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僕とブログと小石と初期衝動

久々に帰ってきました。

出来損ない上海旅行 2日目

2007年03月11日 11時34分04秒 | daily life
出来損ない上海旅行 2日目




2日目の朝。

朝食だけはホテルで摂ることが出来るので、朝イチから肉の塊を摂取させられるんじゃないかとか戦々恐々としながらフロアに向かいました。
予想に反して、パン、軽めの点心を中心としたバイキング方式で、ホテルの朝食!というカンジの食事です。

かくぱいはおはぎ風おこげを皿に取っていましたが、上に付いていた野菜を取り除くと、下のお米にキレイな蛍光の緑のラインが入っており、中国人は野菜にペンキを塗っているという都市伝説がここで確かなものになりました。ホームメイド緑黄色野菜です。



この日はスラムを飛び出し、外灘(バンド)と南京路の観光に出かけました。

外灘は、夜になると川を挟んで上海の夜景を一望出来るので、チャイニーズカップルが多数出没しては愛を育みます。

 昼の外灘

中央に見えるのはカリン塔ではありません。上に登っても仙豆はもらえません。

地震大国・日本に住む我々には到底考えられませんが、このTV塔のように、中国にはあまりにも無計画に建築された建造物が多く存在しています。
こんなもん地震が来たら、上部の玉がポロっと取れてボーリングのように上海の街をなぎ倒していくに決まっています。


南京路は上海のショッピングセンター街で、前日のスラムとは比べものにならないレベルです。

ユニクロを発見したので覗いてみたのですが、ブランド価値を保つためか価格設定が日本とほぼ同じにされており、肉まんが1元(約15円)で買える中国においては、超高級ブランドです。ディオールオムです。


 南京路で昼食

昼食もそうでしたが、肉まんとか小龍包といった点心類は安定しており、コストパフォーマンスの素晴らしさは特筆すべきものです。

しかしたまに地雷を踏みます。
この写真の左のチャーハンは、どう食べてもすし太郎の味しかしません。
言わずもがなチャーハンは日本でも非常にポピュラーなので、日本の中華料理屋では鎬を削るように改良がなされています。日本人向けに味付けされているということもあると思います。

しかしこれはどう食べてもすし太郎です。「すし太郎!」と笑顔で荒々しく酢飯を切る北島三郎が脳裏を過ぎりました。

ちなみにこのお店には、爆魚という非常に食欲を減退させる名前の魚が我々を待ち受けていましたが、軒並み保守派なので注文するには至りませんでした。
かくぱいから爆魚調査依頼が出ていたので、昨日に引き続きgoogleで「中国 爆魚」と検索してみました。

・・・

・・・

爆魚・・・青魚という大ぶりの淡水魚を切り身にして、唐揚げしてから、醤油、酒、砂糖などで味付けしたもの


青魚という大ぶりの淡水魚・・・?


あおざかなってさばとかのそうしょうじゃないの・・・?


はいもう面倒やから調べん!ていうかどうせ魚に青いペンキ塗っとるだけ!



もう1つ南京路に関して触れなければならないのは、コピー商品の売り子です。
これは中国のみならず海外に行ったことのある方は経験があるでしょうが、日本人観光客と見るや、どこからともなく「ロレックス!カバーン!」とフレンドリーに擦り寄ってきます。

言うまでもなく違法商品を販売しているのですが、客商売ということで彼らは軒並み笑顔でこちらの機嫌を伺っています。
我々が日本語で話すと、嬉々として同じ言葉を復唱してくるのです。

初めはそれが鬱陶しく感じていましたが、次第にそれが面白くなってきたので、

「偽物?」と聞くと「ニセモノ!」

「本物?」と聞くと「ホンモノ!」

どっちなんだという話ですが、フルテンションで答えてくれるので、愛らしい存在でもあります。
加えて、時計には興味がないよ、と少し邪険に扱うと、街中にも関わらずすぐに「ちんちんマッサージ!オンナ!」という身も蓋もない発言をするので、本当に愛らしい存在です。

ちなみに なおと という単語も教えておいたので、上海の街中でナオト!ナオト!と叫ぶチャイニーズがいたらご一報下さい。腹を抱えて笑います。



午後からは、ホテルのパンフレットで見かけた上海科技館に向かうことにしました。

科技館は博物館にアミューズメントの要素を足したような、中国のテクノロジーの粋を結した施設です。
パンフレットにも恐竜やらサメの絵が描いていましたが、僕はこういう胡散臭い施設が大好きなのです。


科技館は南京路から少し離れた位置にあります。
カリン塔の写真に見えていた川を渡らなければならず、往復40元の(約600円)有料地下通路を通ることになりました。

ただ歩いて渡るのではなく、1両編成の電車のような乗り物で、ルミナリエのレベルを著しく落としたようなイルミネーションを走行するという謎のアトラクション付きです。
相変わらずチャイニーズクオリティーなので、所々電光が剥げています。
そんなんいらんから10元にしろと思いました。きっとみんなも思っていました。


我々の他に、3人の若いチャイニーズが乗り込んでいたのですが、最前線でしょうもないイルミネーションを見ているトシと僕に、一体何が彼を駆り立てたのか、1人のチャイニーズが凄まじい勢いで割り込んできました。

初めは、「なんだコイツ」と一同怪訝な面持ちでした。


と・・・


あれ・・・?


 

さあ見てください、トシはチャイニーズの腕の間にちょこんと入り込んで景色を眺めています。

まるでカップルです。

挙句の果てにトシはこのチャイニーズにもたれかかって甘え始めました。

結局到着までの3分程トシとチャイニーズは濃密な時間を過ごしましたが、その傍ら僕は腹がよじれて死ぬかと思いました。
トシは突然このようなミラクルを起こし、我々を深刻な呼吸困難に陥れるので本当に悪質です。
もうこれを見ただけで100元は払ってもいいと思いました。



紆余曲折の末、タクシーに乗って上海科技館へ。

中国には広大な土地が有り余っているらしく、尋常ではない大きさ。
よく建物の大きさを東京ドーム○個分と例えたりしますが、科技館は軽く3~4個分です。
一様に「わぁ・・・!」と感嘆の声を漏らしました。


しかし不思議なことに、科技館はやけに静かで薄暗いです。

更に不思議なことに、「ロレクス!ヤスイ!」と叫ぶチャイニーズが3人程こちらに向かってきます。


あれ・・・?


科技館閉まってる・・・?


なあチャイニーズこれ閉まってるん・・・?


コッチ!コッチ!


なに・・・?科技館の入り口そっちか・・・?


コッチ、マーケット!マーケット!ロレクス!


はい、マーケットいらん!ほんまクズ!



科技館が奇跡的に週に1度の閉館日であったことよりも、休日の科技館というロケーションで違法販売をするチャイニーズたちに対して戸惑いを隠せません。明らかにマーケティングを失敗しています。

本当に愛らしいです。


ともあれ上海科技館は後日に持ち越しです。
正直もし次に科技館が閉まっていたら、時計買ってあげても良いかなという慈愛の心が生まれたことを付け加えておきます。



夜は、ステーキキングという中国らしからぬ名前のファミレスで夕飯を摂り、日本だったら懲戒確実の怠慢接客に文句を垂れながら、ホテルへの帰路に着きました。

帰りのおっぱいおねーさんとコンビニのおばちゃんとに癒されて2日目は終わりました。

コンビニでの会計は、またしても思ったよりは高かった気がしますが、疲れていたので気のせいだと思います!



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