キングダム・オブ・ヘブンを観てきました。

バドミントン後遺症でくたくたで体も痛いというのに。
相方さんのご所望で「キングダム・オブ・ヘブン」を観てまいりました。
六本木ヒルズ２０：４５分より。
なぜか同じ列が全員外人、そしてよくわからないところで笑う彼らに
「な、何故にそこで笑う？？？」と「？」がいっぱい飛び出し、
そして始まって１５分もしないうちに眠りだす相方に、
「どうしてこの映画で寝られる？」と「怒」マーク連発しながらの鑑賞でございました。

さてさて、感想ですが、一言で言って、
「面白かったです」。

こういう大作は本当に「大作ってすばらしい！！」っていうものか、
「あ～、やっちゃったね、これ」っていうのにかなり分かれるような気がするのですが
今回にいたっては、本当に結構おもしろかったです。
展開がテンポよく、無駄に歴史的背景をいろいろごちゃごちゃ説明したりもないし、
登場人物もかなり厳選されていたので、ストーリーを途中で見失うこともなく、
ただひたすらに集中して最後まで見終わることができました。
戦闘シーンの迫力は近年まれにみる名作だと、個人的には二重丸です。
どきどきして時々目をつぶってしまうくらいでした。
なんだかよくわからないけどすごい！！みたいな（笑
（だって早くて時々私の動体視力ではついていけなかったんだもん（笑））

それと、ちょっとストーリーにもかんでくることなので
ネタバレです、要注意。

宗教問題ってやっぱり結構センシティブなもので
それをかけて古来から戦争ばっかりやっているのが我々人間なんだけれども
ここまで中立にエルサレムを描いた作品ってなかったのではないかと思うのです。
そこにはやっぱり監督の願いなのか、原作者の願いなのか、
どっちだかわからないけれども、
「平和がいいじゃないの。どっちもみんなおんなじじゃないの。」
というような気持ちが本当に深く深く織り込まれている気がして
私はいたく共感してしまったのでした。
それはいつも私が思っていることと同じだったからなのでした。

いいじゃん。
そこを聖地としている宗教が複数あるなら
みんなでそこを聖地としたらいいじゃん。って。

お互いを尊重する、って言うこと、
それだけの単純なことが人類はずっとずっとできなくて
いつもいつも戦っているんだなあ、っていうことをしみじみ考えてしまったのでした。


ちなみにこういう映画の大好きな点はやっぱり音楽！
もともと歌歌いさんだった私は宗教音楽は大好きですね。
今回は少年合唱団系のミサ曲とかが本当にたくさん入っていて
美しくてよかったです。
十字軍たちの衣装の美しさもとても目を引きました。
あえて派閥で違う色着てくれているのもとてもわかりやすかったし。

何より嬉しかったのは、
私の大好きで大好きで大好きで、三回言っても足りないくらい大好きな
「ジェレミー・アイアンズ」様が死ななかったこと（爆）
いつ死んじゃうのかしら、とこういう映画にありがちなことを
とにかく心配しまくっていたのですが、今回は華麗に退場なさってゆかれました・・・
ああ、美しい。
彼意外にも私の大好き系なしぶい名優達がそろっていまして
私としてはとても楽しかったです。
（はっきりいってオーリーくんは全然私の好みではないのでどちらかというとどうでもよかった）

時々、「え？これ今どこ？」と思うような不思議な場面移動があったりしたのですが
それもでも美しかったりしたのでオールオッケーなのです。

全編よくまとまっていてとても面白かったです。
こういう話は下手に史実を追い求めるよりも、
こうやって映画ならでは、というものに仕上げてもらうのが本当に一番楽しくて
私は好きです。
オーリーくんのひたすら抑えた演技も良かったのだと思います。
あんまり主人公にばたばたされても迷惑だしうるさいだけなので。

これ系だとその前に見たのがなんてったって「アレキサンダー」だったものだから
余計に良さがひきたってしまったのかもしれません（笑）

文句なしに面白かったです。
久しぶりに帰り道ずーっとまた筋を思い出してはいろいろと思いを馳せてしまったのでした。

私は、お勧めする作品になりました＾＾。