Shiggy’s Lounge

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熱帯 Jazz 楽団 コンサート at 神戸国際会館

2011-09-21 18:07:48 | 日記

神戸でなにか音楽の演奏会に行ってみたいと思い、
神戸国際会館の今月のスケジュールを調べてみたところ、
「熱帯Jazz楽団」というのがあった。

聞いたことが無いがパンフレットを見ると
フル・バンドでラテン系のJazzを演奏するらしい。
これなら楽しめそうだ。

早速、前売り券を1枚購入した。
S席、6,000、A席¥5,000.-
迷わずA席を買う。ビッグ・バンドなら席は余り問題でない。
2階の1列目のど真ん中の席が取れた。悪くない。

一昨日の9月19日、敬老の日、
16時から始まるコンサートに一人で行ってきた。

会場はほぼ満席。
来ているのは20歳くらいの若者から、年配者まで幅広い。



編成は:

トランペット4人、
トロンボーン3人(一人はバス・トロンボーン)
サックス4人(A.Sax x 2、T.Sax x 1, B.Sax x 1)

ドラムス 1人

パーカッション 1人
ティンバル 1人
コンガ 1人

ベース 1人
キーボード 1人

合計 17人。

ラテン系のJazzバンドというだけにリズム・セクションが充実している。

リーダーは中央の赤シャツ、Perc.のカルロス・菅野。
歌も歌い、司会もする。

これだけのビッグバンドになるとさすがに迫力がある。
会場いっぱいに響き渡る大音響が
腹の底に響く。

2階の1列目中央の席ゆえ、視界をさえぎるものは何も無い。
カメラ撮影は禁止されているが、
デジカメの「発光禁止」を毎回厳重に確認した上で3枚写真を撮った。
間違ってフラッシュすれば摘まみ出されていたかも知れない。



曲は比較的知らない曲が多かったが、聴いていて楽しい。
スティーヴ・マックイーン主演の映画「華麗なる賭け」の
デリケートでロマンティックな主題曲「風のささやき」を
大音響のラテン・ジャズ風にアレンジしたものもあった。

コンガの若者がめっちゃ上手い。
身体の動きに躍動感がある。

ラテン系だがJazzというだけあって、ソロのアドリブも多い。

この楽団は、古い例えだが、
ペレスプラードとスタンリーブラックとカウントベイシーを足して3で割って、
現代風にアレンジした楽団だと、私風に解釈した。

かくいう私は、学生時代には、
地味な校風の当時の国立二期校に
仲間とともに軽音楽部を創設したメンバーの一人である。(エレキギター)。

熱帯Jazz楽団の演奏は前半が1時間、
10分の休憩を挟んで、
後半はアンコールまで含めると1時間半に及んだ。

最後になると一階席は総立ち。
皆,阿踊りよろしく両手を高く挙げてリズムに合わせて左右に振る。



久しぶりにスカッとした。

11月は、音楽会ではなく演劇だが、谷崎潤一郎の「細雪」(神戸文化ホール),
12月は今もまだある「グレンミラー・オーケストラ」(加古川市民会館),
来年1月は恒例の「ウインナー・ワルツ・オーケストラ・祝賀コンサート」
(神戸文化会館), 以上いずれも、前売り券購入済み。

楽しみだ。





9.11から10年

2011-09-10 10:55:16 | 日記
あの忌まわしい事件から丁度10年になる。

WTC ( World Trade Center ) の North Tower 48F には
以前、私の勤めていた会社の米国法人の本拠地があり、
私は仕事で何度かあのビルを訪れたことがあるし、
あの中で長時間会議をしたこともある。

ビルの48階からの眺めは素晴らしく、
マンハッタンの街並みが一望でき、
眼下には自由の女神像が至近距離に見えたのを
鮮明に覚えている。



WTC のあったあたりはNYの金融の中心地で、
銀行、証券業などにとっては便利だが、マンハッタンの南の端にあるため,
我々のような貿易業には少し不便なロケーションであった。
そのために 事件の何年か前にMid Town と呼ばれる
マンハッタンのなかでも一番賑やかな地域に移転したので、
同僚達は幸いにもあの災害を免れることが出来た。

事件から10年が経ったが、
どうも一般のアメリカ人のあの事件に対する反応がよく理解できない。
直後はやたら中東系アメリカ人を差別・弾圧したかと思うと
今はもうあの忌まわしい事件は忘れたいというのが本音だろう。

イスラム社会には敬虔なイスラム教信者が多いのに、
イスラム=テロのような理解をしているアメリカ人も居る。

一番残念なのは、
まるであの事件を 「通り魔事件」 のように解釈しているアメリカ人が
多いことである。

何故アメリカは中東でああも嫌われているのか。
Bush は何故記者会見の席上で靴を投げられたのか。
今までのイギリスやアメリカの中東政策は妥当だったのか。
パレスティナ問題では余りにもイスラエル側に偏ってはいないか。

ビン・ラディンが、祖国サウディアラビアの聖地を
アメリカの装甲車が闊歩するのに激怒した気持ちなど
少しはわかっているのだろうか。

明日の9月11日、
オバマ大統領、アメリカ国民、アメリカのメディアは
一体どのように10年目のこの日を迎えようとしているのか。
上に指摘したような
事件の背景にある諸々の課題に対する反省や分析はあるのだろうか。

注目している。



以上。




Down to Earth Noda (地に足の着いた野田新首相)

2011-09-02 23:13:32 | 日記
下の私の拙文が8月中旬の毎日新聞の「みんなの広場」に掲載された。

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「首相選びは大局観に立って」

日本の首相は余りにも軽い。簡単に選んで簡単に使い捨てられる。
今も退陣が秒読み段階にあるというが、ではどういう考え方に立って
どういう首相を選ぼうするのか。 
 
とりあえず場当たり的に表紙を変えて、
1年たてばまた同じことを繰り返すつもりなのか。
それでは財政再建などの国の根本的な課題が放置されるばかりか、
海外からも相手にされなくなり、国家には大きな損失だ。

政治家もマスコミも国民も首相の重みというものについて
よく考えるべきだ。
長期的観点から慎重に選び、
いったん決まれば多少のことは乗り越えて
全面的、長期にわたって支えなければならない。
また首相の任期は党首の任期よりも優先されるべきで、
海外の要人との人脈や信頼関係ももっと重視されなければならない。

首相選びには政界通といわれる人の近視眼的発想より、
大局観の方が大切だ。

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さて、野田内閣が発足したが、
昨日の朝刊で有力紙されていた岡田財務大臣、海江田経済産業大臣の
2人の名前は夕刊の最終的閣僚名簿には無かった。



果たしてこの内閣は私が毎日に提唱した
「重みのある、また長続きする内閣」となるだろうか。

The New York Times 紙は、
「過去5年間に6人目の内閣が 
経済的、社会的に大問題が山積する世界第3の経済大国、日本に誕生」と報告。

Down to Earth (地に足の着いた)
”ドジョウ”(loach, うなぎに似た魚と解説)内閣とも紹介。

Washington Post 紙も同じく Noda は「5年間に6人目の首相」と解説。

また、財務大臣が49歳、外務大臣が47歳と、
重要ポストに若くて経験の浅い閣僚が指名されたと解説。

特に経済にも財政にも経験や実績が殆ど無い Jun Azumi が
財務大臣に選ばれたことを ”Biggest Surprise ”= 「最大の驚き」
と述べている。

鳩山 = 「夢見るお姫様内閣」
菅=「場当たり的思い付き内閣」の大失政の後を受けた、
野田=「地に足の着いた現実的内閣」が、
山積する諸問題について一つ一つしっかり方針を固め、
国民の信頼を回復しながら、解決に向けて実行して行けるかどうか。

「三度目の正直」に期待する他ない。