日足で売買している私はほとんどの取引はその日から数日中には手仕舞うことになる。
要するに私がここぞと仕掛けたところで大概は思い通りに行かない事実が提示されるのでその事実に従って手仕舞わざるを得なくなるということである(笑)
何とまあ情けないことであるし、ほとんどの取引で利益を華麗に出し続ける天才トレーダーの方々は羨ましいが、しかし真似出来ないのだからそれを羨んでも仕方ない。私は私の道を進むしかないのである。
そのようなたいしたことのないトレーダーである私が数十年一貫して生き残り続けているのは、きちんと手仕舞っているからである。
至極簡単な事実である。
過去手仕舞わなければとんでもない事態に陥っていただろう取引を私は数多く仕掛けてきている。
もし拘っていたらもう相場の世界にはいなかっただろうとんでもなく酷い取引を仕掛けたこともあった。
しかしいずれも事なきを得たのは早急に手仕舞っていたからである。
何とかしてこの取引で利益を出してやろうと考えずに、さっさと損切りして次の機会を探したからである。
そういうわけで私は日足を見て良さげなものは次々と毎日仕掛け続けているが、仕掛けた後順調に含み益が拡大し続けるものはめったにないので大抵は即含み損転換してしまって強さがない、終わったと見て手仕舞ってしまうか、続いても数日中には反落してしまうことがほとんどであるからその場合も見切ってしまう。
ただ、極々たまに圧倒的に含み益が乗ってしまうときがある、そんなときは大抵の投資家達は利益確定してしまうものだが、私はむしろ利乗せを狙いつつ、かなりの期間、保有し続けることになる。
しかしこんなことは本当にたまにしかないので誤解して欲しくないのだが、ただ一般とは異なる思考をし、実践していることはご理解いただけるだろう。
一言で述べれば損小利大を究極的に実践しているわけだが、これは口で言うほど簡単では無く、上がりすぎた下がりすぎたものを保有するよりも手仕舞う方がたやすいし、その方が良いような感じがするし、まだ上がる余地がありそうな、上がっていない下がる余地がありそうな下がっていないものを手仕舞うよりも保有する方がたやすいし、その方が良いような感じがするのである。
これが大抵の投資家達の思考であり、多数派の思考である。
この僅かな思考の違いによって私はトレーダーとして長年成功し続けることが出来ている。
兎にも角にも拘らないことだ。
特定銘柄や特定取引に一切拘らないことが大事だ。
何万回も売買を繰り返して総合的利益を出す上で目の前のたった一取引結果に拘る必要は全くないのだ。
拘る人は何万回も売買をこれからしていこうという覚悟が無い。
それはトレーダーとしては致命的な姿勢だ。
まず10000回売買をこなしてみなさい。
というのが私のアドバイスとなる。
10000回売買を繰り返してまだ総資金が残り生き残っているなら、増えていないとしても良いセンスをしている(笑)
成功し続けるトレーダーとなる日は遠からずやってくるだろう。
どの足で売買しても良いが、やるべきことは同じで簡単な事実しか無い(笑)
翁の相場道より
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