こまんたれぶ~下福田小学校

当時の同級生との交流場所
(ここ数年は模型三昧)

巡洋戦艦 天城 1

2011-07-03 22:23:40 | Weblog
久しぶりに旧日本海軍艦艇の製作です。
とは言っても、この「天城」は実艦が存在しない完全な架空のキットです。

かねてから日本海軍は艦隊決戦用に戦艦8、巡洋戦艦8で構成される
八八艦隊と呼ばれる壮大な計画を考えておりました。

天城は天城型巡洋戦艦のネームシップとして1920年(大正9年)に起工。
以下、赤城・高雄・愛宕の4隻が次々と起工します。

ところが1922年にワシントン軍縮条約が締結され、大型艦の建造にストップがかかります。
結果的に八八艦隊で計画され実際に完成・就役したのは戦艦「長門」「陸奥」のみでした。

さて・・・天城型の4隻は、まず3番艦以降の高雄・愛宕は建造中止後に解体。
天城と赤城は、条約により航空母艦としての変更建造が認められたので
空母として誕生する事になりました。

しかし1923年、関東が激震に襲われます。(関東大震災)
この地震で天城は竜骨が落下し修理不能になってしまうのでした。

これにより急遽、天城の代わりとして選ばれたのが
同じ八八艦隊計画で建造中止となった戦艦・加賀でした。
(加賀の2番艦「土佐」は船体が完成後に新型砲弾の目標として的にされ沈没)

と言うわけで、天城型巡洋戦艦は本来の姿では1隻も完成しておらず、
赤城だけが空母として就役したのみです。

キットはフジミが1/700スケールで突如、発表&発売しました。
射出成形で他の船と殆ど共通部品を持たない架空艦が発売されたのは初めてだと思います。

このキット、購入するか非常に迷いました。
まず年代が他の艦船と並べた際に年代が全く合わない事。
ただ1隻、架空艦が混ざってしまう事。
計画図のみで実際に就役していないので本当にその姿で良いのか判断がつかない事・・・

色々と考えた末、自由に作れば良いじゃん♪と考え購入しました。
他のキットと比べても肩に力を入れる必要が無いのは大きな利点だと思うので、
今回は実験的な事も含め、楽しんで製作しようと思います。

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