神戸でなにか音楽の演奏会に行ってみたいと思い、
神戸国際会館の今月のスケジュールを調べてみたところ、
「熱帯Jazz楽団」というのがあった。
聞いたことが無いがパンフレットを見ると
フル・バンドでラテン系のJazzを演奏するらしい。
これなら楽しめそうだ。
早速、前売り券を1枚購入した。
S席、6,000、A席¥5,000.-
迷わずA席を買う。ビッグ・バンドなら席は余り問題でない。
2階の1列目のど真ん中の席が取れた。悪くない。
一昨日の9月19日、敬老の日、
16時から始まるコンサートに一人で行ってきた。
会場はほぼ満席。
来ているのは20歳くらいの若者から、年配者まで幅広い。
編成は:
トランペット4人、
トロンボーン3人(一人はバス・トロンボーン)
サックス4人(A.Sax x 2、T.Sax x 1, B.Sax x 1)
ドラムス 1人
パーカッション 1人
ティンバル 1人
コンガ 1人
ベース 1人
キーボード 1人
合計 17人。
ラテン系のJazzバンドというだけにリズム・セクションが充実している。
リーダーは中央の赤シャツ、Perc.のカルロス・菅野。
歌も歌い、司会もする。
これだけのビッグバンドになるとさすがに迫力がある。
会場いっぱいに響き渡る大音響が
腹の底に響く。
2階の1列目中央の席ゆえ、視界をさえぎるものは何も無い。
カメラ撮影は禁止されているが、
デジカメの「発光禁止」を毎回厳重に確認した上で3枚写真を撮った。
間違ってフラッシュすれば摘まみ出されていたかも知れない。
曲は比較的知らない曲が多かったが、聴いていて楽しい。
スティーヴ・マックイーン主演の映画「華麗なる賭け」の
デリケートでロマンティックな主題曲「風のささやき」を
大音響のラテン・ジャズ風にアレンジしたものもあった。
コンガの若者がめっちゃ上手い。
身体の動きに躍動感がある。
ラテン系だがJazzというだけあって、ソロのアドリブも多い。
この楽団は、古い例えだが、
ペレスプラードとスタンリーブラックとカウントベイシーを足して3で割って、
現代風にアレンジした楽団だと、私風に解釈した。
かくいう私は、学生時代には、
地味な校風の当時の国立二期校に
仲間とともに軽音楽部を創設したメンバーの一人である。(エレキギター)。
熱帯Jazz楽団の演奏は前半が1時間、
10分の休憩を挟んで、
後半はアンコールまで含めると1時間半に及んだ。
最後になると一階席は総立ち。
皆,阿踊りよろしく両手を高く挙げてリズムに合わせて左右に振る。
久しぶりにスカッとした。
11月は、音楽会ではなく演劇だが、谷崎潤一郎の「細雪」(神戸文化ホール),
12月は今もまだある「グレンミラー・オーケストラ」(加古川市民会館),
来年1月は恒例の「ウインナー・ワルツ・オーケストラ・祝賀コンサート」
(神戸文化会館), 以上いずれも、前売り券購入済み。
楽しみだ。