四万十川のほとりにて

Uターン爺さんのガーデニングや田舎暮らしを日記に。

「寺田寅彦」を読む

2016-01-31 10:12:13 | 日記
「寺田寅彦・科学者とあたま」平凡社を読んだ。明治11年東京で生まれ、幼少期を高知市で育った物理学者・随筆家の寺田寅彦は、夏目漱石の弟子で「吾輩は猫である」の寒月さんのモデルとして知られている。

彼は自然のいろいろな現象を科学的に究明することに優れているが、「津波と人間」の随筆で「天災は、忘れたころにやってくる」の有名な警句を言っている。昭和8年3月3日の三陸地震のとき、明治29年6月15日の三陸大津波を振り返り、自然現象は必ず繰り返すので、津波には気を付けよと警告した。すでに80年前に、今回の東日本大震災を予告している。地震は避けられない。そろそろ東海沖大地震・南海大地震がやってくるので、心しておかねばならない。

ちょうど高知県立文学館で寺田寅彦と中谷宇吉郎の展示会が開催されていたので、見学してきた。(会期は今日1月31日まで)
漱石の「吾輩は猫…」のヴァイオリンなどを展示してあり興味深く拝見した。漱石の絵葉書なども実物を見た。細かいとこまで描かれており、本当にうまい。

 寒波がやってきて家の中に籠ることが多く、何十年ぶりかで漱石の「吾輩は猫…」を読み返してみた。寒月くん(寺田寅彦)の活躍ぶりが楽しく初めてのヴァイオリンを買った時の寅彦の姿が余韻で残っている。

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雪景色

2016-01-25 13:24:33 | 日記
この冬一番の寒波がやってきた。昨日は一日中降り積もり、一面の雪景色に変わった。記念写真を掲載する。


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人生不満百

2016-01-20 15:21:23 | 日記
人生不満百 常懐千載憂
自身病始可 又為子孫愁
下視禾根土 上看桑樹頭
秤槌落東海 到底始知休  (寒山)

人生百歳に満たぬというのに、だれしも千年の憂いを抱きつづけるものだ。自分のための苦労からやっと解放されたと思えば、今度は子や孫の心配が控えている。稲の根もとを見、桑の梢を見て、その生育に気を配るように、心の休まるひまもない。海に落ちた分銅は底に着くまで沈みつづける。人間の憂いも死ぬまで果てることはない。(奥平卓訳・唐詩選)

当地は雪がまだ降らぬといった矢先に、昨夜は大雪になって5cmの積雪になった。あたりは一面の銀世界に変わった。この冬初めての積雪だ。
自然は常ならず、人生もしかりか……

地球の誕生が35億年前、二足歩行の人間が600万年前、原人(アウストラロピテクス)が400万年前、現在の人間(ホモサピエンス)の誕生が200万年前、地球の誕生を35メートルの長さに例えると人間は2ミリ前に誕生したことになる。わが人生は写真のフラッシュにもならぬ。

 雪に閉じ込められるとろくでもないことを考えてしまう。



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寒中お見舞い申し上げます

2016-01-19 06:12:17 | 日記
寒中お見舞い申し上げます。
私のブログを観てくれている方々、今年もよろしくお願いします。
昨日は東京方面は雪が降り、交通や通勤・通学にたいへんご苦労をかけたそうですね。終日TVなどで報道されました。
ここ四国西南はまだ、一度も雪が降りません。比較的暖かい冬です。今朝の戸外の気温は5℃でした。ただ、愛媛方面から強風が吹き、白い粉雪のような切片が飛んできます。
終日、自分はのんびりと本を読んだり、TVで映画を観たりして過ごしています。最近読んだ本で印象深い本は、
1、ある明治人の記録・会津人柴五郎の遺書。石光真人編・中公新書
2、プーチン。木村汎・藤原書店
3、終戦日記を読む。野坂昭如・NHK出版
4、人体600万年史 上 下。ダニエル・E・リーバーマン・早川書房
5、池上彰の宗教がわかれば世界が見える。池上彰・文春新書
など
写真は(C)牛山氏(信州大学山学会員)撮影の  日の出 富士山
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