Novo começo. Com esperança e música.  ~おやじの再出発ブログ~

旧・ギターとともに.おやじの再出発ブログ
大病から復帰した親父が始めたギター。家族とギターとともに歩むマイペースな人生

富士登山記

2013-08-16 10:35:37 | スローライフ・家族の日々
 葉山からの富士・再掲(クリックで拡大)
あの山のてっぺんに行こう!

今年は、息子も小学生最後の夏休み。でも、義母の看病もあるので、天草の海へは行けない。ひとつ、少年野球の合宿で2泊の旅行はある。じゃあ、もうひとつ何か強烈な体験を企画したいなと思い、富士山への登山を考えていました。夏休み前、息子に話を持ちかけたのですが、強烈過ぎて嫌がるかと思いきや、意外にもあっさり、「行きたい!」との返事。。。
おー、頼もしい。と富士山行きを決めたのでした。ところが・・・・・

 予定2週間前になって、こんな事態になり(笑)、決行が危ぶまれていたのですが、、、OK!大丈夫!と、接骨院の院長からもお墨付きが出たので、(正直なところ、ちょっと不安でしたが)予定通り、行ってきました。

富士登山、息子は初。。私にしたって所詮2回目。前回登ったのは7年前のこと。 素人と同じです。当然、登山開始までのお膳立ては、やれるだけのことはやった訳ですが、登山そのものについて私にしてやれることはあまりない。登山は最後の最後は自分の力が全て。。。だからこそ、二人で力を合わせて、励ましあって登ろうと、息子と二人、最高に濃密な時間を過ごした訳です。

さて、ここからは登山の記録として書き残すので、興味のある方だけ読んでくだ
さい。

■■ルート&行程
今回は、須走ルートを選択しました。理由は、こんな感じです。
  ・私が1回目に経験したルートであること、
  ・東名からのアクセスが良いこと、
  ・比較的空いてるルートで、登り始めは森林の中から、と気持ちが良い、
  ・マイルストーンとしての山小屋の設置間隔が適当

また、今回は山小屋への宿泊は行わず、一気に登って降りることにしました。
前回の経験とネットの情報から、恐らく、上りで7時間30分、下りで3時間30分は掛かると予想。

■■出発
深夜2:45起床、3:30出発。
なぜ、こんなに早く出発したかと言うと、昨今、マイカー規制があり、5合目まで車で行けないことが判明。(事前に調べて良かった・・・そんなに混んでるのね。)
麓の仮設駐車場から、シャトルバスで5合目まで行くとのこと。シャトルバスの始発が6時。前述の所要時間の見積もりから、極力早く登り始めたい気持ちと、須走までの渋滞を避けたい思いからです。

■■須走仮設駐車場到着
5:10須走到着。
心配していた渋滞もなく予定よりも早く到着。事前に調べていたので、仮設駐車場にもスムーズに入れました。
これ、バスの始発まで時間有り過ぎ。どうせ同じ時間を過ごすなら、早く5合目に行って、空気に慣らした方がいいと思い、ここは奮発してタクシーを使いました。

■■須走5合目到着(海抜2,000m)、登山開始。
5:40須走5合目到着。

 須走5合目の様子(クリックで拡大)

 5合目から見る頂上(クリックで拡大)
5合目から山頂を見上げれば、果てしなく遠く感じますね。(笑)

ここで、トイレを済ませ、軽い体操で気分をほぐし、装備を確認してから、いよいよ登山をスタートさせました。

 出発前
6:00登山開始

 登山開始(クリックで拡大)
出だしは森林。木漏れ日の中を歩きます。
案内板を見れば、山頂まで310分、との表記。標準で5時間10分か、でも、やはり予定通り7時間30分を目標として、焦ることなく行こう。

■■6合目(海抜2,400m)
7:18 6合目到着
息苦しさは、それほど感じないが、発汗量は凄い。やはり暑い。どれくらい汗をかいているか、と言うと、キャップのツバから汗が滴り落ちています。(笑)
水分を補給しつつ、早速オニギリをひとつ頬張る。

 新6合目・長田山荘(クリックで拡大)
7:29 出発

■■本6合目(海抜2,700m)
8:05 本6合目到着

 本6合目・瀬戸館(クリックで拡大)
本6合目から上を見れば、もう大きな木は無くなり、石ころと砂の山肌が露わになります。「遠くから見る、あの美しい富士山のイメージが崩れる」と、分ってはいても、苦笑する息子。
水分と塩分タブレットを補給しながら登ります。行動食が大事。

8:18 出発

■■7合目(海抜3,090m)
9:18 7合目到着

 7合目・大陽館(クリックで拡大)
さすがに息苦しくなってきました。しかし、事前に勉強していた通り、苦しくなれば、深呼吸をゆっくり2~3回やれば楽になります。用意していた酸素缶は、結局、使わないで済みました。
少し寒い。というか日差しは強く、風は冷たいという感覚。
息子もよく頑張っている。二人でまたパンをひとつ頬張り、出発。

9:35 出発


■■本7合目(海抜3,200m)
10:15 本7合目到着

 本7合目・見晴館(クリックで拡大)

 本7合目から見る頂上(クリックで拡大)
だいぶ頂上が近づいたようにも見えるが、まだまだ海抜で500mも登ると思うとゾッとする。おっと、いかんいかん、登山は一歩一歩だね。
あとで聞いた話だが、息子もこの時、ちょっとした絶望感を感じたらしい。(笑)
「こんなに頑張ったのに、ゴールはまだ果てしなく遠い。無理!」と一瞬考えたそうです。でも、うまくリセットして出発したんだね。大したもんだ。

10:35 出発

■■8合目(海抜3,350m)
11:00 8合目到着

 8合目(クリックで拡大)

 休憩中
この8合目辺りで、ハッキリ頂上を視認して、息子は気合が入ったようだ。彼が前を歩くようになり、歩みも力強く、私の方が置いていかれそう。(笑)
11:12 出発

■■本8合目(海抜3,400m)
11:35 本8合目到着

 8合目からの景色(クリックで拡大)

 本8合目(クリックで拡大)
ここまで来ると、雲が同高度或いは下に見えます。それはいいんだけど、下界の景色がサッパリ見えません。(涙)

11:50 出発

■■8合5勺(海抜3,500m)
12:09 8合5勺到着

 8合5勺・御来光館
本8合目から、急に人が増えました。吉田ルートと合流したせいですね。登りが急になり、段差を大きく踏み込んで登ることも多くなり、苦しくなります。息が乱れないよう、ゆっくりゆっくり上ります。息が乱れたら、止まって深呼吸を繰り返します。

12:20 出発

■■9合目(海抜3,600m)
12:50 9合目到着

 9合目(クリックで拡大)
さて、いよいよ最後のポイント。この後は、山頂アタックです。小休止して水分とチョコレートを補給し出発。海抜であと100m強。

13:00 出発

 9合目から見る山頂(クリックで拡大)
下から見上げていたあの遠い山頂がもう手の届きそうなところにあります。目指すは、久須志神社の鳥居。息子のエンジンが掛かり、早いこと!

■■富士山頂(海抜3,700m~3,776m)
13:30 富士山頂到着!

 山頂にて(クリックで拡大)
やったー!!ついに富士山頂に到達しました。予定通りと言いますか、出発して
から、キッチリと7時間30分掛かりました。苦しかった分、達成感もひとしおです。
息子は頑張りました。ガッチリ握手&ハイタッチ!

 山頂の山小屋(クリックで拡大)
ここで、昼食を取り、土産に山頂手形に日付を打ってもらい、火口の写真などを取りながら、1時間ほど休憩しました。
山頂は、人が大勢います。外国人の登山客も多いです。やはり、世界遺産登録の影響でしょうか。

14:30 下山開始

■■下山
息子は、下山は楽とイメージしていたようです。もちろん、下山がキツイとは伝えてはいましたが、でもそれが人情ですよね。登りは心肺がキツいですが、下りは足に大きな負担がきます。
須走下山道には、砂走りというルートがあり、重い砂地をある意味スケートのように滑りながら、早く降りて来れるのですが、しかし、長い。歩いても歩いても到着しません。(涙)
登りは目標があるので、モチベーションを維持できるのですが、下りはそれが無い。
私も足の痛さと戦いながらの下山になりました。息子は砂走りに慣れず、何度も転びますが、でも、文句を言わずに黙々と歩きます。

これまで、私達よりも上は晴れていて、下は曇っている状態が続いていて、雨が降らないのは良かったのですが、景色が見えなかったのです。
ところが、7合目から降りて暫くすると、ようやく、景色が見えだしました。

 (クリックで拡大)

わかりますでしょうか?うっすらと遠くに湖が見えてますが、これは山中湖です。
この写真は自然に補正して撮影してますが、下山中は、少し平衡が狂ったように、下界の景色が斜めに見える錯覚があります。そんなことを話ながら、暫く景色に見入ってました。こんな景色が見えたせいで、再び活力を得て、下山しました。
それでも、足の痛みと足が笑った(チカラが入らない)状態で、最後はカメのような歩みでようやくゴールした次第。
下山は、予定を若干超過して、3時間40分を要した次第。日頃の運動不足を痛感しました。

18:10 5合目到着。
 この後、山中湖温泉・紅富士の湯に日帰り入浴。今日だけで体重が3.5kg減ってます。ゆっくり汗を流し、食事をしてから帰路につきました。ところが、東名が大渋滞。
仕方なく立ち寄った足柄SAで爆睡!結局、翌朝まで車中で寝てしまいました。(爆)


■■最後に
こうして、親子二人の登山は終わりました。苦しさも達成感も二人で共有。登山では苦しいが故、人間の内面が出るもの。自分達もそうだし、廻りの登山客の振る舞いにも見えることがあります。きっと、息子はいい経験をしたことでしょう。
登山とは人生そのもの。一足飛びに目標に到達することはできない。様々な障害もある。でも、計画を立て、少しずつ小さな目標をクリアし、一歩一歩努力を積み重ねていけば、大きな目標を実現できることがある。とすれば、人生は挑戦に値するものではないか。。。息子が少しでも感じるものがあったとすれば嬉しいです。
下山後の息子の感想は、「確かに大変だったけど、でも楽しかった!」と。。「でも、暫くはもういいや」と。私も「同感!!」と大笑い。
楽しかったのなら、行った甲斐がありました。ま、親バカです。


■■後日
登山したのは、8/11のこと。既に5日が経過しますが、いまだに両足太ももの筋肉痛が収まらず、階段の上り下りがツラいです。もう、これは運動不足以外の何物でもないですね。普段から運動しないとね。息子は、筋肉痛はちょっとだけ、だそうで、さすがに毎週野球の練習やってるだけのことはあります。
それと、今回、失敗だったのは、帽子にキャップを選んだこと。山上は日差しが強いので、顔は日焼け止めを使っていたのですが、落とし穴だったのは耳です。
耳が日焼けして、ヒリヒリと痛いのなんのって。。。
例の左足の膝は大丈夫でした。でも、庇ったせいか、逆に右足首を痛めましたし、左足親指の爪中に血豆が。。。これはトレッキングシューズの紐の締めが甘かったかも知れません。(実は下山前にちょっと緩めたんです。)
次・・・があるかは判りませんが、次回への戒めとして書いときます。

 Toshi


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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
おめでとう~~~!! (amamian3)
2013-08-17 04:59:36
登頂成功!!

親子で達成!! いいですねぇ~!!
子に語らずとも残る 大きな大きな思い出と教訓を
いたい体を張って 伝えました
すばしりコースは距離が長いと聞いています
でも 森林の限界域がはっきりしていて 行ってみたいコースです(無理かも・笑)

夏休み 最高のプレゼントになりましたね

足をお労りください
返信する
amamian3さんへ (Toshi)
2013-08-17 08:44:01
amamian3さん、おはようございます。

有難うございます!!
足のこともあったし、正直不安だったのですが、
無事に登頂できて良かったです。
はい、何か息子に残ったとしたら嬉しいですね。

須走は色々な意味でバランスの取れたコースと
思います。amamian3さんもぜひ!私はしばらく
は遠見で。(爆)

Toshi
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