鍾馗を探そう

鍾馗(しょうき)さんをご存じですか?
魔除けとして、古い民家の屋根などに置かれています。

當麻の鏝絵(7/10)

2011-07-10 21:51:58 | 鏝絵

當麻寺参道(東西)に面しており、大きな鏝絵なので見つけやすい。
「玉や」は、昔は旅籠だったそうな。







帆には「玉」と書かれています。



「玉や」の西側の南北の路地を北へ少し入ったところにあるので、目立たない。






下の3点は民家にあったもの。





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4 コメント

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めでたい絵柄 (以志橋福助)
2011-07-12 11:53:10
いい鏝絵です。「玉や」さんくらい付いていたらうれしいですね。帆掛け船や壁の「玉」の字からは左官さんの気持ちが伝わってきます。
牡丹の左端、漆喰が欠けていますね。あれは釘のせいかも。錆びた釘は膨らんで漆喰を破壊します。愛媛でも、留めるために打ち込んだ釘のために剥落や崩落した鏝絵が多く見られるんです。
Unknown (おとん)
2011-07-12 17:47:19
この建物は「江戸中期に建てられ、築200年を超える」そうで、
これらの鏝絵は建築されたときのものでしょうね。
福助さんに教えていただいた『消えゆく左官職人の技 鏝絵』をめくってみましたが、
掲載されていませんでした。

>牡丹の左端、漆喰が欠けていますね。あれは釘のせいかも。
>錆びた釘は膨らんで漆喰を破壊します。
詳細に見ていただきありがとうございます。
いわれて初めて錆びついた大きな釘が見えているのに気がつきました。(汗)
職人さんが作った当時はそのようになるとは想像していなかったのでしょうね。
釘の部分の写真を新たに追加しましたのでご覧くださいね。


【極秘情報】
福助さんが携帯を水没させたあと、
こんどは将軍さんが伊方町で鍾馗さんを見つけた数時間後に、
6月に買い換えたばかりのカメラを水没させた、とメールでおっしゃっていました。
将軍さんがブログに書くまでは内緒ですよ。
やったか! (以志橋福助)
2011-07-13 10:43:36
慌てん坊ですからね~。人のことは言えないですが。

鏝絵の釘について補足しておきます。
釘で鏝絵を留めるのは、別の所で鏝絵を作り、完成してから取り付ける時に用いる手法です。ですから、左官が壁に張り付いて直接鏝絵を作る場合、釘は使いません。玉やさんは古いので、おそらく左官は釘を使わずに直接作ったはずです。後世その鏝絵が外れかけたので、誰かが釘で鏝絵、いや固定し直したんだと思われます。その結果があれですね。当時、ステンレスの釘でもあればよかったんですが・・・。
釘のアップ、ありがとうございました。
Unknown (おとん)
2011-07-14 20:38:46
福助さん、こんばんは。
リコメントが遅くなりましたこと、お詫びいたします。

鏝絵は現地で直接つくるもの、と思っていましたが、
ふた通りあったのですね。
またまた私の固定観念を覆してくださりありがとうございます。
福助さんのお話をうかがっていると、
柔軟な考えをすることの大事さがよくわかりました。

>誰かが釘で鏝絵、いや固定……
この駄洒落はうまい!
なにか記念品を、と思いましたが、座布団3枚で堪忍してね。/(_^_)\