CATS NO POWER!

aibaさんとショウコさんと純に好評のCATS NO POWER!
(不定期更新です。)
(頑張ります。)

あそこで買ったアレはこの時のためのアレだったんだ!

2007-09-08 01:26:46 | 馴れ初め~僕的ショウコさんの場合~
「ショウコちゃん…」
もう指輪しか見えていないショウコちゃんは、僕の言葉に耳も傾けてくれない。

「実はもう一つプレゼントがあるんだ。」
一瞬、ほんの一瞬だが、ショウコちゃんの目が指輪から反れた。
う~ん、現金なお人(笑)。

僕は、ズタボロのディスクユニオンの袋に再度手を入れた。
これは出すべきなのか…いや、やはりやめた方がよいのか…
今更ながら葛藤する僕。
しかし、ショウコちゃんが今にもズタボロのディスクユニオンの袋に飛び掛ってきそうなので、僕は意を決して、それを袋から出した。


時は遡り、バイト終了後の事。
覚えているだろうか?僕がバイト終了後に何をしたか。
そう買ったんだよ。
バイト先のドラッグストアーで。
400円もしなかったっけ。
自分のために買ったと見せかけて、実は、ショウコちゃんのために買ったんだ。
本当はもっといい物が良かったけど、それの知識がなかった僕には、400円にも満たないそれにするしかなかったんだ。


僕が袋から取り出したのは、ニベアだった。
ニベア…これすなわちハンドクリーム。
ショウコちゃんのあかぎれや手湿疹でボロボロの手に全く効果はないだろうけど、そこには僕の想いが詰まっていたんだ。
「君の手は、そんな指輪よりももっと輝く可能性があるんだ。」
決まった。蚊の鳴くような声の僕は堂々とそう放った。心の中でね。

「ありがとう。」
ニベアを受け取ったショウコちゃんの口からまさかの言葉がこぼれた。
思いもしなかった。ニベアで「ありがとう。」と言われるなんて。
僕は、「どういたしまして。」と言おうと思い、ショウコちゃんの顔を見た。
ショウコちゃんは、指輪を見ていた。

やっぱりね。
ニベアじゃダメだよなあ…。
僕は、指輪に見とれるショウコちゃんを見つつ、反省するのであった。



追記
後日、ショウコちゃんはもっと良いハンドクリームを買っていたのだった。
多分、ニベアは使われていない。たかがハンドクリームされどハンドクリーム、なのだ。ニベア、いいと思うんだけどなあ…。



クリスマス編、ようやく終わり。

恋する乙女は餅を焼く②

2006-12-06 19:56:03 | 馴れ初め~僕的ショウコさんの場合~
アナタはご存知だろうか?ショウコさんの前歯にまつわる逸話を!
アナタはご存知だろうか?ショウコさんの前歯の歯茎が紫がかっているのを!
今回はそんなショウコさんのお話!


あれは私が大学一年の時だ。
夏休みが終わった私はすっかりダメ学生に成り下がっていた。
あの日も私は授業が終わるなり、私の愛車(50ccの原付よ)にまたがり家路についたの。

気持ち良い太陽の日差しと心地良い風。
最高の昼下がりだったわ。
そんな最高の昼下がりに、私ったらうっかり事故っちゃったの。うふ、私ったらおっちょこちょいなんだから~。

何の変哲もない道。
対向車もいない。
そんなシチュエーションで、ずっこけた私。
ずっこけた時の体験は今でも忘れられないわ…。
ずっこける瞬間、全てがゆっくりになったの。
私の頭の中に次々と現れる顔顔顔…

お母さん、お父さん、かずき、おばあちゃん、おじいちゃん、野ショウコ、ミハル、イチクワタくん…

そんな次々と現れる顔のトリを飾った顔に、私度肝抜かれたの。
最後の最後に現れた顔…シロウくんだったの。
私ったら、彼氏がいるのに罪なお・ん・「ぬわわわわわ~っ!」

一気に現実のスピードに戻る私。
道路に顔面からつっこんだ私。
痛くて泣き叫ぶ私。
口から血が溢れ出ている私。
お母さんに電話する私。
ちょうど近くにいたおじいさんに助けを呼んで貰った私。
前歯の差し歯に七十万もかかった私。
差し歯にした事で、ちょっと出っ歯が治った私。
でもやっぱり出っ歯な私。


あの事故をきっかけに私が原付に乗ることはなくなったの。
あの事故の傷跡はまだ残っているわ。
前歯の歯茎の奥深くまで…


皆さんも安全運転を心がけようね~。

恋する乙女は餅を焼く①

2006-12-02 07:59:34 | 馴れ初め~僕的ショウコさんの場合~
そう、あれは確か私が大学一年生の頃。
RSCっていうサークルに遊びに行った時、あの人はいたの。
名前は、シロウくん。

あの日サークルの帰りに先輩達に誘われて、川越のガストへ行ったの。
その中にシロウくんもいたわ。
いたけど、全く喋らないから、全然印象に残らなかったわ。

その帰り、電車の方向が一緒って理由でシロウくんと一緒に帰ることになったの。
こんな無口な人と十数分も過ごす、まるで苦行よ。
案の定、口を開かないシロウくん。
沈黙はあまりにつらすぎるから、渋々私が話しかけたの。

「シロウくんって、ココリコの田中に似てるよね?」

私の突然の襲撃に、シロウくんは驚きながらこう言ったわ。

「えぇっ?!それ喜んでいいの!?」

この人、何言ってるの?いいに決まってるじゃない!
そう思った私は、間髪入れずにこう言ったの。

「いいじゃん!私、ココリコの田中好きだし!」


…えっ!?
ちょっと私ったら何言ってるの??
これ、下手したら好意をもたれちゃう発言だわ。でも、ココリコ田中好きだし…シロウくんもまぁそこそこアレだしね。

そんな私の大胆不敵な発言に、
「ふーん」
と、素っ気ない態度のシロウくん。

ココリコ田中に似ててちょっといいかな~なんて思ったけど、こんな無口な人ダメよ。もうダメダメ!それに私には気になる人がいるんだもん!


そんなこんなで、終始質問に徹した私。
はぁ、もぉ最悪~!


続く!
(つーか、ショウコさんの気持ち書くの難しい!&語尾を女性っぽくしてる自分が気持ち悪い!&ショウコさんが何かすげぇ嫌な奴になってる!笑)