心願の國

心から願う理想の土地。この上なく美しいものが存在する場所。

さよなら小町

2010-12-05 | 徒然譜
眉間にしわ寄せ 紅色小町
いつでも何かしら 悩まされている
相談 乗るよ メシも出すよ
ひとりで ふさいでないでよ

笑ったとたんに 黙りこくってる
余計な期待なら 持ちたくない、とか
臆病な そんな君の
核心に 触れたい もっと

急行列車 通過した
プラットホームおいてけぼりの
頬をつたう雫が
こうばしいほどに 胸を焦がすよ
なんだろう そいつは
なんだろう

なんにも言わないで 今はそれ以上
こうなることなら わかってたから
表情が かたまるほど
情けない顔を してるだろ

いったい君の 何を見て
抱きしめてたのかな

最終列車 消えてった
プラットホームまたたく電灯
2人座ったベンチが
責めたてるように 色あせる
近づきあって ぶつかって
砕けていった ぬくもり
あがくだけのランナーズ・ハイ
人はそれを何と呼ぶだろう
何と 言うんだろう
その季節は なんだろう