oregonian way of life. 

オレゴンでの学生生活から南下して社会人生活へ。IT産業でホットなサンフランシスコ・ベイエリアで地味~に文系の仕事してます

根強く残る「肉=男らしさ」という「神話」

2006-08-06 | 動物の死体
判定勝ちしてブーイングの嵐を受けた、亀田興穀選手。わたしが亀田選手を見ていて(ネット上だけだけれど)興味を持ったのが、亀田選手が試合前の記者会見や調印式に持ち込んだ食べ物。フライドチキンやハンバーガーなどの肉料理を食べてましたね。

フライドチキンやハンバーガーは本人の好物?もちろんそうかもしれません。が、大勢の報道陣の目前でフライドチキンやハンバーガーにかぶりついたのは、亀田選手なりのイメージ戦略でもあったのでしょう。まず、試合前の体重が気になるときにそのような高カロリーの食べ物をパクつくことによって、対戦相手にも世間にも「俺は余裕だぞ」ということをアピールする効果がありますね。

それに、亀田選手本人が意識してかどうかは知りませんが、肉(特に赤肉)はmasculinity(男らしさ)や闘争心の象徴。古代から動物を狩るのは男性の仕事(だったと思う)。いくつかの食材が配給制だった第2次世界大戦中のアメリカでは、肉は優先的に兵士へ。肉は体力をつけ、闘争心を養うと信じられていたからです。亀田選手がハンバーバーを食べている理由を聞かれて、「腹が減ってたら戦えないだろう」という趣旨のことをおっしゃてましたが、「肉=体力や闘争心」、つまり、「肉を食べると男らしさが増す」という「神話」は相変わらず根強いですね。

もしかして、肉食を控えたり辞めたりすることに抵抗があるのは、肉を食べなくなると自分の男性としてのアイデンティティーが薄れることに危機感を抱いている男性が多いから?一部のアメリカ人女性同権論者が主張してきたように、肉食が続く限り男性優位社会は揺るぎないのかも。

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