。

そして、一番左が後期型でカールの巻径は細くその分、巻き数は多くなってます。

もう少し、アップで観た方が分り易いですか。。。

艶についても、今まで観た初期型は全て艶がありませんでした。

これについては経年による艶落ちなのかは不明ですが、左2本のカールコードが新品保管品のため艶が有る分

尚更、初期型の艶消しが目立ってしまってます。

以上、他愛もない「カールコード」のお話ですが、何かのご参考になれば幸いです。

 

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ガラス製薬瓶 他キンカン、バリカン油

2016年10月16日 | ガラス

以前にガラス製目薬点眼器はご紹介しましたが、今回はガラス製の薬瓶他のご紹介です。

白ガラス2本は一般的な目盛付きガラス瓶。

色付きはご存じ「キンカン」金冠堂の縦筋入りガラス瓶になります。

以上、2種は程度が良好で「一輪挿し」にはもってこいの古いガラス瓶。

そして、極小のガラス瓶の方は希少な「バリカン油」瓶になります。

残念ながら口に欠けがありますが非常に珍しいガラス瓶です。

ガラス製薬瓶 他キンカン、バリカン油/昭和初期~中期 :非売品

 

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出先での御節介

2016年10月13日 | 時計

最近、流行りの古民家を利用したcafeに飾られている時計。

今時のクォーツ時計が掛かっていたりすると残念に思ったりもしますが、古い機械式の時計が掛かっていても

それはあくまでもインテリアとしての役割であって、時計として機能していなくても、それなりの雰囲気はある。

しかし、古くても「時計は時計」。時を刻んでこそ与えられた役目を全う出来るというものです。

 

そんな、出先で入店した古民家を利用したcafeに掲げられていた八角柱時計。

例に漏れず、時を刻むのを止めただじっとしている・・・。

お店の方に許可を貰い、壁から下ろし珈琲を飲みながら暫し観察。

多分、戦前より前の一世紀ほどはあると思われるアメリカ製の時計で、アンソニアかニューヘブン辺りか・・・。

左右の発条は生きていることを確認。お店の方に、ここで「動かして良いのか」の許可を再び貰う。

許可を貰ったところで、珈琲を飲みながら工具も油も持ってない状態で出来るだけのことを施す。

注意することは、発条が生きているからと言って一気に巻いてはいけないこと。

長年、伸びきった発条は破断を起しやすい。少しづつ発条を巻いて行き、決して巻き切ってはいけない。

珈琲の飲むように、ユックリと時間を掛け手の届く範囲で調整を施し、可動を確認し元の居場所へ戻して上げる。

お店の方も喜んで頂いたようですが何せ、こちらは時計修理屋でもないただのお客。

出来ることなら、身分を明かし1週間ほど預かって手を加えたいところ、これ以上の御節介は止めておくことに。

微かに店内に響く「コチコチ」と時を刻む音を聴きながらの珈琲は格別ですが、時計が動き出した時には既に

珈琲を飲み切ってしまった・・・。

レジで代金を払いながら遠目で動き出した時計を眺め、「元気に何とか時を刻む」ことを願って店を出る。

 

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木製糸ケース/都羽根 絹縫糸

2016年10月07日 | 家具

現存数も少なく、状態の良いものも中々ございません、木製「糸ケース」。

元から「手芸店」や「裁縫店」の什器ですから、それも仕方ありません。

今回、ご紹介するのは「都羽根 絹縫糸」の糸ケース。

ガラスの割れも無く、中仕切り板の欠損もない非常に良い状態です。

一番上の「都印」の抽斗は小物入れ、その下3段はカード巻き手縫い糸用、以下6段はミシン糸用の抽斗になっています。

陳列すると、こんな感じでしょうか。。。

今でも老舗の「手芸店」や「裁縫店」でしか見かけることが出来ません「木製糸ケース」。

本体枠組みは「ラワン材」で中仕切り等は「ラワンベニヤ」。

木製糸ケース/都羽根 絹縫糸(昭和中期頃):非売品

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