今回の中央研修会は「国土と国体を守る」をテーマに、三講ありました。
第一講「日本の海を守る」 東海大学教授・海洋問題研究家 山田吉彦 先生
第二講「日本の誇り」 俳優 津川雅彦 先生
第三講「対日情報戦に備へよ! 日本の誇りを取り戻さう」
ジャーナリスト・キャスター 大高未貴 先生
第一講の山田先生からは
領土や国境についての基本から、特に尖閣諸島・北方領土についてお話がありました。
尖閣問題については、殆どのマスコミが報じていない五島列島へ大量の中国漁船が来た事例を紹介し、
その背景にある中国政府の意図、目的について解説され、初めて知ることが多くありました。
そして、今後日本側がとるべき施策として、尖閣諸島を含む東シナ海を海洋保護区にするという、
環境問題から訴えてみてはどうか、と提言されていました。
また、北方領土をめぐる現状についてもお話があり、
今後の問題進展のキーワードに国後水道(択捉・国後島間)を挙げていました。
ちなみに、山田先生の著書「解決!すぐわかる 日本の国境問題」(海竜社)では
基本から尖閣・竹島・北方領土問題の現状や解決への提言まで述べられており
この1冊でスッキリわかる本ですので、私もオススメします!
第二講の津川雅彦先生は、俳優としても有名ですが
最近は「たかじんのそこまで言って委員会」出演等でも活躍されています。
津川先生は、東日本大震災の時に日本人自らが示した「我慢・忍耐・礼節」のすばらしさを訴え
「美しい心」を磨くことが大切であり、日本の誇りであると話されました。
第二講終了後には懇親会があり、他県の会員さんとも懇親をはかりました。
懇親会終了後には場所をかえて四国地区で集結。四国地区の皆さんともさらなる懇親を深めました。
最終日は第三講があり、大高未貴先生からは
いわゆる従軍慰安婦問題をはじめ、情報戦について詳しく講義いただきました。
「従軍慰安婦」が出てくるもとになった吉田清治氏と朝鮮総連の関係、朝日新聞・植村隆記者が記事を書いた背景、
グレンデール市にできた慰安婦像設置等に見られる韓国系団体によるロビー活動等、情報戦を常に仕掛けられ、それにより慰安婦問題がいかに作り上げられてきたかを、ご自身の取材経験をもとに詳しく解説していただきました。
そして今回の研修で先生方が共通して仰ったことは、「マスコミの報道を鵜呑みにするな」ということです。
私も毎日産経新聞と地元・愛媛新聞に目を通しますが、記事の扱いも違えばその事象に対する論調、ニュアンスも違います。
最近の慰安婦像設置問題や、「河野談話」の根拠が杜撰であったことや見直し論議についても、
扱いに大きな違いがあります。
我々は情報に流されないよう、真実を見抜く目を養い、訴えていくべき事はしっかり訴えて行けねばならないと痛感しました。
それが情報戦に立ち向かうことができ、国土や国体を守ることにもつながっていくと思います。
北の大地でその大切さを学んだ研修会でした。
愛媛県神道青年会理事 後藤 正幸