「あふれる」と「こぼれる」

昨年の楽しかったクリスマス祝会のクイズの中で、
「『あふれる』と『こぼれる』の違いはな～んだ？」
という、ちょっと考えさせられる質問があった。



「液体と固体の違い」と答える人がいたり、
みんなでワイワイガヤガヤと考えていた。

しばらくしてある方が、見事に正解を言い当てた！

「あふれるは、器などからいっぱいになって外に出ることで、
　こぼれるは、いっぱいになっていないけれど、
　中身が外に出てしまうこと」

そして皆から「おおお～～～」というどよめきが湧いた。
私も思わず「なるほど～」と大きく深くうなずいた。
そして何だか大切なことを教えられた気がしたのだ。



神様は私たちに「あふれる」生き方を用意してくれている。
神様の恵みがあふれ、喜びがあふれ、希望にあふれ、感謝にあふれる。
自分であふれさせるのでもなく、聖霊があふれさせて下さる。
聖霊に満たされるということは、そういうことだろう。

しかし時に、「こぼれる」こともあるだろう。
５つのパンと２匹の魚に感謝ができなくて、
今与えられている恵みさえもこぼしてしまう。

「これだけしかない」と思い、不平や不満が口から出てくる時、
そこにあるものさえもこぼしてしまうのだろう。
つまずいたり、穴をあけたりしながらこぼれていくのだろう。
しかし「これがある」と思い、感謝を捧げていく時、
そこから神様の恵みがあふれ出てくるのだろう。

感謝出来ずに大切なことをこぼしてしまうことがないように、
賛美を捧げながら、神の恵みがあふれる一年を過ごさせて頂きたい。
年頭に朗読した詩篇２３篇を思い起こす。

　「あなたはわたしの敵の前で、わたしの前に宴を設け、
　　わたしのこうべに油をそそがれる。
　　わたしの杯はあふれます。

　　わたしの生きているかぎりは
　　必ず恵みといつくしみとが伴うでしょう。
　　わたしはとこしえに主の宮に住むでしょう」