資料室の逵です。今日21日の午後ようやくおさまりましたが、昨日20日からの雨は激しかったですね。21日今朝、テレビで豊田市西部に土砂災害と河川洪水の危険との警報が出ていると出て、矢作川は大丈夫だろうかと心配していました。
こういうとき、我が家と資料室は車で高速乗って1時間という距離・時間があるため、どうなっているだろうとヤキモキします。
旧取水口の水位はわからないけれど、こんなときはいつも記録している旧取水口から1.2kmほど上流の猿投観測所のリアルタイム水位をインターネットで確認します。
まずは復習です。
5/19 10:00 旧取水口の水位123cm、このとき猿投観測所の水位は139cmでした。
昨日5/20 11:00 旧取水口の水位101cm、このとき猿投観測所の水位は158cmでした。
日頃の猿投観測所の水位は110−120cmなので、ずいぶん上がってきてはいました。
さてその後、昨日の夜中からのデータで見てみましょう。
猿投観測所の水位変化
5/21 2:20 200cm 200cmを超えました。
8:20 305cm 300cmを超えました。
9:20 410cm 400cmを超えました。
10:10 501cm 500cmを超えました。
11:50 596cm これが最高記録です。
14:40 487cm 500cmを切りました。
16:10 398cm 400cmを切りました。
18:20 295cm 300cmを切りました。
ピーク時には通常の5倍もの水位を記録したことがわかりました。
では旧取水口は同じくらい変化しているかというと、わずか1.2kmの違いですが、旧取水口は越戸ダムのバックウォーターで、これまで調べてきて、旧取水口の水位変化はほぼ越戸ダムの水位変化と同じ動きをすることがわかっています。だから猿投観測所の水位と比例はしない。それでも相当水位は上がっていると思われます。
いま矢作川はどうなっているだろう?そう思っていたら、枝下町遺跡調査隊のKSさんが11:30過ぎにグループLINEで写真を送ってくれました。調査隊は日々の中島の工事による変化を記録しています。枝下大橋から両枝橋(上流側)を見ています。
どこの写真?中島が完全に水没しています。
5月1日の写真はこれです。
これはたいへんなことだと思いました。
すると12:30ごろ、枝下町のMSさんから写真が届きました。
今度は枝下大橋の下、河川敷からの写真です。
先ほどの猿投観測所の水位変化から見てみると、一番水位が高かった時間帯の写真になるかと思います。
つい先日、この地域のハザードマップを見たことを思い出しました。
さて16:00ごろ、今度は矢作新報のNKさんが写真を送ってくださいました。矢作ダムに様子を見に行った帰りのようです。ピーク時よりもどんどん水位が下がってきている頃のようです。中島が姿を現しました。
水没した時、すっかり砂州になった中島だったので、全部砂が流されてこのまま島はなくなってしまうのではないかと思いましたが、そう簡単に流されるわけではなさそうです。それでも今日のことで、秋以降の中島が掘削されてなくなってしまう時の感じがわかりました。
それにしてもみなさん本当にありがとうございます。日々、水位を気にしていることを知っててくださって、こうして自宅にいても写真が送られてくること、感謝感謝です。
昨年の7月の長雨を思い出させる今年の梅雨です。被害のないことを祈ります。